TOPアメリカン・プロレスPWGPWG 2010年 →PWG:The Curse of Guerrilla Island 10/9/10

PWG:The Curse of Guerrilla Island 10/9/10の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

1枚、約2時間です。

BoLA優勝者ライアンがPWG王座戦に向けアピール。

@ブライアン・ケイジ・テイラーvs.ジョニー・ユーマ
 ケイジがパワフルさをアピールするためのスポットを十分量用意できていて
 シングル・レスラーとしての最初の段階をクリアしたことを感じさせます。
 ユーマは足を引っ張る事もなく、ちょっとした味も出していて悪くなかったですね。
 平均レベル。
 試合後テイラーズがユーマをリンチ。ロメロ、グッドタイムが現われ追い払う。

Aキャンディス・ラレーvs.ピーター・アヴァロン
 女子だから仕方ないよね、とか
 女子なんだからそんな技打ってやるなよ、といった空気が支配しています。
 しかしピーターは想像していたよりもセクハラは控えめでまともに試合を作ろうとしている。
 キャンディスのトペ・トルネードDDTなど見所はあるので少し悪い試合。

Bロッキー・ロメロvs.ライアン・テイラー
 ロメロは動きがキレているし、テイラーも魅力的な技が幾つかあり腕攻めもまずまず。
 しかし基本的に二者間で意思が十分に通じていないので、試合に対して粗っぽい印象を受ける。
 悪くない試合。

Cブリスコ・ブラザーズvs.カットラー・ブラザーズ
 ブリスコズはROHのように突き止めていけないので最初戸惑うも
 相手と同じ土俵に入れば良いのかと納得し調整出来る所が素晴らしいですね。
 派手な技で盛り上げる。
 単純な売りですがそれを個人でも行えているので維持できる。
 スポット・ベースでの考え方なので大味な構築にならざるをえない所はあるけれども
 ロンドンから王座を剥奪してカットラーズに任せるべきという思いを強くさせる程今回の試合も一定のクオリティをたたき出している。
 平均的な良試合。

Dチャック・テイラーvs.ジョニー・グッドタイム
 楽しませ方に関して一定の共通認識がありますね。
 ただ攻防を勝手に複雑化し過ぎている所はやりすぎです。
 最後は乱入を絡めてエンド。
 平均より少し上。

Eエル・ジェネリコvs.リコシェ
 なんだ、こんなものか。
 ジェネリコvs.Pacの再来かと期待していたのに・・・。
 余裕を持ちすぎているリコシェに対し、
 ジェネリコが厳しく望んだのは良かったのです。
 格式も出ていたし印象深いスポットもあった。
 しかし一方のリコシェが駄目過ぎる。
 自然とは程遠い試合運びで流れが感じられません。
 高度のある斜めのトペコンを皮切りに後半は凄い技を連発しますが、
 技使いは変わらずジェネリコが苦心して何とか形を整えるので精一杯の状況です。
 リコシェは、存分に自分の魅力を出してくれ、という要求を、相手と対話せず勝手にやってよい、という許可と勘違いしている。
 こんなのでは平均的な良試合程度です。

FPWG王座戦:ジョーイ・ライアンvs.クリス・ヒーローvs.クラウディオ・カスタニョーリvs.ブランドン・ガットソン
 4ウェイとしては良い。
 適度にはけてスピード感、見応えのある攻防が維持されるし、
 クライマックスの切迫感ある打ち合いはハラハラする。
 問題は考えるだけで魅力的過ぎるCCXヒーローの取り扱いです。
 最初にCCとヒーローの関係は提示されません。
 これがROHなどならまだしもPWGではKOWとして活動していないのですから握手程度でもまず関係を示す必要があります。
 そして直接対決を邪魔される展開で焦らすなら、それを必ず実現させる必要があります。
 しかし直接攻撃は相手を気にしない打ち合いの中の1発だけ。 
 まったくもって馬鹿げていて満たされない部分が残る。
 それを代替出来る組み合わせを提供出来なかったライアン、ガットソンにも責任があるけど・・・。
 クオリティは中々良い試合だけど印象はやや下回る。

 試合後ヒーローがCCの戴冠を称える。
 ライアンが握手と見せかけCCに張り手。

総評
 視聴後PWGらしい楽しさは残りましたがセミ、メインに期待してはいけない。
 (執筆日:1/8/11) 
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ブライアン・ケイジ・テイラーvs.ジョニー・ユーマ
Aキャンディス・ラレーvs.ピーター・アヴァロン
Bロッキー・ロメロvs.ライアン・テイラー
Cブリスコ・ブラザーズvs.カットラー・ブラザーズ
Dチャック・テイラーvs.ジョニー・グッドタイム
Eエル・ジェネリコvs.リコシェ
FPWG王座戦:ジョーイ・ライアンvs.クリス・ヒーローvs.クラウディオ・カスタニョーリ(新チャンピオン!)vs.ブランドン・ガットソン