TOPアメリカン・プロレスPWGPWG 2009年 →PWG:Speed of Sound 8/28/09

PWG:Speed of Sound 8/28/09の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

1枚、約2時間10分です。

@カットラー・ブラザーズvs.ブランドン・ガットソン、ジョニー・グッドタイム
 盛り上げる、という命題に対し、
 盛り上がれば良い、という考えにはなっていない。
 ある程度は評価できるオープニング・マッチ。
 平均レベルです。

Aシェイン・ヘイストvs.ヒューマン・トルネードvs.ジェロム・ロビンソンvs.チャールズ・マーキュリー
 自然な流れでシェインとチャールズ、ヘイスト、トルネードが組むという4ウェイ。
 ついでに簡単なスポットで彩ります。
 2試合目で4ウェイという狙いは成功している内容です。
 悪くない試合

Bコルト・カバナvs.スコット・ロスト
 ロストが不意打ちしない珍しいスタートですけれども
 カバナがこそばしたり、しつこくフェイントを入れたりと不要なコメディーを絡めます。
 ロストの激しい志向がいまいち活かされていない内容。
 平均レベルです。

Cタッグ王座戦:ヤング・バックス(ch)vs.カール・アンダーソン、ジョーイ・ライアン
 他の選手に技の使い方がずれている部分が見られた一方で
 カールは時節を掴んだ動きで切り込んでいます。
 彼により構築の骨組みが太くなっていて、成長したなぁ、と感心しました。
 終盤は選手の入れ替わるスポットが素晴らしいです。
 やや絡めて複雑にし過ぎ、最大限に活かせていませんけどね。
 中々良い試合。

Dストリート・ファイト:エル・ジェネリコvs.チャック・テイラー
 テイラーは逃げる際に鉄柱にぶつかったりと
 馬鹿っぷりを見せる割にインサイド・ワーク使いませんね。
 また打撃も少なめなのでストリート・ファイトの雰囲気も控えめ。
 しかしトイレにバー、ステージ・ダイブと
 会場を使ったPWGらしい楽しい乱戦に仕上がっています。
 最後は壊れたテーブルへのオメガ・ドライバーで迫力満点です。
 平均的な良試合。

Eブライアン・ダニエルソンvs.ブライアン・ケンドリック
 スパンキーはサブミッション一発一発の威力を大きくしたファイト・スタイルを行っていますが
 それって軽やかな本来のファイトと正反対な訳で
 アメドラだけが技を使っている印象でバランスの悪い内容になっています。
 最後もロー・ブロー一発でひっくり返すなら
 もう少しベビーフェイス/ヒールのダイナミズムが欲しい。
 意外と期待していたんだけど外れてしまいました。
 平均より少し上。

FPWG王座戦:クリス・ヒーロー(ch)vs.ロデリック・ストロング
 ヒーローは完全にヒールになった事で打撃一辺倒が改善、
 また依然としてその使用率は高いですが、
 それがブーイングを買う事に役に立っています。
 ストロングは引かないのでハード・ヒッティング・マッチの相手として最適。
 試合はヒーローが要所にローリング・エルボーを配し、ブーイングを誘発する間も見せます。
 ストロングは心得た反撃で、一進一退にすべき所はそれを入れてきます。
 去年の一戦より更に作りは上。
 しかし終盤は2人とも高次の攻防がなく見劣りしますね。
 それまでと変えようとする意識があるのは良いのだけど。
 中々良い試合。

総評
 小大会として良い内容だけれども
 やっぱり売りになるべきカードはEだったはずで・・・。
 (執筆日:12/3/09) 
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@カットラー・ブラザーズvs.ブランドン・ガットソン、ジョニー・グッドタイム
Aシェイン・ヘイストvs.ヒューマン・トルネードvs.ジェロム・ロビンソンvs.チャールズ・マーキュリー
Bコルト・カバナvs.スコット・ロスト
Cタッグ王座戦:ヤング・バックス(ch)vs.カール・アンダーソン、ジョーイ・ライアン
Dストリート・ファイト:エル・ジェネリコvs.チャック・テイラー
Eブライアン・ダニエルソンvs.ブライアン・ケンドリック
FPWG王座戦:クリス・ヒーロー(ch)vs.ロデリック・ストロング