TOPアメリカン・プロレスPWGPWG 2009年 →PWG:Ninety Nine 4/11/09

PWG:Ninety Nine 4/11/09の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

1枚、約2時間30分です。

@スコーピオ・スカイ、ロス・ルチャス対スコット・ロスト、カットラー・ブラザーズ
 カットラー兄弟は普通に攻防が汚いのがいけませんね。
 しかし最近インパクトのあるムーブを身につけているロストが
 しっかりとチーム・リーダーを務め補いました。
 後、終盤はもう少しペースを上げたいですね。
 平均レベル。

Aブライアン・ダニエルソン対チャック・テイラー
 アメドラが”6歳の少女の声を持つ男”テイラーを翻弄するコメディーを展開。
 アメドラはコメディーも抜群に面白いですね。
 後半はテイラーがアメドラを怒らせて、って内容ですが
 その反撃方法が特にインサイド・ワークを発揮するものでもないのが残念です。
 シリアスになっただけで実力差が中途半端に残っています。
 終盤の攻防を見ていると脚攻めをしても良かったように思います。
 まあまあ良い試合。

BB-Boy対ジョーイ・ライアン
 かつてゲリラ・ウォーフェアを行ったカードだからというのはわかるんですが
 大技の使い方と大技後のケアがひどいです。
 B-Boyの悪い癖が出て、それにライアンのチープ・フィニッシュが連結・・・。
 少し悪い試合。

Cケニー・オメガ対デイビー・リチャーズ
 オメガがロープ・ワークを怖がる、という導入。
 結局只の心理戦に過ぎなかったのが残念ですね。
 他のレスラーならともかくオメガにはロープ・ワークを痛みとする世界観を作るぐらいの事を期待しています。
 それはともかくとして後は良し。
 ユーモアある動きとキレのあるミックスで魅せ
 両者の身体的充実がシンクロした攻防は素晴らしいです。
 中々良い試合でした。

Dソンジェイ・ダット対ロデリック・ストロング
 このカードの理想系はやはり以前のような七色腰折対ハイ・フライング。
 ソンジェイは大きく構えているがもっと弱い立場でありたいし
 ストロングはたたみかけた腰攻めにしたい。
 勿論ソンジェイ自身も成長していて違う構図で描ける可能性はあるのだが
 それを結実させるには観客席のKYな子供が邪魔です。
 平均より少し上。

Eタイラー・ブラック対エル・ジェネリコ
 タイラーがヒール寄りに立ち、
 観客を見ながら試合を展開させていきます。
 没技的ながら構図は試合を通してまったくぶれていない。
 KYな子供に対し、周りの大人が悪ノリするという想定外な事が起きながらも
 あれだけ盛り上がったのだから彼らのやり方は正解です。 
 平均的な良試合。 

FPWG王座戦:クリス・ヒーロー(ch)対オースチン・エリーズ
 こちらはエリーズがその眼を観客席に向けている事を見せて観客を操りにかかる。
 否定したEと違い存在を肯とするのだから
 1ランク上の巧みな技ですよね。
 エリーズならではです。
 細かい動作にまでそういう意図が詰まっていて面白かったです。
 ヒーローも立ち振る舞い、キレのある打撃でその構図を支えます。
 しかし試合としてはそこまでではないため
 2度目の視聴ではこれもヒーローの打撃偏中マッチの範疇を越えていないな、という感じ。
 間を取って、中々良い試合。

 ライアンとロンドンが明日に向けマイク・アピール。

Gタッグ王座戦:ヤング・バックス(ch)対モーター・シティ・マシンガンズ
 15分。
 15分ねぇ。
 最後5分は素晴らしいですよ。
 スピードを加速させながら複雑なクロスをしての攻防ですからね。
 これはもう褒めるしかない。
 しかしそれまでの10分は何の特別性も無し。
 それぞれ捕まえて連携を披露して、という内容。
 連携に関してはトップ・クラスの2チームですからその技は派手でクオリティの高いものです。
 しかしこれでは受け手が箒でもそれ程変わらない。
 これが残念。
 メインなんですからもう少し踏み込んで欲しかったですね。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

総評
 豪華なメンバーをそろえた大会で
 KYな子供への対応含め楽しめる内容でしたね。
 只振り返ると色褪せてしまう印象があります。
 (執筆日:9/2/09) 
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

Gタッグ王座戦:ヤング・バックス(ch)対モーター・シティ・マシンガンズ
  マット対セイビンで試合開始。
  腕の取り合いからセイビンが前転してアーム・ドラッグ。
  マットがロープに走る。
  前転でリープ・フロッグにいったセイビンを潜るとバク転からヘッド・シザース。
  セイビンが蹴りかかる。
  受け止められるも払い蹴りへ。
  マットは避けるとドロップ・キックへ。
  セイビンも同時にドロップ・キックを狙う。
  ニックとシェリーに交代。
  シェリーが組むと見せかけ蹴り。
  ロープに振ろうとする。
  ニックは振り返すとセカンド・ロープから飛びつきアーム・ドラッグ。
  シェリーがロープに走る。
  ヒップ・トスをアーム・ドラッグに返すと蹴りを入れ顔へのソバット。
  突進。
  ニックはロープを下げてシェリーを転落させる。
  エプロンに出るとムーンサルト。
  セイビンがブランチャにいくもよけられる。
  マットがロープ越しにドロップ・キック。
  ロープを掴み逆上がりして視界をふさぐ。
  その裏からニックがコークスクリュー・トペ・コンヒーロ。  
  ニックはシェリーをロープに戻すとマットにタッチ。
  マットが腕を取られたシェリーの腕にダブル・アックス。
  今度はニックが同じ事。
  3度目はマットがダブル・ストンプで。
  タッチすると2人でロープに振りヒップ・トス。
  ドロップ・キックを決める。
  ニックがカバー。カウント2。
  フロント・ヘッド・ロックを決めると自陣へ。
  マットが交代しチョップ。
  シェリーが打ち返すも先に崩れる。
  マットは殴りつけるとエプロンのニックの方へ。
  ニックがショルダー・ブロック。
  リングに入るとガット・バスター。
  そこからマットがネック・ブリーカーを決めバック・ブリーカーにする。
  マットがカバー。カウント2。
  ニックの脚にシェリーをぶつけ交代。
  ニックはシェリーを蹴りつけタッチ。
  2人でロープに振る。
  ロープを掴んで止まったシェリーにニックが突進。
  シェリーはショルダー・スルーでニックを落とす。
  マットがシェリーに蹴りかかりロープに振ろうとする。
  その際セイビンがブラインド・タッチ。
  シェリーは振り返すと2人でマットに蹴り。
  セイビンがロープに走りドロップ・キック。
  シェリーがロープに走りDDT。
  ニックがスプリングボード式へ。
  セイビン、シェリーはカウンターで蹴りを入れる。
  蹴りで挟み撃ち。
  セイビンがカバー。カウント2。
  スナップ・メアを決めると複合サブミッション。
  丸め込みへ。カウント2。
  シェリーの脚にぶつける。
  タッチすると2人でロープに振りアトミック・ドロップ。  
  シェリーがそり上げセイビンが顔へのドロップ・キック。
  シェリーがカバー。カウント2。
  マットはパンチを入れロープに走る。
  シェリーがカウンターでクローズライン。
  髪を踏みつけ引っ張る。
  エルボー・ドロップからカバー。カウント2。
  腕を取るとタッチ。
  セイビンはシェリーを馬飛びしダブル・アックス。
  カバーするもカウント2。
  コーナーに振りバック・エルボー。
  スープレックスからカバー。カウント2。
  自陣で2人は喉に足を押し当てる。
  2人でマットを振りスパイン・バスター。
  セイビンは控えのニックにフォア・アームズしてからマットにレッグ・ドロップ。
  シェリーがロメロ・スペシャルの要領でニックの体を起こす。
  セイビンがロープに走りフェイス・バスター。
  シェリーがカバーするもニックがカット。
  タッチすると2人でマットをコーナーに振る。
  シェリーが突進。
  マットはショルダー・スルーでシェリーを落とす。
  突進してきたセイビンに蹴り。
  もう1回突進してきたセイビンに蹴り。
  セカンド・ロープから飛んでフェイス・バスター。
  両者ダウン。
  マットがニックにタッチ。
  ニックがセイビンにダイビング・クロス・ボディ。
  飛んできたシェリーにもドロップ・キック。
  セイビンをロープに振ろうとする。
  振り返そうとするセイビンにバック・エルボー。
  エプロンのシェリーに三角飛びドロップ・キック。
  セイビンに突進。
  ショルダー・スルーを食らうもエプロンに着地。
  ショルダー・ブロックを決めるとロープ越しに飛びフェイス・バスター。
  カバーするもカウント2。
  バックを取る。
  セイビンがバックを取る。
  ニックがバックを取り返す。
  セイビンは入ってきたマットに蹴り。
  ニックにバック・エルボーを入れるとフロント・ヘッド・ロック。
  マットを回転して蹴り飛ばす。
  入ってきたシェリーとネック・ブリーカー。
  カバーするもマットがカット。
  シェリーはマットに蹴りを入れると場外に投げ捨てようとする。
  マットはエプロンに着地。
  殴りかかってきたシェリーを殴りつける。
  うずくまったシェリーを踏み台にセイビンがマットにドロップ・キック。
  セイビンがニックをコーナーに振りビッグ・ブーツ。
  同時にエプロンのシェリーが蹴り。
  合体のフェイス・バスターでカバー。カウントは2。
  シェリーがニックを肩車しセイビンがコーナー上へ。
  マットがエプロンに上がりセイビンを突き落とす。
  ニックがシェリーにヴィクトリー・ロール。カウントは2。
  ニックとシェリーのバックの取り合い。
  マットがシェリーのバックを取り引き離す。
  バックを取ってきたシェリーをコーナーに押し込む。
  マットが屈むとニックがそこにハイ・ニー。
  マットがロープに走りスピアー。
  ニックが続けてダイビング・ボディ・プレス。カウントは2。
  タッチするとマットがコーナーに振ろうとする。
  振り返されるもコーナーを使って裏に回る。
  ニックがシェリーにスーパー・キック。
  マットがシェリーを担ぎファイヤーマンズ・キャリー。
  続けてニックが450°スプラッシュへ。
  しかし避けられ自爆。
  マットが気づかずコーナーに飛び乗る。
  セイビンがマットの脚を払い逆さ吊りに。
  シェリーが頭部へのドロップ・キック。
  セイビンも頭部へのドロップ・キック。
  逆さづりのマットを起こす。
  そして雪崩式スライス・ブレッド#2+パワー・ボム。
  ニックは邪魔しに来たセイビンを押し飛ばしてシェリーにぶつけカット。
  セイビンはニックを落とすとトペ・スイシーダ。
  シェリーはニックを肩車。
  そしてセイビンがミサイル・キック。
  続けてクレイドル・ショック。
  シェリーがカバー。カウントは2。
  セイビンがソバット。
  シェリーがスーパー・キック。
  ニックがリングに入りシェリーにスーパー・キック。
  マットがセイビンに蹴り。
  ニックがセイビンにスーパー・キック。
  マットがシェリーにファイヤーマンズ・キャリー。
  ニックが450°スプラッシュ。
  マットがムーンサルトに続けて1,2,3!
  Yバックスの防衛!

試合結果

@スコーピオ・スカイ、ロス・ルチャス対スコット・ロスト、カットラー・ブラザーズ
Aブライアン・ダニエルソン対チャック・テイラー
BB-Boy対ジョーイ・ライアン
Cケニー・オメガ対デイビー・リチャーズ
Dソンジェイ・ダット対ロデリック・ストロング
Eタイラー・ブラック対エル・ジェネリコ
FPWG王座戦:クリス・ヒーロー(ch)対オースチン・エリーズ
Gタッグ王座戦:ヤング・バックス(ch)対モーター・シティ・マシンガンズ