TOPアメリカン・プロレスPWGPWG 2009年 →PWG:Express Written Consent 2/21/09

PWG:Express Written Consent 2/21/09 の分析


名勝負 なし
好勝負 ポール・ロンドン、ヤング・バックスvs.ダイナスティ、カール・アンダーソン

総時間2時間15分です。

@スコーピオ・スカイvs.ゾクレ
 ダメージ概念をゆがめる事で
 片時も油断できないルチャ・アクションの攻防を次々と見せました。
 ロンドン効果か満員御礼となった会場が大いに沸いた素晴らしいオープニング。
 最後にレフェリーのミスでケチがついてしまいましたが、それでもまあまあ良い試合です。

AB-Boyvs.TJパーキンス
 フロリダに移るためにラスト・マッチとなるTJに復帰戦となるB-Boyを当てたのは失敗。
 B-Boyがアピールのために速攻で得意技を使って
 その後にTJが腕攻めで長い支配をする等
 B-Boyが只の過激な技だけのレスラーになってしまう試合展開。
 ROHを思わせる外しっぷりです。
 少し悪い試合。
 TJは全盛期に入った時期だけにPWGを去るのは残念ですね。

 ロンドンがマイク・アピールをしていると
 ライアンが現れ、いちゃもんをつけメインへの下準備。

Bエル・ジェネリコvs.ケニー・オメガ
 各種サミングとレフェリーいじりというコメディーの見せ方が異常に上手くて
 しかもベーシックなプロレスに上手く融合させてくる。
 これにはオメガならではのセンスを感じますね。
 コメディーが入るため重厚感が余りないのと
 孤児とストIV(シャツは着ていましたが)のストーリーが語られなかったのが数少ない欠点ですが
 それ以外はハイ・レベルで中々良い試合でした。

CノーDQ:オースチン・エリーズvs.ネクロ・ブッチャー
 エリーズはROHと同じヒールで登場。
 ノーDQなのにレスリングをするよう仕向けるとか
 凶器を持ち出すも使わないとか、
 そういう方向で焦らす構築になっています。
 ある意味正攻法なんですが結局今のネクロはそんなに過激じゃないので
 溜めてもそこまで爆発しないというのが難ですね。
 フィニッシュの脳天への椅子X2+椅子へのブレーン・バスターはハードでしたが・・・。
 平均レベル。

DPWG王座戦:クリス・ヒーロー(ch)vs.ヒューマン・トルネードvs.コルト・カバナ
 ヒーローのタンクトップ+短パンという姿に衝撃覚めやらぬ中
 カバナがまさかの登場でインディー復帰を果たし3ウェイに変更されます。
 試合はそのままベビーのヒーロー、カバナvs.ヒールのトルネードから入り
 トルネードvs.カバナ、トルネードvs.ヒーローと移り
 最後は3人で3ウェイ・ムーブも入るという物。
 3ウェイとしては基本的な骨格で面白みはありませんが
 カバナの追加は急遽決まった事でしょうし、
 そもそもその構築はしっかりしていて1つ1つの動きをハードにやっている。
 衝撃で歯が抜けるなんてシーンもありましたからね。
 平均的な良試合です。

 試合後ヒーローがカバナとのシングルを求めカバナも了承。
 その後トルネードがヒーローに自分の過ちを認めるもヒーローはそれを受け入れない。

Eポール・ロンドン、ヤング・バックスvs.ダイナスティ、カール・アンダーソン
 全員が素晴らしい動きを見せた完成度の高い6人タッグです。
 バックスは序盤の一人で魅せる部分もできているし
 連携技は元々6人タッグ向きの物ですが更に独特で素晴らしいムーブを編み出している。
 ロンドンはムーブの演出でもってセンスが錆付いていない事を証明した。
 ニック⇔マット→ロンドンという形を取ることで連携も見せせましたね。
 ダイナスティ、カールは相手の土俵であるムーブは捨てて
 対極の試合を動かす事に専念し、実際に多様に変化させる、ベスト・ワーク。
 エプロン、場外を利用したスポットの配置も素晴らしい。
 欠点はロンドン絡み。
 技を幾つかミスしましたし振る舞いレベルでズレが見えましたね。
 只この試合の盛り上がりは尋常じゃなくて
 満杯になった観客がリング叩きまで始めているので多少の事は無視できる程の雰囲気です。
 文句なしに好勝負。

総評
 WWEから2人が復帰して会場の盛り上がりが最高潮。
 しかもメインがメヒコでも中々見られない程の完成度となると
 これはお勧めの大会ですね。
 (執筆日:4/29/09) 
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

Eポール・ロンドン、ヤング・バックスvs.ダイナスティ、カール・アンダーソン
  マットvs.ライアンで試合開始。
  ライアンが腕を取る。
  マットは前転から取り返す。
  髪を捕まれて倒されるも蹴り飛ばす。
  仕切りなおし。
  ライアンが不意をついて蹴りつけヘッド・ロック。
  ロープに振られかけるも防いで蹴りつける。
  ロープに振りクローズラインを狙う。
  ニックは避けるとバク転からヘッド・シザース。
  けりかかる。
  ライアンが受け止め上に跳ね上げる。
  マットは着地するとバック・エルボー。
  コーナーに振ろうとする。
  振り返されるもコーナーを使ってヘッド・シザース。
  ニックを呼び込み2人でロープに振りヒップ・トスを狙う。
  ライアンはロープを掴んで外しアンダーソンと交代。
  アンダーソンが不意をついてニックを蹴りつける。
  アッパーカートを決め振ろうとする。
  ニックが防いでバック・エルボー。
  ロープに走る。
  クローズラインを避けるとセカンド・ロープからクロス・ボディ。
  クローズラインを避けロープに走る。
  アンダーソンがソバットを決める。
  ロープに走る。
  ニックがサマーソルトからドロップ・キックを決める。
  アンダーソンはロストに交代。
  ニックもロンドンに交代。
  ロストがヘッド・ロック。
  ロープに振られショルダー・タックル。
  ロープに走る。
  ロンドンがアトミック・ドロップを決める。
  ハリケーン・ラナを狙うも失敗。
  フォア・アームズを決めるとコーナーに振ろうとする。
  振り返されるも裏に回る。
  クローズラインを避けるとコーナーを使ってクロス・ボディ。カウント2。
  エプロンに転がり出ると殴りかかってきたロストの股下を潜り抜ける。
  ロストはロンドンをロープに振るとショルダー・スルーを狙う。
  ロンドンは飛び越えるとドロップ・キックを決める。
  腕を取るとマットにタッチ。
  マットがコーナー上から腕にダブル・アックス。
  タッチしたニックがコーナー上から腕にダブル・アックス。
  タッチしたロンドンがコーナー上から腕にダブル・ストンプ。
  ロンドンがカバー。カウント2。
  交代したマットがボディ・スラム。
  レッグ・ドロップからカバー。カウント2。
  タッチしたニックと2人でロープに振りダブル・ヒップ・トス。
  ダブル・ドロップ・キックを決めカバー。カウント2。
  フロント・ヘッド・ロックを決めるとマットにタッチ。
  ガット・バスターを決めた状態からネック・ブリーカーという合体技。
  カバーするもカウント2。
  押さえてロンドンにタッチ。
  ロンドンはロープ上からダブル・アックス。
  ロストの腕を取ると脇固め。
  ロストがロープに脚をかける。
  腕を巻き込んでのボディ・スラム。
  交代したマットがロストを起こそうとする。
  ロストは不意をついてヒップ・トスを決めるとライアンに交代。
  ライアンは腕を取るとアンダーソンにタッチ。
  アンダーソンは反対側の腕を取る。
  側頭部にキスする。
  これをそれぞれの観客に見せ付けるように繰り返す。
  しかし3度目は避けられライアンとアンダーソンがキスする事に。
  マットは入ってきたニックを打ち上げるとニックがその先のアンダーソンにドロップ・キック。
  マットがライアンにドロップ・キック。
  マットがアンダーソンにヘッド・ロック。
  アンダーソンがバック・ドロップに返そうとする。
  着地されるもチョップをいれ自陣のコーナーにウィップ。
  ニックとロンドンを殴りつける。
  レフェリーがニックを押さえている裏でマウント・パンチ。  
  ノー・タッチで交代したロストがブレーン・バスターからカバー。
  ニックがカット。
  ロストがマットの腰にショルダー・ブロック。
  交代したアンダーソンが踏みまくる。
  カバーするもカウント2。
  交代したライアンが打撃をいれカバー。カウント2。
  ロープに走ったマットにドロップ・キック。
  カバーするもカウント2。
  ロストにタッチすると2人でクローズラインを狙う。
  マットは避けるとライアンのバックを取る。
  ライアンがバックを取りコーナーへ。
  ロストがそこにスーパー・マン・スピアーを狙うも避けられ誤爆。
  交代したロンドンはエプロンからリングに飛び入ると空中でロストにキック。
  ライアンに払い蹴り。
  スピン・キック。
  ロストがロンドンを落とそうとする。
  ロンドンが体勢を入れ替えロストを落とす。
  ライアンのクローズラインを避けると持ち上げコーナーにのせようとするも崩れ落ちるミス。
  コーナーに乗せて逆さ吊りにすると蹴りつけていく。
  アンダーソンがリングに入り背後から飛びかかるも避けられてライアンと激突。
  アンダーソンとライアンが逆さまに被さる形。
  ロンドンがライアンをロープに振ろうとする。
  ライアンが振り返す。
  アンダーソンがロープを下げたためロンドンはそのまま場外に転落してしまう。
  ロストがロンドンをリングに戻す。
  交代したロストがロンドンにその場飛びのドロップ・キックを決めアピール。
  ロープに振りバック・エルボー。
  アンダーソンにタッチし押さえる。
  アンダーソンは殴りつけると顔を引っかく。
  レフェリーの注意を引くと裏でロストがロンドンをエプロンにぶつける。
  アンダーソンがロストにタッチ。
  2人で滞空式ブレーン・バスター。
  ロストがカバー。
  ニックがカット。
  ロンドンがロストの腹を殴りつけて行く。
  ロープに走る。
  ロストがバック・エルボーを叩き込む。
  交代したライアンがロンドンの顔にニーを落とす。
  ロンドンを起こして殴りつける。
  チョップ。
  ロンドンは倒れた状態から蹴り飛ばす。
  自陣に向かうもライアンがフロント・ヘッド・ロックに捕らえ防ぐ。
  自陣に連れて行くとアンダーソンに交代。
  アンダーソンは殴りつけるとライアンに交代。
  ライアンがロープに走る。
  ロンドンがカウンターでフラップジャック。
  アンダーソンが入ってきてロンドンを起こそうとする。
  ロンドンは不意を着いてアンダーソンにドロップ・キックを決め同時にライアンにムーンサルト。
  ロンドンがニックに交代。
  ニックはライアンとアンダーソンのクローズラインを避けると三角とびで控えのロストにドロップ・キック。
  ライアンとアンダーソンがニックをロープに振りダブル・ヒップ・トスへ
  ニックは着地すると2人をぶつける。
  アンダーソンの腕を取るとコーナーに駆け上がりアーム・ドラッグ。
  同時にライアンにヘッド・シザースを決める。
  背後からロストが襲いかかりニックをコーナーに乗せる。
  マットが背後からロストに襲いかかりコーナーのニックの膝にパワー・ボム。
  そしてダブル・ニー・ストライク。
  ニックがロストの頭部を取り回転する。
  マットが受け止め捻りを加えて落とす。
  ニックがロストをカバー。
  ライアンがカット。
  ライアンとマットがフォア・アームズを打ち合う。
  ライアンがロープに走る。
  同ロープに走ったマットを飛び越えるとパンプハンドル・スープレックス。
  コーナーにうずくまったニックを起こそうとする。
  ニックはコーナーを掴んで飛び起きるとクローズラインへ。
  ニックは受け止めるとトルネードDDT。
  アンダーソンがニックにミサイル・キックを決めカバー。カウント2。
  エプロンのロンドンに突進。
  ロンドンはカウンターでショルダー・ブロックを決めると前かがみになったアンダーソンにスプリングボード式ダブル・ストンプ。
  ロストがロンドンにソバットからスピニング・キック。
  ニックがロストを振ろうとする。
  振り返されるもマットがブラインド・タッチ。
  ニックはショルダー・スルーを狙ったロストを蹴り上げ押す。
  マットはキャッチして前に抱える。
  ニックがエプロンからロープ越しに飛んでフェイス・バスター。
  ライアンがマットにスーパー・キック。
  ニックがライアンをロープに振る。
  ロープを掴んで止まったライアンにモンキー・フリップを狙う。
  ライアンは反転してロープにのせると突き飛ばす。
  ニックはボディ・シザースでライアンも落とす。
  ロンドンがアンダーソンにレッグ・ラリアット。
  エプロンに出たアンダーソンにエプロンにいたマットが突進。
  アンダーソンはカウンターでビッグ・ブーツを入れるとエプロンへのDDT。
  同時に別のエプロンにいたロストがエプロンのニックに飛びつきエプロンへのエース・クラッシャー。
  同時にロンドンが場外のライアンにトペ・コンヒーロ。
  アンダーソンがリングに入りロンドンもはいる。
  突進してきたアンダーソンを蹴ってエプロンに移る。
  アンダーソンのパンチを避けてショルダー・ブロック。
  2回目のスプリングボード式ダブル・ストンプを狙う。
  アンダーソンは避けるとスパイン・バスター。
  ボストン・クラブに捕らえる。
  ライアンとロストが立ちふさがる。
  ニックが囮になって2人をひきつけた隙にマットがカット。
  マットがアンダーソンを落とす。
  ライアンがマットにバック・ブリーカーを決め押さえる。
  そこにロストがダイビング・エルボー・ドロップ。
  カバーするもカウント2。
  ニックがロストにスプリングボード式の技を狙う。
  ロストはカウンターでスーパー・キックを決め打ち落とす。
  ロンドンがロストのバック・エルボーを避けフェイス・バスター。
  ライアンがロンドンにぺディグリーを狙う。
  逃げられるもツイスト・オブ・フェイト。
  アピールするライアンにマットがボディ・シザースで飛びつきそこから回転してのフェイス・バスター。
  アンダーソンがマットにライガー・ボム。
  ニックがアンダーソンの頭部を蹴り飛ばす。
  ロストに串刺しのハリケーン・ラナ。
  マットが場外のライアンとアンダーソンをロープ越しに蹴り飛ばす。
  逆上がりして目隠しするとダイブを狙うべくニックがロープに走る。
  ライアンがリングに滑り込みニックにスピアーを決める。
  場外でアンダーソンがロンドンを羽交い絞めにする。
  ライアンはマットの目隠しを利用してトペ・コンヒーロを狙う。
  しかしロンドンに逃げられアンダーソンに誤爆。
  ロストがマットをコーナーに振る。
  反対のコーナーへ。
  ニックがニー・ストライクを叩き込みコーナー上へ。
  マットがスコットにファイヤーマンズ・キャリー。
  ニックが450°スプラッシュ。
  続けてマットがムーンサルト。
  最後はロンドンがシューティングスター・プレスを決め1,2,3!
  ロンドン組みの勝利!
  Please come Backコールが起きる。
  ロンドンがマイク・アピールし終了。

試合結果

@スコーピオ・スカイvs.ゾクレ
AB-Boy vs.TJパーキンス
Bエル・ジェネリコvs.ケニー・オメガ
CノーDQ:オースチン・エリーズvs.ネクロ・ブッチャー
DPWG王座戦:クリス・ヒーロー(ch)vs.ヒューマン・トルネードvs.コルト・カバナ
Eポール・ロンドン、ヤング・バックスvs.ダイナスティ、カール・アンダーソン