TOPアメリカン・プロレスPWGPWG 2009年 →PWG:Battle of Los Angels Night Two 11/22/09

PWG:Battle of Los Angels Night Two 11/22/09の分析


名勝負 なし
好勝負 タッグ王座戦:ヤング・バックス(ch)vs.ケビン・スティーン、エル・ジェネリコ

1枚、約2時間30分です。

@2回戦:ブライアン・ケンドリックvs.ジョーイ・ライアン
 ケンドリックが不満たっぷりのファイトでベビーフェイス/ヒールの雰囲気を作り上げるも
 そこから発展させるような攻防を見せる事はできず。
 やはりケンドリックをプッシュする勇気は無かったか・・・。
 悪くない試合。

A2回戦:ケニー・オメガvs.スコット・ロスト
 お互い技の性質が似ているように趣向の通じる所があったのでしょう、
 この後の2試合の事なんか考えず全力でぶつかり合いました。
 ファン・マッチ的なスポットが2,3あるものの対等に描いているのでむしろ歓迎ですね。
 視覚的に頼っていて構築的上手さで少し物足りないものの白熱していてフィニッシュも素晴らしい。
 ライバルとして手を重ねてみたら面白い、と思える内容でした。 
 中々良い試合。

B2回戦:ブランドン・ガットソンvs.アレックス・シェリー
 レスリングの力は偉大なり。
 技術的に劣っていても対抗できるし反撃を自由に調整出来るから作りやすいですね。
 シェリーのがガットソンの引き出しを開けて出来うる全てをやらせましたね。
 それにより面白くなった分、少しやりすぎて下克上のカタルシスを落としていますが予想以上の内容です。
 まあまあ良い試合。

C2回戦:ヒューマン・トルネードvs.ロデリック・ストロング
 初手は意表を突いていて盛り上がったものの
 その後は落としの微妙な間とストロングのクイックな仕掛けが相まって
 一進一退をしているのに試合は発散する負のスパイラルへと・・・。
 悪くない試合。

Dオースチン・エリーズ、カットラー・ブラザーズvs.コルト・カバナ、ジョニー・グッドタイム、ジェレミー・ロビンソン
 カバナがキャラが似ているロビンソンを意識し、
 エリーズは道化を、前夜に株を上げたグッドタイムが見せ場を与えられ、と
 特に実力を要求される内容ではないものの適切に歯車は回っているファン・マッチになっています。
 平均レベル。

E準決勝:ケニー・オメガvs.ジョーイ・ライアン
 コメディー・マッチではないのにそれぐらい試合が進まずカランコロンと滑る。
 少し悪い試合。

F準決勝:ブランドン・ガットソンvs.ロデリック・ストロング
 ガットソンが勢いを見せるもストロングの地力が勝り、という展開だが
 極端すぎてストロングのハード・ヒッティングで+αになっているだけのスカッシュ・マッチです。
 少し悪い試合。

Gタッグ王座戦:ヤング・バックス(ch)vs.ケビン・スティーン、エル・ジェネリコ→詳細
 Yバックスは勢い押しは止めてユーモアを絡めてのスロー・スタート。
 それでも十分に魅せれるのはシングルでも通用する程
 レスラーとして幅広いアンテナを張り巡らせれる成長を遂げたからですね。
 一方のスティーンネリコは逆に原点に立ち返ります。
 スポットを流れという大きな視点から捉え独創的に作り上げていく。
 PWG的で仕掛けが足りないもののタッグ、シングル・パワーのコンビネーションで潤沢な攻防を繰り広げる。
 そして最後は王座交代もありえる程のクライマックスで
 スーパー・キック10発という特別なフィニッシュで終えます。
 名タッグの激突に恥じない素晴らしい試合でした。
 文句なしに好勝負。

H決勝、PWG王座戦:ケニー・オメガvs.ロデリック・ストロング
 序盤はダイブを防がれる攻防が象徴していますが
 ダイブ炸裂で飛ばすでもなく、逃げられて未遂に終わりじっくりいくでもない、3枚のカードの中からババをぬいている。
 その後の場外戦。
 実況席からのムーンサルトなどハードなスポットはあるものの
 絶対的に”移動”が足りずスポット間の時間に意味がありません。
 リングに戻れば切れのある技で削り合うも
 3戦目なためか、思ったより早く動きが落ち、
 クライマックスは想像以上に気持ち、雰囲気を売りにしてきました。
 飯伏vs.オメガと同じ方向を狙うもそれぞれの歯車が逆回転したような内容。
 平均的な良試合です。

 試合後オメガがストロングを称え、PWGを背負っていく覚悟を告げる。
 同じく王者のYバックスを呼び込み頑張っていこうと、呼びかけるもYバックスが突然攻撃。
 スパンキーが現れリンチに加わります。
 かつてオメガと抗争していたジェネリコが現れ3人を追い払う。
 カバナの仲裁もあってオメガとジェネリコが和解しハッピー・エンド。

総評
 トーナメントは半分以上空振りで、決勝もそこそこ。
 好勝負だという評判があっただけに期待外れです。
 オメガ優勝のバイアスを考慮してもロスト戦より劣るとは重いもしませんでしたね。
 しかしオメガ優勝という選択は間違いではなかったし、
 タッグが屈指の好勝負を生み出して補っているのでまずまずの大会になっています。
 (執筆日:5/22/10) 
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

Gタッグ王座戦:ヤング・バックス(ch)vs.ケビン・スティーン、エル・ジェネリコ
  スティーン対マットで試合開始。
  スティーンがバックを取りテイクダウン。
  股間で押さえにかかる。
  マットは返すとロープに逃げる。
  組むとスティーンが腕を取る。
  ハンマー・ロック。
  マットが回転してリスト・ロック。
  スティーンがリスト・ロック。
  マットがロープを掴む。
  スティーンは髪を掴んで倒す。
  マットがガムを吐きかける。
  スティーンは拾って口にする。
  ジェネリコは正気かとスティーンに詰め寄る。
  スティーンはジェネリコの口にガムを入れる。
  ジェネリコがうぇ、っと吐き出す。
  スティーンがジェネリコとタッチ。
  ニック対ジェネリコ。
  それぞれポーズを取ってアピール。
  組むとニックがヘッド・ロック。
  ジェネリコはロープに振るとアーム・ドラッグ。
  コーナーに振って突進。
  ニックは一回転してエプロンに出るとショルダー・ブロック。
  背を通ってリングに入ると手を取る。
  コーナーを駆け上がって飛ぶとアーム・ドラッグ。
  ポーズをとる。
  ショルダー・ブロックを決めタッチ。
  マットもショルダー・ブロック。
  ボディ・スラムからニー・ドロップ。
  カバー。カウント2。
  ジェネリコが自陣に押し込む。
  タッチしたスティーンがチョップ。
  殴りつける。
  コーナーでチョップ。
  ジェネリコがロープ越しに脳天チョップ。
  スティーンがフォア・アームズ。
  コーナーに振りショルダー・スルー。
  背中を蹴りつけカバー。カウント2。
  ジェネリコの出した脚にぶつける。
  タッチ。
  ジェネリコがロープに振りドロップ・トー・ホールド。
  スティーンがロープに走りレッグ・ドロップ。
  ジェネリコがカバー。カウント2。
  マットが自陣に押し込む。
  タッチしたニックが殴りつけていく。
  腕を取るとタッチ。
  マットがコーナー上から飛び腕を殴りつける。
  腕を取りタッチ。
  ニックがコーナー上から飛び腕を殴りつける。
  スティーンを殴りつける。
  マットに打ち上げてもらうとジェネリコにドロップ・キック。
  マットがスティーンにバック・エルボー。
  ニックがジェネリコをカバー。カウント2。
  腕を取って倒すとタッチ。
  マットがストンピング。
  フォア・アームズ。
  ニーをこすりつける。
  ターン・バックルにぶつける。
  ニックの出した脚にぶつける。
  フロント・ヘッド・ロック。
  タッチするとスナップ・メア。
  ニックがエプロンからヒーロ。
  スナップ・メアから顔をスクラッチ。
  タッチすると2人でジェネリコをロープに振りヒップ・トス。
  バク転からドロップ・キック。
  マットがカバー。カウント2。
  チン・ロック。
  ジェネリコは起き上がると腹にエルボーを入れるとロープに走ろうとする。
  マットが髪を掴んで倒す。
  ニー。
  カバー。カウント2。
  ターン・バックルにぶつけ背中を殴りつける。
  スティーンを殴りつける。
  バク転からジェネリコの背中を引っかく。
  自陣ターン・バックルにぶつけショルダー・ブロック。
  タッチしたニックがスティーンにバック・エルボー。
  マットを飛び越える無駄な動きから顔を引っかく。
  ニックがフロント・ヘッド・ロック。
  コーナーに押し込み蹴り。
  殴りつける。
  ジェネリコが殴り返す。
  殴りつけ手を伸ばす。
  突進してきたニックにバック・エルボー。
  突進してきたニックにバック・エルボー。
  突進してきたマットをかわして場外に落とす。
  飛んでスティーンにタッチしようとするもマットがスティーンの脚を掴んで落とす。
  ニックがジェネリコを起こしバック・ドロップを狙う。
  ジェネリコは後ろに着地しバックを取る。
  バック・エルボーを食らって放すも脚の間を通りスティーンにタッチ。
  スティーンが突進してきたニックのクローズラインを避けるとチョップで倒す。
  フォア・アームズで倒す。
  チョップで倒す。
  入ってきたマットにクローズラインを決め倒す。
  ニックにパイル・ドライバーを狙う。
  マットが殴りかかる。
  2人でスティーンをロープに振るとヒップ・トス。
  ドロップ・キック。
  スティーンが2人にクローズライン。
  マットにキャノン・ボール。
  ニックが突進。
  カウンターでショルダー・スルーを食らうもエプロンに着地しショルダー・ブロックへ。
  スティーンは蹴り上げるとDDT。
  カバー。カウント2。
  フォア・アームズにチョップ。
  ロープに走る。
  場外のマットが脚を掴んで倒す。
  ジェネリコが入り倒れたスティーンを踏み台にマットにトペ・コンヒーロ。
  スティーンがニックを後ろに回してスラム。
  カバー。カウント2。
  コーナーに上るとスワントーン・ボムへ。
  ニックが両膝を立てて迎撃。
  マットにタッチ。
  マットがスティーンにスライス・ブレッド#2を狙う。
  押し飛ばされるもバック・エルボー。
  アサイDDTを決めカバー。カウント2。
  フォア・アームズ。
  ロープに振ろうとする。
  スティーンが振り返しショルダー・スルーを狙う。
  蹴り上げられるもコード・ブレイカーを決める。
  ジェネリコにタッチ。
  ジェネリコがマットに突進。
  マットがカウンターで蹴り。
  クローズラインを狙う。
  ジェネリコは避けるとハーフネルソン・スープレックスを狙う。
  マットはバック・エルボーを入れるとバク転からボディ・シザースで飛びつきフェイス・バスター。
  ニックがスティーンを殴り落とす。
  マットがジェネリコをカバー。カウント2。
  タッチするとニックはジェネリコをロープに振り突進。
  カウンターでショルダー・スルーを食らうもエプロンに着地しショルダー・ブロック。
  ロープ越しに飛びフェイス・バスター。
  エプロンに出る。
  場外のスティーンがニックの脚を掴んで引き摺り下ろしエプロンへのパワー・ボム。
  リングに戻る。
  マットがスティーンにスーパー・キック。
  ジェネリコがマットにコーナーへのエクスプロイダー。
  全員ダウン。
  ニックとジェネリコが起き上がり同時にフォア・アームズ。
  同時にフォア・アームズ。
  ジェネリコがフォア・アームズをいれロープに振ろうとする。
  ニックが防ぎバック・エルボー。
  ロープに走りクローズラインへ。
  ジェネリコは受け止めると胸に張り手。
  そのまま手を取りコーナーに駆け上がるとトルネードDDT。
  オッレッ!へ。
  ニックはカウンターで蹴りを入れるとクローズラインへ。
  ジェネリコは避けるとハーフネルソン・スープレックス。
  スティーンが続けてフロッグ・スプラッシュ。
  ジェネリコがカバー。カウント2。
  ジェネリコがスティーンにタッチ。
  スティーンがニックにパッケージ・パイル・ドライバーを狙う。
  体勢を変えて逃れたニックを殴りつける。
  パッケージ・パイル・ドライバーを狙う。
  ニックが後ろに逃れると先にいるジェネリコにフォア・アームズ。
  スティーンにつかみかかり自陣コーナーに押し込む。
  タッチしたマットはスティーンの脚を掴んで倒すと鉄柱に股間にぶつける。
  リングに入るとエプロンのジェネリコを殴り落とす。
  ロープに走るとロープ越しに蹴り。
  盾になるとニックがジェネリコにトペ・コンヒーロ。
  マットは突進してきたスティーンにバック・エルボー。
  コーナーを使ってスティーンにスタナー。
  カバー。カウント2。
  マットはスティーンをコーナーに振ろうとする。
  振り返されるもコーナーを使って裏に回る。
  ニックがリングに入りスティーンにスーパー・キック。
  スティーンは受け止めると回してマットにぶつける。
  ニックに蹴りをいれパッケージ・パイル・ドライバーを狙う。
  マットがスティーンに延髄切り。
  担ぐとファイヤーマンズ・キャリー。
  ニックが450°スプラッシュ。
  マットがムーンサルト。カウント2でジェネリコがカット。
  ニックはジェネリコを落とすとコーナー上へ。
  マットがスティーンを担ぎファイヤーマンズ・キャリーを狙う。
  スティーンは後ろに逃れると押し飛ばしてニックにぶつける。
  マットのバックを取る。
  マットはコーナーに押し込むもその際レフェリーが巻き込まれる。
  スティーンがマットを押し飛ばす。
  ニックがスティーンにハイ・ニーを狙うもかわされレフェリーに誤爆。
  スティーンにけりかかる。
  スティーンは受け止めると回して蹴り。
  スタナー。
  ジェネリコがハーフネルソン・スープレックス。
  スティーンがパッケージ・パイル・ドライバー。
  ジェンリコがブレーン・バスター。
  スティーンがカバー。
  代理レフェリーが入ってきてカウントするもマットがぎりぎりでカット。
  ジェネリコがマットを場外に落とそうとする。
  マットが体勢を入れ替えジェネリコを落とす。
  スティーンにフォア・アームズ。
  吼えてロープに走る。
  スティーンは打ち上げてパワー・ボム。
  シャープ・シューターを決める。
  カットしようとしたニックをジェネリコが倒しシャープ・シューター。
  マットが何とかロープを掴む。
  ジェネリコがニックを場外に落とす。
  スティーンがマットを起こしフォア・アームズ。
  チョップ。
  コーナーにのせ噛み付く。
  雪崩式パッケージ・パイル・ドライバーを狙う。
  マットがロー・ブロー。
  ジェネリコが代わりにやってきて捕まえブレーン・バスタァァァァァーを狙う。
  ニックがジャネリコを殴りつけエプロンに下ろす。
  ジェネリコがニックにフォア・アームズ。
  フォア・アームズ。
  殴りかかる。
  ニックは避けるとジャーマン。
  やってきたスティーンにロープへのジョー・ブリーカー。
  マットがスティーンにスーパー・キック。
  ニックがスティーンにスーパー・キック。
  マットが3発目。
  ニックが4発目。
  マットがカバーするもカウントは2。
  ニックが5発目。
  マットが6発目。
  同時に7、8発目。
  同時に9、10発目。
  カバーし1,2,3!
  Yバックスの防衛!

試合結果

@2回戦:ブライアン・ケンドリックvs.ジョーイ・ライアン
A2回戦:ケニー・オメガvs.スコット・ロスト
B2回戦:ブランドン・ガットソンvs.アレックス・シェリー
C2回戦:ヒューマン・トルネードvs.ロデリック・ストロング
Dオースチン・エリーズ、カットラー・ブラザーズvs.コルト・カバナ、ジョニー・グッドタイム、ジェレミー・ロビンソン
E準決勝:ケニー・オメガvs.ジョーイ・ライアン
F準決勝:ブランドン・ガットソンvs.ロデリック・ストロング
Gタッグ王座戦:ヤング・バックス(ch)vs.ケビン・スティーン、エル・ジェネリコ
H決勝、PWG王座戦:ケニー・オメガ(優勝!)vs.ロデリック・ストロング