TOPアメリカン・プロレスPWGPWG 2008年 →PWG:All Star Weekend 7 Night Two 8/31/08

PWG:All Star Weekend 7 Night Two 8/31/08の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

総時間2時間25分です。

2日目もエヴァンス、スカイが欠場。
このせいでAOTFvs.ストロング、エヴァンス、ヤング・バックスvs.スティーンネリコがお流れになっています。

@アレックス・コズロフvs.横須賀享
 TNAで軽く手合わせしている事を考えるともう少しやらないと。
 取りあえず盛り上げるのは上手いので
 何とか形にはなったけどねぇ。
 悪くない試合。

Aエル・ジェネリコvs.TJパーキンス
 TJにして見れば久しぶりのシングルで
 トップのジェネリコが相手ですから気合も入りますね。
 速いペースを保ち一貫した脚攻めも見せました。
 やりすぎな気もするが
 ブレーン・バスタァァァァァーを防ぐために
 コーナーの金具を緩めるというのも面白い。
 まあまあ良い試合です。

Bダイナスティvs.チャック・テイラー、ヴィン・ジェラード
 テイラーの本領発揮。
 最初から最後までコメディー・スポットを散りばめ
 他の3人もしっかり仕事をしています。
 まあまあ良い試合です。

Cケビン・スティーンvs.ロデリック・ストロング
 ショルダー・タックルを受け合ったかと思えば
 冗談を言って笑わせたりと
 悪く言えばむらっけのある内容です。
 平均より少し上。

Dロウ・キーvs.ロッキー・ロメロ
 両者のスタイル故に
 静かでいて激しい試合内容に。
 高レベルでまとまっている中々良い試合。
 ところでこの試合ではロウ・キーが柔和になってしまったような印象を受けましたね。
 復帰明けだからか、それとも髪と髭を軽く伸ばしたせいか、
 はたまたキャリア10年を迎えて変質の時を迎えているのか。
 ちょっと気になりましたね。

Eネクロ・ブッチャーvs.エディ・キングストン
 キングストンが喋くりコメディー・レスラーと化しているので
 ハード・ヒッティング・マッチとはいかず。
 試合後キングストンにナナナ・コールが起こり
 キングストンが真剣な話だといってPWGファンに感謝したという事は
 トルネードとヒーローの抗争決着を受けPWGから離れると言う事でしょうか。
 平均レベル。

Fタッグ王座戦:エイジ・オブ・ザ・フォール(ch)vs.ヤング・バックス
 勢いのバックス対テクのAOTFという構成ですね。
 バックスの連携技はR&Rエクスプレス並みに多彩だし
 AOTFも上手さを見せている。
 観客の盛り上がりも良し。
 三拍子揃った試合でしたがこの2チームなら
 もう少し攻防をミックスするか、
 この筋書きフィニッシュの後にもうひとクライマックス欲しい。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

GPWG王座戦:クリス・ヒーロー(ch)vs.PAC
 王座交代劇、前日の4ウェイとやや不安な立ち上がりとなった新王者ヒーロー。
 その彼が王者としての戦いをしっかりと見せてくれましたよ。
 グラウンドの利でお互いの立場鮮明にすると
 得意のKOスタイルによる打撃で着実に観客の移入度を高めて行きます。
 間も上手く取れていますね。
 一方のPACもアメリカにおけるブランクから細かいズレは見られるものの、
 その飛びっぷりはやはり他と一線を画すものがあり、
 否応なしに盛り上がらされます。
 素晴らしい試合でした。
 好勝負に少し届かず。

総評。
 ASWとすればやや物足りない部分もあるが
 6周年目のスタートと考えると両王座戦も成功しているし
 良い大会と言えるでしょう。
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

GPWG王座戦:クリス・ヒーロー(ch)vs.PAC
  まずは腕の取り合いからグラウンド。
  ヒーローがアーム・バーに返すとPACがロープに足をかけ仕切り直し。
  ヒーローが腕を取る。
  PACは起き上がると前転からアーム・ドラッグ。
  ドロップ・キックを決める。
  続いてロープを使ってのアーム・ドラッグ。
  ヒーローは場外へ。
  PACはハンドスプリングでフェイク・ダイブ。
  ヒーローがリングに戻るなりビッグ・ブーツを狙う。
  PACが避けロープに走る。
  ロープ・ワークからヒーローが担ぎ上げマットに叩きつける。
  後転からのセントーンへ。
  PACが両膝を立てて防ぐ。
  コーナーに振ろうとする。
  振り返されるもコーナーを使って裏に回るとハリケーン・ラナ。カウント2。
  脚を払いスタンディング・コークスクリュー・ムーンサルト。カウント2。
  ロープに走る。
  ヒーローが打ち上げマットに叩きつける。
  セントーンからカバー。カウント2。
  PACが場外に転がり出て回復を図る。
  ヒーローは追って場外に下りるとエプロンにぶつけビッグ・ブーツ。
  リングに戻しカバー。カウント1。
  頭部にニーをいれカバー。カウント2。
  全箇所へのサブミッション。
  カバーに移行するもカウント2。
  間を取りながら蹴る。
  ビッグ・ブーツ。
  カバーするもカウント2。
  チョップとフォア・アームズの打ち合い。
  PACがロープに走る。
  ヒーローがバック・エルボーで迎え撃つ。
  セカンド・ロープを踏み台にフォア・アームズ。
  カバーするもカウント2。
  サブミッションを中心に攻め立てる。
  セントーンからカバー。カウント2。
  間を取りながら蹴りつけていく。
  チョップを打つ。
  PACも打ち返すして打ち合いに。
  ヒーローがフォア・アームズを決めカバー。カウント2。
  コーナー上へ。
  PACがフォア・アームズを浴びせる。
  跳躍してコーナーに飛び乗ると雪崩式ハリケーン・ラナ。
  両者ダウン。
  両者コーナーで起き上がる。
  ヒーローが突進。
  PACは蹴りを入れるとコーナー上から飛びヘッド・シザース。
  ロープに走りニール・キックで落とす。
  スプリングボード式コークスクリュー・ムーンサルトで追撃する。
  リングに戻すとセントーン。
  セカンド・ロープからフェニックス・スプラッシュ。カウントは2。
  コーナー上へ。
  ヒーローが突進してきたので飛び越して着地。
  ヒーローに突進。
  ショルダー・スルーに返されエプロンに着地。
  ヒーローがローリング・フォア・アームズを狙う。
  PACは避けると同時にショルダー・ブロック。
  コーナー上から飛びサンセット・フリップへ。
  ヒーローは流れに沿い逃れると丸め込もうとする。
  PACも流れに沿って逃れ振り向く。
  そこにヒーローのビッグ・ブーツが炸裂。
  カバーするもカウントは2。
  パワー・ボムを狙う。
  耐えるPACの肩にエルボーを入れる。
  パワー・ボムへ。
  持ち上げられたPACが殴りつける。
  ヒーローがたまらず後ろに降ろす。
  PACがロープに走る。
  ショルダー・スルーを狙ったヒーローの背を回りぬけようとするもミス。
  ハイ・キックでダウンさせるとスタンディング・コークスクリュー・シューティングスター・プレス。カウントは2。
  コーナーに振ろうとする。
  ヒーローがロープに腕をかけて耐える。
  PACがフォア・アームズを叩き込んでコーナーに振ろうとする。
  ヒーローが防ぐと同時にローリング・フォア・アームズ。
  コーナーに振ると突進。
  PACが蹴りを入れるとコーナーで勢いをつけ突進。
  ヒーローがカウンターでフォア・アームズ。
  カバーするもカウント2。
  チョップを浴びせコーナーに乗せる。
  雪崩式クラバート・スープレックスを狙う。
  PACが抵抗し腹を殴りつける。
  ヒーローはムーンサルトでコーナーを離れてから駆け上がる。
  PACが対応してフォア・アームズで叩き落す。
  そしてコークスクリュー・シュティングスター・プレスへ。
  炸裂かと思いきやヒーローがクラバートにキャッチ。
  クラバート・スープレックスからビッグ・ブーツでカバー。カウントは2。
  ならばとヒーローズ・ウェルカムへ。
  PACがバック・スライドに切り返すもカウントは2。
  PACは側転から肩車された状態に持っていくとヴィクトリー・ロール。カウントは2。
  ロープに走る。
  ヒーローが追いエルボー。
  ロープに走る。
  PACが追い延髄切り。
  インサイド・クレイドルにつなげるもカウントは2。
  ロープに走る。
  ヒーローがかわすと戻ってきた所にローリング・フォア・アームズ。
  ヒーローズ・ウェルカムで1,2,3!
  ヒーローの防衛!

試合結果

@アレックス・コズロフvs.横須賀享
Aエル・ジェネリコvs.TJパーキンス
Bダイナスティvs.チャック・テイラー、ヴィン・ジェラード
Cケビン・スティーンvs.ロデリック・ストロング
Dロウ・キーvs.ロッキー・ロメロ
Eネクロ・ブッチャーvs.エディ・キングストン
Fタッグ王座戦:エイジ・オブ・ザ・フォール(ch)vs.ヤング・バックス(新チャンピオン!)
GPWG王座戦:クリス・ヒーロー(ch)vs.PAC