TOPアメリカン・プロレスPWGPWG 2008年 →PWG:All Star Weekend 6 Night Two 1/6/08

PWG:All Star Weekend 6 Night Two 1/6/08の分析


名勝負 なし
好勝負 CIMAの王座挑戦権争奪戦: CIMAvs.ブライアン・ダニエルソン

総時間2時間45分です。

@カール・アンダーソンvs.アレックス・コスロフ
 コサック・ダンスをしたりとコスロフが
 本籍の(?)CMLLスタイルだったのが印象的。
 手短なオープニングで悪くない。
 
Aクリス・ヒーローvs.エディ・キングストン
 予想通りハード・ヒッティングな試合に。
 ヒーローが脚を痛めようで
 中途半端な終わり方ではありましたね。
 まあまあ良い試合。 

Bエイジ・オブ・ザ・フォールvs.ヤング・バックス
 AOTFがヒールを受け持ち試合を構成。
 ジャクソン兄弟の見事な動きを引き出しました。
 終盤も4人全員で上手く盛り上げました。
 グッド・マッチに届かずも中々良い試合です。

C3番勝負(ジ1-0ロ):ジャック・エヴァンスvs.ロデリック・ストロング
 前半ストロングが攻めすぎでつまらなかったですが
 前夜より両者の魅力を引き出していて
 終盤も結構良かったですね。
 中々良い試合です。

Dヒューマン・トルネードvs.キャンディス・ラレー
最初から最後まで股間にこだわって(笑)
 キャンディスが勝ってしまうのではと思わせる程
 見事に試合を構築しています。
 技巧でもハード・ヒッティングでもなく
 ストーリーで見事に異性対決を作り上げてしまいました。
 これは中々良い試合でした。

Eネクロ・ブッチャーvs.クラウディオ・カスタニョーリ
 前半は場外戦でしたが
 CCは喧嘩スタイルができないので、そこまで良くは無く。
 しかしながら後半のリング内の通常形式では
 ネクロがちゃんと魅せていて(動きは不細工だが(苦笑))立派。
 まあまあ良い試合。

Fエル・ジェネリコvs.横須賀享
 ジェネリコはドラゲー参戦してますからね。
 もう慣れたものでファン・マッチ要素まで
 しっかり合っているし両者セールも見事。
 只前夜と同じでもう少し時間を与えても良かったのでは。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

Gダイナスティvs.土井成樹、吉野正人
 この2タッグにして、まさかの期待外れ。
 2チーム共最低限の仕事をしただけで
 お互い引き出す魅力は、まだまだある。
 最低限とは言っても、しっかりは仕事しているので
 まあまあ良い試合です。

Hワン・ナイト・オンリー:スーパー・ドラゴンvs.TARO
 Oh My Goddddd!!!
 Rev-Pro時スパドラを虐待神として最も輝かせ
 最後はマスクを失うと同時に引退を宣言し
 ルチャの生き様を見せてくれたルチャの中のルチャ、TAROが一夜限りの復活です。
 当時のような過激な事は当然両者の事情から出来なかった物の
 TAROが神の抜け殻から
 観客に媚びない精神性とちょっとした暴力を
 復活させてくれただけで私は大満足なのであります。
 スパドラも肥満により引退しますなんて事がないよう
 ダイエットし素晴らしい去り方をして欲しい物である。
 それがTAROを引退させた者としての務めなのだから。
 まあまあ良い試合でした。

ICIMAの王座挑戦権争奪戦:CIMAvs.ブライアン・ダニエルソン
 東西の天才が再び激突。
 観客が大盛り上がりで迎える中
 一極攻めを交代で行って構成するという特異な内容に。
 前回みたいな心の入りようは見えず
 悪く言えば淡々としていて
 観ている方との温度差を感じますね。
 このまま終われば正直技術戦とも言えず
 期待外れの烙印を押さざるを得なかったと思います。
 しかし終盤になると今までの一極攻めをスパッと切り捨て
 魅力的な技の攻防、打ち合いでメインを飾るに相応しいものとなりました。
 フィニッシュも個人的には好きです。
 もしその後のコントがコントでなかったら
 一転して最悪の決断にはなってましたけど。
 ぎりぎり好勝負です。
 試合後CIMAがPWG in Japanをすると宣言した所を見ると
 これは実現するとみてよさそうですね。
 楽しみです。

総評
 これまた良い試合が揃ってますね。
 CIMAvs.アメドラ、トルネードvs.キャンディス、
 スパドラvs.TAROの3試合で十分手に入れる理由になりますね。
DVD Rating:★★★★☆

注目試合の詳細

Dヒューマン・トルネードvs.キャンディス・ラレー
  トルネードがバックを取り持ち上げてみせる。
  キャンディスがロー・ブローを決めるが利いていない。
  トルネードは頬を差し出す。
  キャンディスは股間を蹴り上げるも効果なし。
  裏張り手を避けると蹴りを入れロープ・ワークに。
  開脚して避けようとするトルネードにドロップ・キック。
  場外に逃れた所へロープ越しのドロップ・キック。
  更にトペ・スイシーダ。
  リングに逃げ帰ったトルネードにダイビング・クロス・ボディ。
  トルネードはカウント1で返すとスーパー・キック一閃。
  ダウンしたキャンディスを嘲笑。
  足蹴りにしたりロープにもたれかけさせて後頭部にダブル・ストンプとやりたい放題。
  コーナーでのダンス蹴りも2倍増しで最後は顔面へのドロップ・キック。
  カバーするもカウント2。
  椅子を手にする。
  立てた椅子に通して押し付ける。
  そしてコーナー上から飛び技へ。
  キャンディスは椅子を立てて股間にぶつける。
  これには流石にトルネードも堪えた様子。
  キャンディスは椅子越しにドロップ・キックを決めると
  シャッタード・ドリーム。
  股間を鉄柱にぶつけて固定すると
  ダンス蹴りから顔面ドロップ・キック。
  ネック・ブリーカーとつなげカバーするもカウント2。
  トルネードがカウンターで裏張り手。
  抱え挙げてマットに叩きつけるとムーンサルトを狙う。
  キャンディスはトルネードの体勢を崩して股間をぶつけさせると
  スパイダー・ジャーマンからムーンサルト。カウントは2!
  ボディ・シザースで飛びつくもトルネードは防ぎDND!
  カバーするもカウント2で止めもう1発!
  ベルトを取る。
  ゴングが鳴らされる。
  ヒーローが脚を引きずりながら出てくるもキングストンにやられる。
  ネクロがパイプ棒を持って救出に駆けつける。
  キャンディスは難を逃れる。
  CCが現れ、そのまま次の試合に。
  

Gダイナスティvs.土井成樹、吉野正人
  ライアンvs.吉野で試合開始。
  吉野がショルダー・タックルを決めるも倒れない。
  吉野は今度はお前が行けと走らせると垂直に走る。
  ライアンは半分程のスピードだが息切れ。
  ライアンが酸素注入器を手にする。
  吉野は奪って放り投げると後ろからスクール・ボーイ。カウント2。
  ロープ・ワークになるもライアンが止まれ、と言って酸素注入。
  吉野がドロップ・キックを決め両者交代。
  両者ショルダー・タックルを決めるも倒れず。
  アーム・ドラッグの打ち合いからスコットがドロップ・キックを決め交代。
  土井を捕まえ腹を中心に攻める。
  土井がスコットに反撃。
  スコットを捕まえ腕狙い。
  連係攻撃も決める。
  スコットが吉野にドロップ・キックを決める。
  邪魔しに来た土井にはドロップ・トー・ホールドを決め交代。
  ライアンが2人を蹴散らし連係攻撃も誤爆させる。
  吉野を攻める。
  連係攻撃を狙う。
  土井が入ってきて妨害。
  ライアンに吉野がミサイル・キック、土井がスコットにスーパープレックス。
  交代した土井がライアンに攻めかかる。
  コーナーにライアンを振り連続攻撃を狙う。
  ライアンは避けて逆に土井に連続攻撃。
  吉野がライアンの脚を引っ張り倒し羽交い絞め。
  チャンが土井の脚を引っ張り羽交い絞め。
  1人残ったスコットが土井に殴りかかるも避けられ誤爆。
  ライアンの攻撃も避けスコットに誤爆させる。
  土井がスコットに土井ファイブ。
  吉野がライアンにトルネード・アーム・バー・テイクダウン。
  土井がバカタレ・スライディング・キックにつなげカバー。
  スコットがレフェリーを引きずり出す。
  ライアンがコーナー上の吉野を捕まえスーパープレックスを狙う。
  土井がライアンを捕まえパワー・ボム+ネック・ブリーカー・ドロップ。
  カバーするもレフェリー不在。
  チャンが土井に張り手。
  土井はチャンを蹴りつけるとラリアットへ。
  チャンが避けエース・クラッシャー。
  スコットが続けてエース・クラッシャー。
  合体技のフェイス・バスターを決めカバーするも吉野がカット。
  吉野がスコットにネック・ブリーカー・ドロップを決めミサイル・キックへ。
  スコットは避けて自爆させると土井に合体技を決めるべくコーナー上へ。
  土井がライアンを丸め込み。カウント2。
  再び土井を捕まえバック・ブリーカー+ダイビング・エルボー・ドロップで1,2,3!


Hワン・ナイト・オンリー:スーパー・ドラゴンvs.TARO
  TAROが不意をついて殴りかかる。
  スパドラが受けきりヘッド・バッド。
  チョップに張り手。
  コーナーに振り突進するも避けられ転落。
  TAROがトペ・アトミコ。
  鉄柱を使って締め上げ観客席に振ろうとする。
  スパドラは防ぐと逆に観客席に振る・・・と思いきやリングに戻す。
  TAROがロープ越しのドロップ・キック。
  エプロンからヘッド・シザースを狙う。
  スパドラは受け止めると観客席に投げ飛ばす。
  TAROの上に椅子をのせるとダブル・ストンプかと思いきや
  そのまま走りすぎてリングに戻る。
  戻ろうとするTAROを足蹴りにする。
  TAROがエプロンに上がり張り手。
  スパドラは鼻をつかむと拳を当てる。
  リングに入れるとへなちょこチョップを決めマッスル・アピール。
  その隙を突かれるも反撃を許さない。
  マスクを剥ごうとする。
  首4の字。
  TAROがロープに脚をかける。
  TAROがかかって来いと叫ぶ。
  スパドラはTAROの首を絞め揺らす。
  そして抱え挙げる。
  場外に落とす振りをしてからサイコドライバーへ。
  TAROがハリケーン・ラナに切り返す。カウント2。
  トルネードDDTも決める。
  場外に逃れたスパドラに対しカラータイマーを押してからトペ・スイシーダ2発。
  更にトペ・スイシーダDDT。
  リングに戻すとコーナー上から飛びつきトルネードDDT。
  カバーするもカウント2。
  コーナー上から飛んでハリケーン・ラナを狙う。
  スパドラがパワー・ボムに切り返すもカウント2。
  スパドラがハーフネルソン・スープレックス。
  カバーするもカウント2。
  雪崩式サイコ・ドライバーを狙う。
  TAROがハリケーン・ラナの体勢に変える。
  スパドラは耐えてそのまま雪崩式に脳天から落とし1,2,3!
 

ICIMAの王座挑戦権争奪戦:CIMAvs.ブライアン・ダニエルソン
  アメドラが握手を求めCIMAも応じる。
  会場にLet's go CIMA!Let's go Dragon!が高らかに鳴り響く。
  力比べからアメドラがモンキー・フリップ。
  CIMAがロープに押し込むも中々離れず胸を突き合う。
  アメドラが胸を突くと見せかけ脚を取りロメロ・スペシャルを狙う。
  抵抗されると脚を踏みつける。
  脚に狙いをつける。
  CIMAがカバーに持って行く。カウント2。
  仕切りなおし。
  アメドラが再びグラウンド・レスリングに持っていく。
  CIMAがレッグ・ロックに切り返す。
  アメドラがロープを掴み離れる。
  ロープ・ワークへ。
  バックの取り合いからアメドラを倒すと首を足で挟んで捻る。
  首に狙いをつける。
  コーナーに逃げようとする動きを利用してコーナーに押し込みドロップ・キック。
  もう1発。
  引き続き首狙い。
  アメドラが反撃のアッパーカート。
  CIMAがバック・スライドに返そうとする。
  アメドラは耐えると腕を蹴り飛ばす。
  腕を攻めバック・ドロップ。
  腕狙い。
  ダブル・アーム・スープレックスからカバー。
  カウント2で返されるやアーム・バー。
  CIMAが噛み付いて逃れる。
  アメドラがロメロ・スペシャルからアーム・バーへ。
  ひたすら腕攻め。
  アーム・ブリーカーへ。
  CIMAがスリーパーに切り返す。
  逃れてロープに走ったアメドラにキッチン・シンク。
  ロープに固定すると背にダイビング・ダブル・ストンプ。
  場外に逃れた所でトペ・スイシーダ。
  リングに戻すとロール・アップ。
  カウント2で返されると同時にダブル・ストンプ。
  アメドラがニー・ストライク。
  両手を取ると頭部を踏みまくりトライアングル・チョーク!
  CIMAがカバーの体勢に持っていく。
  アメドラはカウント2で返すとバタフライ・ロックに移行。
  カバーの体勢に持っていくがカウント2。
  横須賀が応援に駆けつけている。
  アメドラが雪崩式バック・ドロップへ。
  CIMAがクロス・ボディに切り返す。
  アメドラがカウント2で返すと同時に体勢を入れ替える。カウント2。
  両者ダウン。
  張り手の打ち合い。
  CIMAが避けてスーパー・キック。
  パーフェクトドライバーを決めるもカウント2。
  担ぎ上げようとする。
  アメドラがサンセット・フリップに返し丸め込み合戦。
  CIMAは返すとスーパー・キックへ。
  アメドラは受け止めるとローリング・フォア・アームズ。
  フルネルソン・スープレックス。
  カウント2で返されるやキャトル・ミューティレーション!
  カバーに移行するがカウントは2!
  ダイビング・ヘッド・バッドを狙うべくコーナー上へ。
  CIMAはアメドラの体勢を崩すと鉄柱に立ちダブル・ストンプ。
  トカレフとつなげシュバイン!
  カバーするもカウントは2!
  雪崩式シュバインを狙う!
  アメドラはすり抜けると雪崩式バック・ドロップ。
  カバーに行くがカウント2。
  エルボー連打へ!
  カバーするもカウント2。
  クロス・フェイス・チキン・ウィング!
  CIMAが暴れるとレフェリーが巻き込まれる。
  アメドラが脚を巻きつけ倒す。
  セカンド・レフェリーがチェックするも3回目で腕を倒す。
  CIMAがコーナーを蹴りカバーに持っていく。
  カウント3で入ると同時にタップ!
  ファースト・レフェリーがタップを
  セカンド・レフェリーがカウント3を認め異なる判定!
  エクスカリバーが出てきて引き分けだと言う。
  ウィンウッドが出てきてエクスカリバーに体当たり。
  こちらが勝者かと観客に聞いている。
  アメドラが5分延長したいかと聞き
  観客が歓声をあげるも前夜みたいにPWGにはめられるのはごめんだ、と帰ろうとする。
  CIMAが日本に帰るから5Days延長なんて無理だと言う。
  ところで5Daysってどういう意味かとウィンウッドに聞く。
  教えられて今のは冗談だといい5秒延長なら良いと言い出す。
  やっぱり6秒だと言う。
  アメドラがいきなり入って丸め込むもカウント2。
  6秒終わったと、アメドラが逃げていく。
  CIMAはまたPWGに来ると言う。
  そして来年はPWGを東京でやると言う。
  観客にお辞儀して退場。

試合結果

@カール・アンダーソンvs.アレックス・コスロフ
Aクリス・ヒーローvs.エディ・キングストン
Bエイジ・オブ・ザ・フォールvs.ヤング・バックス
C#1コンテンダーズ、3 番勝負(ジ1-0ロ):ジャック・エヴァンスvs.ロデリック・ストロング
D(ヒーローはセコンドにつけない):ヒューマン・トルネードvs.キャンディス・ラレー(DQ)
Eネクロ・ブッチャーvs.クラウディオ・カスタニョーリ
Fエル・ジェネリコvs.横須賀享
Gダイナスティvs.土井成樹、吉野正人
Hワン・ナイト・オンリー:スーパー・ドラゴンvs.TARO
ICIMAの王座挑戦権争奪戦:CIMAvs.ブライアン・ダニエルソン(同時にフォール+タップで引き分け)