TOPアメリカン・プロレスPWGPWG 2004年 →PWG:88 Miles per Hour 3/7/04

PWG:88 Miles per Hour 3/7/04の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

1枚、約2時間5分です。

@ブラック・タイガースvs.プーマ
 レスリングに時間をかけたという点では評価できる。
 しかしその内容は基本の息を出ないし、
 タイガースは相手にダメージを与えているという意識が行動に足りない
 プーマもミステリアスなスタイルを端々に見せているがまだ爪が甘い
 悪くない試合。

Aタイガース・マスクvs.ボビー・クアンス
 タイガースは技術はないのにテクニカルっぽう攻防を選び
 カリスマ性、身体能力がないのにそういう動きを選び
 煽る能力もないのにヒールに手を出す。
 クアンスのよちよちとした試合運びも相当なものだけど・・・。
 ひどい試合。

Bハナバ・ピットブルスvs.NOSAWA、MASADA
 MASADAのハード・ヒット志向にNOSAWAの観客を見据えたヒール・ワーク。
 個性は出ているけど困ったほどレベルが低い。
 ロメロは群を抜いたレベルながら特に引っ張る訳でもなし。
 それなりには楽しめるから悪くない試合。

Cブラッド・ブラッドリーvs.ブライアン・ダニエルソン
 アメドラの大きな受けと怒り狂った攻めのギャップは魅力的です。
 しかし構図と呼ぶには荒っぽい。
 インディーの良さも悪さも出ていますね。
 後はフィニッシャーのチョイスがひどい。
 グラウンド・ヘッド・シザースでエンドなんて初めて見ました・・・。
 悪くない試合。 

Dグラッジ・マッチ:アダム・ピアース、ハードコア・キッドvs.ベイビー・スリム、フランキー・カザリアン
 求められているインパクトを出せているシーンもあるが
 笑ってしまうような攻防のミスや突拍子のない試合運びなど下手にも限度って物がある。
 悪い試合。

E(レフェリー:TARO)エベッサンvs.食いしん坊仮面
 エベッサンが強引なマイク・アピールで素地を作ると
 純大阪プロならではのネタ量の豊富さで楽しませてくれます。
 中でもスロー・モーション・ネタが冴えていましたね。
 プロレス技もミスしないし他のアンダーカードを霞ませるプロの仕事です。
 同じ笑えるでも天と地ほどの差がある。
 平均的な良試合。

Fイリミネーション・マッチ:スコーピオ・スカイ、クリス・ボッシュ、クイックシルバー、トップ・ガン・タルワー、チャールズ・マーキュリーvs.スーパー・ドラゴン、エクスカリバー、ジョーイ・ライアン、スコット・ロスト、ディスコ・マシーン
 スパドラは完璧。
 マーキュリー虐め含め非人道っぷりは神がかっているし、格を見せながら攻防も出来る。
 逆にスカイはスパドラの抗争相手でリーダーなんだからもう少し格を意識しましょう。
 エクスカリバー、シルバーはそれぞれタッグ・パートナーという事で立ち位置を分かっている。
 他はロストこそ良い動きを見せていましたがこの形式のために集められた寄せ集め。
 ライアンはスパドラと仲が悪く、後半に仲間割れを持ってくるのかと思いきや何も無かったですしね。
 ルチャ・ルールを適用しているので試合の進め方も適当で後半は数珠の打ち合いや脳天技に頼っています。
 まあまあ良い試合。

総評。
 新日LAに大阪プロレスが参戦で10メン・エリミネーション戦。
 話題性はあるが中身が薄いですね。
 インディーなのでメジャー程の練習量、トレーニング量を詰めないだろうけど
 必ずしもクオリティに直結しないそれが笑ってしまうような動きに繋がっているのは問題外です。
 (執筆日:5/31/10)
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ブラック・タイガースvs.プーマ
Aタイガース・マスクvs.ボビー・クアンス
Bハナバ・ピットブルスvs.NOSAWA、MASADA
Cブラッド・ブラッドリーvs.ブライアン・ダニエルソン
Dグラッジ・マッチ:アダム・ピアース、ハードコア・キッドvs.ベイビー・スリム、フランキー・カザリアン
E(レフェリー:TARO)エベッサンvs.食いしん坊仮面
Fイリミネーション・マッチ:スコーピオ・スカイ、クリス・ボッシュ、クイックシルバー、トップ・ガン・タルワー、チャールズ・マーキュリーvs.スーパー・ドラゴン、エクスカリバー、ジョーイ・ライアン、スコット・ロスト、ディスコ・マシーン