TOPアメリカン・プロレスPWGPWG 2004年 →PWG:Uncanny Xmas 12/18/04

PWG:Uncanny Xmas 12/18/04の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

1枚、約3時間10分です。

@ヒューマン・トルネード、ロニンvs.トップ・ガン・タルワー、エクスカリバー
 タルワーはランチに釣られて場外転落。
 開いたドアに振られて消え、筋力増強マシーンでサブミッションを決めます。
 余りタルワーとは合わないのだけどこれには笑ってしまいましたね。
 タルワーは好調でしたが、それでもタルワーごときにスティールされる程度の試合と言える。
 少し悪い試合。

Aトニー・ストラドリンvs.クリストファー・ダニエルズ
 ストラドリンは極めて基本的な試合運びのみ。
 それに対してダニエルズはそれと競い合うでも引っ張るでもなく放任気味の中途半端な対応。
 余り良いステージの下げ方をしていませんね。
 丸め込みとはいえダニエルズが負けるなんてありえない内容。
 少し悪い試合です。

Bクリス・ヒーローvs.オースチン・エリーズ
 観客弄りか、はたまた何も構図を考えていない攻防がいけないのかギアがまったくかかりません。
 体格で劣るエリーズの健闘が変な印象を与えてしまう内容。
 平均レベルです。

Cエアリアル・エクスプレスvs.ケビン・スティーン、エル・ジェネリコ
 スティーン、ジェネリコが相手と歩調を合わせるのに苦労していますね。
 この試合では後の完成度の高いタッグ・ワークではなく
 スティーンが自分勝手に振舞ってのチグハグ・タッグ色が前面に押し出されています。
 連携技、誤爆、数珠打ちで派手に絵を描くので取り敢えずはまとまっている。
 まあまあ良い試合。
 試合後ディノがスティーン、ジェネリコにシャツをプレゼントするもスティーンはジェネリコにパッケージ・パイル・ドライバーを決め去っていく。

DPWG王座戦:スーパー・ドラゴン(ch)vs.ジョニー・ストーム
 確かにスパドラはルチャ的ハイ・フライもするけどストームと同格に扱うのはおかしいですね。
 28分もの試合時間も適正でない事は馬鹿でも分かります。
 ただその違和感を横に置けば試合はひとまず組み立てる事が出来ています。
 課題をクリアするためのシーン作りをしていますし、
 技の配置していき方も全体的な構築を見据えていますからね。
 まあまあ良い試合です。
 試合後偽の赤スパドラが襲撃。

Eコルト・カバナvs.スパンキー
 試合前にカバナがWWE弄り。
 試合になれば要所で両者が示し合わせてコメディーに走ります。
 セコンド介入からの人工呼吸がハイライトでしょうか。
 コメディー以外の部分も優れているとまではいえない物の
 コメディーだからと手を抜いてはいなかったのは良いですね。
 平均レベル。

Fタッグ王座戦:クリス・ボッシュ、スコット・ロスト(ch)vs.ハヴァナ・ピットブルズ
 他の3人がハード・ヒッティングにぶつかっているのに、
 ボッシュがやる気がないのかコメディーなのか良く分からないキャラを見せてぶち壊します。
 枠組みのみならず3人の一部の攻防にも影響を与え雑にしている。
 また最後はベルトを叩きつけようとした所でAXP乱入という盛り上がりには程遠いフィニッシュ。
 悪くない試合程度です。
 試合後ピットブルズとAXPが乱闘。

Gサモア・ジョーvs.ブライアン・ダニエルソン
 観客に静かに鑑賞させるじっくりレスリング。
 リアルな力を感じさせる投げや防御の仕組みが一層の充実を招きます。
 この2人ならでは、良く分かっているからこその攻防ですね。
 ただ最後はエアプレイン・スピンで目が回った事が敗北の原因になる等
 2人だけの世界に入っている部分もあり良く言う激戦ではないのが問題。
 中々良い試合です。

総評。
 PWGレベルで言うなら平均点は満たしているがメインは同一カードの上位版がThe Musicalにあるしね。
 Cももっと出来たはずだしちょっと物足りないか。
 (執筆日:9/21/10)
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ヒューマン・トルネード、ロニンvs.トップ・ガン・タルワー、エクスカリバー
Aトニー・ストラドリンvs.クリストファー・ダニエルズ
Bクリス・ヒーローvs.オースチン・エリーズ
Cエアリアル・エクスプレスvs.ケビン・スティーン、エル・ジェネリコ
DPWG王座戦:スーパー・ドラゴン(ch)vs.ジョニー・ストーム
Eコルト・カバナvs.スパンキー
Fタッグ王座戦:クリス・ボッシュ、スコット・ロスト(ch)vs.ハヴァナ・ピットブルズ(DQ)
Gサモア・ジョーvs.ブライアン・ダニエルソン