PWG:Bad Ass Mother 3000 Stage Two 8/30/03の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
1枚、約2時間50分です。
エクスカリバーはB-Boyが欠場になったので代役を用意したと言う。
@2回戦:フランキー・カザリアンvs.リトル・チョロ
チョロはB-Boyに似た風貌なので代役としては打ってつけか。
ただ小物なので試合は軽く流す感じ。
カズがフィニッシュ含めスリーパーをポイントで用いていたのが興味深い。
少し悪い試合。
A2回戦:クリストファー・ダニエルズvs.NOSAWA
NOSAWAなので目先以上の事は考えていないけれども
いま目の前にある出来る事、切り返しを積極的に行う、事で
目まぐるしい攻防を生み出しています。
ゲストではなく1レスラーとして観客が捉えていたし評価できる仕事です。
このレベルにスタンディング・オベーションまで要求するのは酷だし。
まあまあ良い試合。
B2回戦:アダム・ピアースvs.ジョーイ・ライアン
最後にセコンドがピアースの脚をロープにかけるも見逃されたのはリアルじゃないかと思ってしまう程雑です。
ただ大まかな流れと退屈させないファンはある。
少し悪い試合。
C2回戦:コルト・カバナvs.スーパー・ドラゴン
カバナは、前日は中途半端でしたが今回はコミカル・ヒールでいく事に。
最初に奇襲という形で公言したので流石にぶれないですね。
スパドラの攻めに対し良い受けも見せています。
カバナの土俵にスパドラが引きずられ過ぎている面もありますが
その不満は準決勝で解消されるので問題なし。
まあまあ良い試合。
キッドが前日の試合について不満をもらしていると他の選手が出てきて次の試合へ。
Dハードコア・キッド、アルカトラズvs.ホック・ボンバリー、アポロ・カーン
木偶の創意工夫につきあわされる12分間。
8分ぐらいに短縮すれば普通に見れた気もする。
悪い試合。
D準決勝:フランキー・カザリアンvs.クリストファー・ダニエルズ
体力を削るレスリングからスタート。
カズは技の大小のコンビネーションが冴えていますね。
一方でダニエルズは1シーンに対しての時間間隔がややズレて長くなっているのが目立ちました。
それでも基本がしっかりしているので伸びが抑えられるぐらいで足を引っ張る事にはなっていませんけどね。
終盤はスピードのある攻防で見応えがありました。
まだまだ力を尽くせますが決勝が残っている事を考えると
その中でしっかり魅せてくれた、と言って良い内容です。
平均的な良試合。
E準決勝:スーパー・ドラゴンvs.ジョーイ・ライアン
スパドラが表現力を発揮。
打撃でぎすぎすした雰囲気を生み出しレスリングの見せ方も上手い。
一方でライアンはスパドラ相手に引かずに対抗していきます。
確かに一進一退は1つのポイントではあるけど
そうする事でスパドラが生み出した表現力を活かせていない事を反省すべきです。
新たな数え歌という事で非常にハードな技が繰り出されるけど
終盤はずっと足踏み状態が続いていました。
クオリティはそこそこだが特別な内容にはなっている。
平均的な良試合。
Fディスコ・マシーン、スコーピオ・スカイ、M-Dogg 20vs.スコット・ロスト、トニー・コジナ、TARO
時間稼ぎの試合なので6人という数を使って1対1のバリエーション、
後半は連続ダイブに数珠打ち、と極めて安直な内容です。
ただ前の試合に影響を受けたかTARO始め個々のテンションは高めでしたね。
悪くない試合。
G決勝、初代PWG王座戦:フランキー・カザリアンvs.ジョーイ・ライアン
ライアンが準決勝で激戦をした事が悪影響を与えていますね。
カズが好きなように攻め、ライアンが粘る展開に当然なるのだけれども
その構図で観客をもっと惹きつけなくてはいけない。
カズ、ライアンのどちらの視点で見るかが分かれているので通常量のエネルギーでは足りません。
クオリティはあるもののちょっと味気ない決勝でしたね。
まあまあ良い試合。
総評。
前日と違って安定したクオリティを生み出していますし
トーナメントが進むに連れて何かを背負っていく感じがあって良いですね。
ハイ・クオリティな試合が1試合ぐらい欲しい所ではありますが。
(執筆日:6/13/10)
DVD Rating:★☆☆☆☆
注目試合の詳細
なし試合結果
@2回戦:フランキー・カザリアンvs.リトル・チョロA2回戦:クリストファー・ダニエルズvs.NOSAWA
B2回戦:アダム・ピアースvs.ジョーイ・ライアン
C2回戦:コルト・カバナvs.スーパー・ドラゴン
D準決勝:フランキー・カザリアンvs.クリストファー・ダニエルズ
E準決勝:スーパー・ドラゴンvs.ジョーイ・ライアン
Fディスコ・マシーン、スコーピオ・スカイ、M-Dogg 20vs.スコット・ロスト、トニー・コジナ、TARO
G決勝、初代PWG王座戦:フランキー・カザリアン(優勝!)vs.ジョーイ・ライアン