TOPアメリカン・プロレスIWA-MSIWA-MS 2004年 →IWA-MS:Ted Petty Invitational Night Two 9/18/04

IWA-MS:Ted Petty Invitational Night Two 9/18/04の分析


名勝負 なし
好勝負 決勝、3ウェイ・ダンス:サモア・ジョーvs.AJスタイルズ(優勝!)vs.ブライアン・ダニエルソン

さて2日目。
1〜5試合目まで特筆すべき程ではない試合が続きます。

6試合目はチカラという団体が提供する試合。
ルチャとレスリングを融合させて失敗すると
こうなるんだという試合を見せてくれます。

7試合目AJとサイデルならと思いましたが
それほどの試合にはならず。
終盤の攻防は素晴らしいものがありましたが・・・
 
ディスク2の初戦は女子の試合。
 ミッキー・ナックルズのハード・ヒッティングは目を見張るものがある。

9試合目はそこそこ良い試合。

10試合目、
 クァックはウェブよりも格が一回りも二回りも違い底知れないものがあります。
 クァッケンブッシュの一人舞台ではありますが、
 中々良い試合です。
 クァッケンブッシュは本当に素晴らしい。
 そのチェーン・レスリング技術はもちろんのこと
 場外ダイブの後老人が座るのを手伝うシーンなんて
 そこいらのレスラーにはできない気配りです。
 良い試合。

11試合目、パンクが攻める側に立つシーンが多くいまいち。
パンクって本当に変な選手。
技術はあるのにあまり良い試合にならないんですよね・・・。

12試合目、キングストンのヘタレぶりしか印象に残らない凡試合。

13試合目、瞬殺。
なんでこのレスラーが上がってきたんだろう・・・。

14試合目、次の大会につなげるための捨て試合でした・・・

15試合目。
 じっくりとしたグラウンドの攻防は見ごたえがあり面白いの一言。
 トーナメント準決勝ということで試合時間、内容共にややあっさりめだったのが残念です。
 中々良い試合。

16試合目はじっくり時間を掛けてくるかと思いきや
10分程度の試合。
7人もいるので場外へのダイブをそれぞれした後は
1対1で戦って抜けていくという図式。
決勝が決勝だけにこれではトイレ休憩試合というしかない。

さて遂に決勝。
インディ界でも屈指の3人が素晴らしい試合を繰り広げました。
2対1や場外に落として1対1等のシーンは皆無。
ノン・ストップで1対1対1の攻防を見せてくれます。
一人抜けてからは一転し技の攻防より
どちらの気力が上回るかという展開です。
1対1までは非常に素晴らしいのですが
その後は少しがっかりさせられるものでした。
振り返ってみるとあの3ウェイの後では
ああいう展開にせざるを得ないのが分かりますし
トーナメントの終幕にもふさわしい訳ですが他にやりようがなかったのか?
ぎりぎり好勝負。

総評。
ディスク2はシングル連続とはならなかったものの全体的な質は落ちている。
5時間という長さと大きすぎるトーナメント等
興行としては改善点が見られるものの
素晴らしい試合が数多く生まれました。
そして何よりカッケンブッシュという
レスラーを知れたことに私は大満足です。
DVD Rating:★★★☆☆
(執筆日:9/21/11)

注目試合の詳細

N準決勝:ブライアン・ダニエルソンvs.マイク・カッケンブッシュ
  カッケンブッシュが握手を求めるもダニエルソンは応じない。
  グラウンド勝負になる。
  ダニエルソンがサーフボード・ストレッチを狙うも
  カッケンブッシュは脚力で立ち上がり逃れる。
  ダニエルソンは場外で間を置く。
  ダニエルソンは力比べに勝つも油断してしまう。
  カッケンブッシュは隙を突きサーフボード・ストレッチ。
  ダニエルソンはエルボーで逃れるとお返しの脚攻め。
  カッケンブッシュが逃れたところで仕切りなおし。
  カッケンブッシュが腕を取る。
  ダニエルソンはエア・プレイン・スピンの体勢に持ち込む。
  カッケンブッシュはすぐにアーム・ドラッグに返し逃れると
  スピードを上げ攻めていく。
  ダニエルソンはドロップ・キックを決めクァックの動きを止める。
  ダニエルソンがクァックを甚振っていく。
  そしてダイビング゙・ヘッド・バッドに行くも避けられ自爆。
  カッケンブッシュは張り手連発からブルドッグ。
  頭部へのドロップ・キック、フェイス・バスターと攻めていくがカウント2止まり。
  ならばと掟破りのキャトル・ミューティレーション!
  ダニエルソンはロープに脚をかける。
  カッケンブッシュはスワントーン・ボムへ!
  ダニエルソンは避けると、着地したカッケンブッシュにエア・プレイン・スピン!
  逆回転もさせた後はジャイアント・スイング。
  そしてキャトル・ミューティレーション!
  カッケンブッシュはタップを拒否。
  しかしダニエルソンが丸め込みに切り返し1,2,3!
  観客はカッケンブッシュにも拍手を送る。
  カッケンブッシュは観客に感謝の言葉を贈る。


P決勝、エリミネーション・マッチ:サモア・ジョーvs.AJスタイルズvs.ブライアン・ダニエルソン
  3人目が隙を突いて襲い掛かる。
  ダニエルソンがジョーにスリーパーを決めると
  AJがダニエルソンにスリーパーを決め、
  今度はジョーがAJにボストン・クラブ。
  ダニエルソンはジョーにドロップ・キックを食らわせるとAJを投げ落とす。
  ブランチャにいくも避けられる。
  そこにジョーがトペ・スイシーダ。
  AJが2人にトペ・アトミコ。
  ジョーはAJに強烈な蹴りからオレ・キック。
  ダニエルソンがジョーにアッパーカートを食らわせるとオレ・ドロップ・キック。
  今度はAJがダニエルソンにオレ・フライング・ナックル。
  AJはダニエルソンをリングに戻しカバー。カウント2。
  ジョーがAJにスピン・キックで不意打ち。
  AJにチョップを浴びせアイリッシュ・ウィップ。
  ダニエルソンにもアイリッシュ・ウィップ。
  ダニエルソンはその動きを利用しモンキー・フリップ。
  AJはその動きを利用しジョーにヘッド・シザース!
  AJはダニエルソンのクローズラインを避けジャーマン。カウント2。
  AJがダニエルソンにロープ一回転のリバースDDTを狙う。
  ダニエルソンが耐えているところにジョーが強烈なクローズライン。
  カバーするもカウント2。
  ジョーはAJを落とすとダニエルソンを蹴りつけていく。
  ダニエルソンは蹴りを受け止めるとドラゴン・スクリュー。
  脚攻めに行きインディアン・デス・ロックに。
  AJが戻ってきてダニエルソンにドロップ・キック。
  かかったままなのでジョーにもダメージ。
  ダニエルソンは延髄切りを避けるとフロント・スープレックス。カウント2。
  ジョーを丸め込む。カウント2。
  ダニエルソンがAJにアッパーカート、ジョーがダニエルソンに延髄切りを決める。
  3人ともダウンしている。
  AJがダニエルソンに回転してのクローズライン。
  ジョーにはフライング・ナックルを狙う。
  ジョーはSTOに返すとマッスル・バスターを狙う!
  ダニエルソンがジョーに襲い掛かる。
  邪魔するAJをはねのけジョーにスーパープレックス!
  AJにはフルネルソン・スープレックス。カウントは2。
  ならばとキャトル・ミューティレーション!
  AJはなんとか立ち上がって逃れると延髄切り。
  よろめいたダニエルソンにジョーがスリーパー!
  ダニエルソンはたまらずタップ!
  AJとジョーが気力を振り絞り殴り合う。
  どちらも一歩も後に引かない。
  AJは延髄切りを決めるとコーナー上へ。
  ジョーは起き上がるとAJを捕らえマッスル・バスターへ!
  AJは逃れると延髄切りを避けスタイルズ・クラッシュを狙う!
  しかし持ち上がらない。
  AJはパワー・ボムを狙うもやはり持ち上がらない。
  ジョーは延髄切りを決めるとコーナーへ。
  AJは逃れるとパワー・ボムからスタイルズ・クラッシュを狙うが
  やはり決めることは出来ない。
  しかし最後の力を振り絞りジョーを持ち上げるとスタイルズ・クラッシュ!
  1,2,3!でAJが優勝!
  ダニエルソンらレスラーがリングに上がり2人を称える。
  ピティも称える・・・と思いきやAJにカナディアン・デストロイヤー!
  AJはそれそれのレスラーに感謝しIWAに感謝する。
  ロッテンが優勝者AJの名を告げ幕を閉じる。

試合結果

@ビリー・マクニールvs.CJマクマナスvs.サンダーボルト
Aライト・ヘビー級王座戦:ジミー・ジェイコブス(ch)vs.サル・リナウロ
BノーDQ、フォールズ・カウント・エニウェア:イアン・ロッテンvs.スティーブ・ストーン(ノー・コンテスト)
C2回戦:ダニー・ダニエルズvs.レインマン
D2回戦:サモア・ジョーvs.ナイジェル・マッギネス
Eラリー・スウィーニー、ハロウィックド、ジグソウvs.グラン・アクマ、イカルス、トリック・デイビス
F2回戦:AJスタイルズvs.マット・サイデル
G4コーナー・エリミネーション・マッチ:メルセデス・マルチネスvs.レインvs.デイジー・ヘイズvs.ミッキー・ナックルズvs.レイシーvs.ミスチーフ
HIWA王座戦、2回戦:ピティ・ウィリアムス(ch)vs.エリック・キャノン(新チャンピオン!)
I2回戦:ネイト・ウェブvs.マイク・クァッケンブッシュ
J2回戦:CMパンクvs.ブライアン・ダニエルソン
Kタッグ王座戦:ブラッド・ブラッドリー、ライアン・ボズ(ch)vs.アイスバーグ、タンクvs.ワイルド・カーズ(新チャンピオン!)
L準決勝:サモア・ジョーvs.レインマン
M準決勝:エリック・キャノンvs.AJスタイルズ
N準決勝:ブライアン・ダニエルソンvs.マイク・クァッケンブッシュ
Oイリミネーション・マッチ:クリス・セイビンvs.BJウィットマーvs.ジミー・レイブvs.オースチン・エリーズvs.アレックス・シェリーvs.クラウディオ・カスタノーリvs.トッド・セクストン
P決勝、3ウェイ・ダンス:サモア・ジョーvs.AJスタイルズ(優勝!)vs.ブライアン・ダニエルソン