GCW:Best of GCW 2023 part.1の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | ウルトラヴァイオレント王座戦:山下りな(ch)vs.ケイシー・カーク(2/4/23) GCW世界王座戦:マーシャ・スラモヴィッチ(ch)vs.マイク・ベイリー(3/19/23) |
@エクストリーム王座戦:ジョーイ・ジャネラ(ch)vs.VENY(2/4/23)
普段接点のない2人だけにやり取りレベルはそこそこ。
しかしVENY相手で注目を浴びるジャネラは
ギアがかかって見事なアピール力を見せていますし、
お互いのハードコア適正も発揮されて、
その部分で試合としては伸びていきましたね。
中々良い試合。
Aウルトラヴァイオレント王座戦:山下りな(ch)vs.ケイシー・カーク(2/4/23)
山下が自傷アピールなど
日本様式のデス・マッチ道を。
そこにケイシーが踏み入っていきますが、
ノー・ガードで椅子攻撃を受ける等
後半は相手の書式という感じはなく自分のデス・マッチ・ファイターとしての気概で塗り替えましたね。
単純な気持ちの持ちようだけでなくスポットの重さでも十分で女性同士だからと見劣りすることもありません。
ただ山下はボム打たれて逆に抑え込んだりと変調がいまいち乗れないものが今回もチラッと。勿体ない。
ぎりぎり好勝負。
BジャージーJカップ1回戦:マイク・ベイリーvs.ジョナサン・グレシャム(2/11/23)
グレシャムが場外でアンクル・ロックをかけ続けシーンや
打撃の耐え合いを序盤からポイントで織り込んだ特殊な構成。
特殊なのでどちらにも振りえるのですが、
脚のダメージの攻防への反映具体に違和感を覚えましたね。
構成的には面白いんですけどね。
記号的に扱わずリアリティーにこだわって欲しかった。
アクション的にな面でもこの2人なので良かったんですが、
とにかく上記点のせいで乗れなかった。
平均的な良試合。
CGCW世界王座戦:マーシャ・スラモヴィッチ(ch)vs.マイク・ベイリー(3/19/23)
ベイリーがヒール風味に奇襲。
嫌らしい攻め手がどんどん繰り出される引き出しの深さが素晴らしい。
マーシャに相手頼みにせず、硬質なプロレスで対抗。
良い意味で応援しなくても良い強い存在ですね。
金具を露出させて、ロープを外して、マットも剥いで、と終盤はエンタメ演出強め。
その分レスラーの自由度が制限された印象もありますが、トップ王座戦ですし迫力もあってこれはこれであり。
ぎりぎり好勝負。
Dティモシー・サッチャーvs.ジョシュ・バーネット(Bloodsport 3/30/23)
グラウンドは緊張感あって見応えあり。
投げで相手の隙を作ろうという戦略性も世界観を感じます。
一方でプロレスとしての広げ方でいうとやや物足りない。
こういう世界観だから地味にならざるを得ない、で
納得しきれるかというともう一歩踏み込めたでしょう、と思ってしまう。
しかしカードから期待するものは見られます。
好勝負に届かずも中々良い試合。
(執筆日:4/?/23)