GCW:Best of GCW 2023 part.4の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | アーレス、グリンゴ・ロコ、ラティゴvs.アラミス、ラレド・キッド、レイ・ホルス(11/17/23) ジョーイ・ジャネラvs.マイク・ベイリー(11/17/23) |
@イホ・デル・ヴィキンゴvs.グリンゴ・ロコ(10/12/23)
日本興業。
このカードが日本で見られるとは大サービスですね。
日本ということを意識してスピードに頼らず
じっくり見せるような意識あり、
少し裏目っている所もありますが、
ロープを使った高難易度ムーブが見られたり、
後楽園の柵から飛ぶ現地ならではのスポットで特別感を与えたり。
ミスも少なくダイナミックな技が詰まっていて盛り上がりましたね。
好勝負に少し届かず。
Aウルトラヴァイオレント王座戦、デス・マッチ:山下りな(ch)vs.マーシャ・スラモヴィッチ(10/12/23)
日本興業。
山下は日本のデス・マッチ・フォロワーとして
自傷アピールを交えながら当たり前のように体を張っていきます。
マーシャは山下に比べると控えめながら
躊躇なく顔を真っ赤に染めると通常技も巧みに織り交ぜながら追い込み。
受けの山下と噛み合っていますね。
攻防のまとめ方としては落ち着くべきところに落ち着かせた感があり、
デスマッチとしては魅せたものの
ベースの骨子はもう少し特別感を覚えられる要素が欲しかったか。
好勝負に届かずも中々良い試合。
Bアラミス、レイ・ホルスvs.アーレス、グリンゴ・ロコ(10/14/23)
トリオではないタッグとして
調和しながら方向性決めてそこに両者向かっていきます。
アラミスが孤立時表情を感じ取れなかったりして
若干空気は緩いものの個も連携もムーブは両面良好です。
コーナーに複数人立っての攻防など終盤はらしさを持って魅了。
凶器やボードなどのハードコア要素も混ざり盛り上がりましたね。
好勝負に届かずも中々良い試合。
Cアーレス、グリンゴ・ロコ、ラティゴvs.アラミス、ラレド・キッド、レイ・ホルス(11/17/23)
まず序盤丁寧にそれぞれがアピール。
勢いに任せずちゃんと攻防を行っていますね。
アーレスらはトリオとして流石のチームワーク。
適切な時間配分で試合を進めながら
ダイブ・シーンではバルコニー・ダイブも披露するなどサービス満点。
複合的に交錯するスポットで
点とシーン両方押さえてこれぞルチャという攻防を見せました。
GCWではルチャ勢定番の要素の一つになりましたが、
その中では今年一番の試合でしたね。
文句なしに好勝負。
Dジョーイ・ジャネラvs.マイク・ベイリー(11/17/23)
打撃の打ち合いの中で巧みに調整しながら一進一退。
普通とは違うポイントで定番スポットを使い、
場外ドラゴン・スープレックスもするっと織り込みます。
BITWのベイリーを前にジャネラが
正攻法で自分の価値を示し、
その上で独自のユーモアやハードコア魂を追加。
攻防の焦点が良い意味で読めず、
両者がどんなものを作るかワクワクしましたね。
伏線回収しつつ良い形で帰結していますが、
そうはいっても試合時間が長すぎる所もあり、
もう5分削っていたら名勝負も行けたのではという印象は残ります。
それでもジャネラの真価を改めて見せつけた素晴らしい試合でした。
文句なしに好勝負。
(執筆日:11/?/23)