TOPアメリカン・プロレスGCW →GCW:Best of GCW 2022 part.1

GCW:Best of GCW 2022 part.1の分析


名勝負 なし
好勝負 アーレス、デモニック・フラミータ、グリンゴ・ロコvs.ASF、バンディード、ラレド・キッド(1/23/22)

デス・マッチ:コール・ラドリックvs.オライン・ヴェイト(2/20/22)

ニンジャ・マックvs.マイク・ベイリー(2/25/22)

@アーレス、デモニック・フラミータ、グリンゴ・ロコvs.ASF、バンディード、ラレド・キッド(1/23/22)
 GCW定番のルチャ輸入ですが、ただ輸入しているだけではないんですよね。

 複雑な同時スポット、イノベイティブなスポットは
 やはりアメリカ・マットの自由さ、観客の懐の深さあってのもので
 同じカードをメキシコで組んでもこの内容にならないでしょう。

 スポット開発し過ぎで繋ぎのテンポはちょっと微妙なところもありますが、
 二段肩車で組み合ってパイル・ドライバーとか
 欠点を霞ませる程突き抜けた魅力的スポットに溢れているので問題なし。

 ぎりぎり好勝負。

Aフォールズカウントエニウェア:サイコ・クラウンvs.グリンゴ・ロコ(2/5/22)
 ハイフライヤーだけでなくサイコクラウンまでメキシコから招聘。
 団体の本流としてはドンピシャなんだけど
 まさかAAAスターの彼を呼ぶとは思っても見ませんでした。

 場外を多用しながらテンポの良い乱闘。
 両者流血し、得意の形に持ち込みます。
 25分とかなり長めの尺を与えられていますが、
 余りグダグダさせることもなく、
 むしろ観客席裏で高所スポットを出すサービスっぷり。

 最後の蛍光灯自傷アピールからのフィニッシュもにくい。

 好勝負に少し届かず。

Bデス・マッチ:コール・ラドリックvs.オライン・ヴェイト(2/20/22)
 ラドリックがのし上がってやろうという気概で
 全力で一つ一つのスポットを見せます。

 全力でやる一方でちゃんと観客ものせます。
 その余裕がなくなりがちですが、良いですね。
 
 終盤も魅せていて完全に覚醒状態でしたね。

 観客がラドリック推しになる中で、
 ヴェイトもヒール・テイストに回ったりと
 申し分ないパフォーマンスで応対。

 シャンデリアに届く巨大ラダー、芝刈り機も出てくる
 見応え満点の試合でショーをスティールしました。

 ぎりぎり好勝負。

Cニック・ウェインvs.ブレイク・クリスチャン(2/25/22)
 ニックを引っ張る役回りをしっかりこなすブレイク。

 昨年のジャネラもその点では素晴らしいワークを見せましたが
 ブレイクはそれに加えてスピード、身体能力があるので、
 トップ・ギアで演舞を見せつけましたね。

 ニックは動かなくなった時がまだ課題ですが、
 そこもブレイクが良い間で表現性を持った試合運びを見せるので問題なし。

 とはいえ後半は少し技だけが先走る形にも一部なっています。

 力強い終盤の攻防は必ずしも綺麗に噛み合っていないが
 そのリアルさが仮想の攻防に溶け込むくらいにはハードでインディーらしい戦いでした。

 好勝負に少し届かず。

Dニンジャ・マックvs.マイク・ベイリー(2/25/22)
 ゆったりと太刀構えてからの演舞。
 武道的でメリハリがあり、
 00年代のロウ・キーのそれと同じくオリジナルの境地にありますね。

 場外でも続けた後、リングに戻りベイリーの脚攻め。
 
 シームレスな試合運びはマックまだ苦手ですが、
 ベイリーがメリハリをつけた構成で補っており、
 脚攻めも短期で終わらせることでマックは高難易度ハイフライを惜しみなく出せています。

 会場の梁の部分からサイドのテーブルに落下する高所スポットもあり、
 そのままフォール取れない中でのアフターフォローも適切で、特別な試合に仕上がっています。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:2/?/22)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@アーレス、デモニック・フラミータ、グリンゴ・ロコvs.ASF、バンディード、ラレド・キッド(1/23/22)
Aフォールズカウントエニウェア:サイコ・クラウンvs.グリンゴ・ロコ(2/5/22)
Bデス・マッチ:コール・ラドリックvs.オライン・ヴェイト(2/20/22)
Cニック・ウェインvs.ブレイク・クリスチャン(2/25/22)
Dニンジャ・マックvs.マイク・ベイリー(2/25/22)