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GCW:Best of GCW 2021 part.4の分析


名勝負 なし
好勝負 BLPミッドウェスト王座戦:アレックス・シェリー(ch)vs.トム・ロウラー(9/3/21)

GCW世界王座戦、デス・マッチ:ジョン・モクスリー(ch)vs.ニック・ゲイジ(10/9/21)

@BLPミッドウェスト王座戦:アレックス・シェリー(ch)vs.トム・ロウラー(9/3/21)
 ロウラーの独特の感性が良いですね。
 受けに徹する中で
 MMAバックグラウンドを攻撃的でない形で活かせています。
 唯一無二の個性を追求出来ていてレスラーとして魅力を増していますね。

 このロウラーを相手にして、
 シェリーもまたプロレス界復帰後の色気のある疲労表現がはまります。
 リズムで畳みかけ過ぎない中でお互いの交流が生まれています。

 レスリングの面白さが詰まった試合で予想以上。

 ぎりぎり好勝負。

Aデス・マッチ:ジミー・ロイドvs.Gレイヴァー(9/3/21)
 終わりなき抗争をワン・モア・アゲイン。

 試合が始まると勢いよく蛍光灯でしばき合います。

 レイヴァーはそのキャラゆえ感情を余り表に出しませんが、
 ここまで抗争が続いたのだから、いつもの枠からもう少し踏み込んでも良かったかもしれませんね。

 5月の一戦からの発展ポイントが中々見えない結果になっています。
 コンスタントに出てくる目玉スポットが完全に被るガラスでしたからね。
 1年ぐらい空いていればまだ良かったかもしれませんが。

 終盤にラダーが追加されて、
 ラダーの上に取り付けた蛍光灯の上にブレーン・バスタァァァァーを決めますが、
 これってリングに寝かしたラダーに叩きつけるのと同じ訳で。
 表面的な彩にしか過ぎませんね。

 最後の火炎スポットも迫力があったし、見応えがあったのは間違いないけれど
 今一度組む必然性を最後まで感じ取れず。
 
 中々良い試合。

Bウォー・ゲームス:チームMDK(AJグレイ、アレックス・コロン、エフィー、マンス・ワーナー、マシュー・ジャスティス、ニック・ゲイジ)vs.44OH!(アティカス・クーガー、ボビー・ビバリー、エディ・オンリー、エリック・ライアン、グレゴリー・アイアン、リッキー・シェイン・ペイジ)
(9/4/21)
 最初の対決は通常プロレスで惹き弱いですね。

 3人目からボード、4人目で蛍光灯と
 人が加わるごとにハードコア度を上げていきますが、
 もう少し盛り上げたいな、と見ていて思いますね。

 コロンなんかはしっかりしていて、
 それは決して蛍光灯を使ったからではない盛り上がりでしたが。

 ゲイジ加入前に扉が施錠されてしまいますが、
 余りに早くゲイジが扉をこじ開けてしまうので、
 それは展開ではなくネタで終わってしまっています。

 全員集結後はデス・マッチ・アイテムを惜しみなく披露。
 それぞれ活躍の場はありますが、
 凶器依存なので、やや語弊はあるが誰がやっても同じな感じで、
 個性を感じ取れる余地が少なめですね。

 ケージ天辺からのスラムなど迫力あるスポットは複数ありました。

 GCWがこの形式を持ち出してきたからには
 CoDの過激さか、はたまたストーリー・テリングの妙を見せてくれるかと思いましたが、
 その点では物足りず、高い期待をやや下回る結果に。
 
 好勝負に届かずも中々良い試合。

CGCW世界王座戦:マット・カルドナ(ch)vs.フランク・ザ・クラウン(9/4/21)
 カルドナが元WWEの経歴を活かして憎たらしいマイク・アピール。
 サベージ・コスチュームでシナのスピナー・ベルトを使って煽ります。
 この煽り力は中々他に替えられるものではなく化けましたね。

 フランクをベルト攻撃一発で瞬殺。
 試合後レイヴァーが現れ、その手下の一人がカルドナを襲撃。
 誰かと思ったらまさかのモクスリー。

DGCW世界王座戦:マット・カルドナ(ch)vs.ジョン・モクスリー(9/4/21)
 そのままベルト奪取し、最高のエンディングでしたね。
 ほとんどスキットですが、カルドナは実に良い仕事をしました。

EGCW世界王座戦、デス・マッチ:ジョン・モクスリー(ch)vs.ニック・ゲイジ(10/9/21)
 蛍光灯束をゲイジがいきなり不意打ちで投げつけスタート。
 それぞれが派手にアピールをかまします。

 じっくり落とした中盤では
 デス・マッチ・アイテムでズバッとポンポイントでやって
 その前後の佇まいで魅せる、魅せる。

 普通のレスラーではない、デス・マッチ・ファイター独特の感性。
 このベクトルでやはりこの2人は飛びぬけたものがあります。

 モクスリーが顔を真っ赤に染める程
 体を張った上でのカリスマ対決でした。

 ただ最後のカウンター・フィニッシュはスポット自体こそ迫力あったものの
 このトップ・マッチの締めくくり方としては
 受け手側の感情が見えなかったので拍子抜けかも。
 カウント1で気合で返し、
 そこに攻め手がフィニッシャーを重ねがけするような終わり方で良かったのでは。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:10/?/21)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@BLPミッドウェスト王座戦:アレックス・シェリー(ch)vs.トム・ロウラー(新チャンピオン!)(9/3/21)
Aデス・マッチ:ジミー・ロイドvs.Gレイヴァー(9/3/21)右
Bウォー・ゲームス:チームMDK(AJグレイ、アレックス・コロン、エフィー、マンス・ワーナー、マシュー・ジャスティス、ニック・ゲイジ)vs.44OH!(アティカス・クーガー、ボビー・ビバリー、エディ・オンリー、エリック・ライアン、グレゴリー・アイアン、リッキー・シェイン・ペイジ)
(9/4/21)
CGCW世界王座戦:マット・カルドナ(ch)vs.フランク・ザ・クラウン(9/4/21)
DGCW世界王座戦:マット・カルドナ(ch)vs.ジョン・モクスリー(新チャンピオン!)(9/4/21)
EGCW世界王座戦、デス・マッチ:ジョン・モクスリー(ch)vs.ニック・ゲイジ(10/9/21)