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GCW:Best of GCW 2020 part.2の分析


名勝負 なし
好勝負 デス・マッチ:アレックス・コロンvs.ザッカリー・ウェンツ(7/26/20)

@デクスター・ホワイト(アティカス・クーガー)vs.ヴァンパイロ(ファサイド)(7/4/20)
 バックヤード・コンセプト大会。

 スプリングボードによる見栄えの良いハイ・フライと
 派手なデス・マッチが見事に融合。

 何より火炎吹きをしたり、
 木登りして下のトランポリンに向けてエルボー・ドロップしたりと
 バックヤードならではの遊び心爆発なのが良いですね。
 こうなると細かな粗さなんて関係ありません。

 そして最後のフィニッシュは高所からの火炎ボード・トラップ葬ですが、
 その高所にユンボに持ち上げられる形で登ったのは笑った。

 This is backyard wrestling!

 両者共に魅力的な活躍、試合でした。

 好勝負に少し届かず。

Aデス・マッチ:アレックス・コロンvs.ザッカリー・ウェンツ(7/26/20)
 コロンは昨日に続きデス・マッチ・キャリアの浅い相手と対戦。
 ただこちらはTwitterで事前に煽っていた同郷対決ということで意味合いはより重い。

 ザッカリーのハイ・フライヤーとしての資質を活かしながら、
 デス・マッチは美学だ、
 避けるのではなく受けるのだ、と
 イデオロギーを語るストーリー・ラインに昇華。

 そしてデス・マッチに踏み込んだザッカリーが
 覚悟を決めた試合運びを見せて盛り上げます。
 なれないはずなのに試合運びのテンポは崩れておらず、
 カメラに顔を向ける余裕すら見せていて素晴らしいですね。

 更にはガラスボードという凶器にまで踏み込んで、
 他と比例してデス・マッチと表現されるに十分な領域まで。

 デス・マッチ・ファイターとしてのザッカリーが再誕した特別な試合でした。

 ぎりぎり好勝負。

Bジョーイ・ジャネラvs.リオ・ラッシュ(7/26/20)
 ロング・マッチということで抑え気味であるものの
 それでいて個性をしっかり出せているのは良いですね。

 ジャネラがまったりとした試合運びを
 持ち前のユーモアを活かしながらこなし、
 リオもキャラ、キレのある動きでスパイスを加えています。

 試合も後半になると素の感情を入れて、
 両膝を突いたグーパン合戦に
 ジャネラの流血、ボード・スポット、建物上からのダイブなど
 怒涛のスポット連発で華々しく魅せました。

 リングから離れた建物上からのダイブを実質決め手とする等
 軽量級の目まぐるしい攻防からはかけ離れていますが、
 ある種デス・マッチのように2人の等身大の熱量をぶつけてくる形で、
 これはこれで余韻のある内容に仕上がっています。

 中々良い試合。
 (執筆日:8/?/19)

Cジョーイ・ジャネラvs.アレックス・ゼイン(8/23/20)
 屋外会場。

 軽快な演舞の中ジャネラがトぺを決めて、最初の攻防は一息かと思いきや、
 どんどん繋げていき普通の軽量級の試合で終わらせない意気込みを感じさせます。
 観客席を飛び越えてのアトミコもありましたね。

 ジャネラのハードコア・スタイルに
 ゼインもその土俵で全くひかないファイトを見せます。
 
 コーナーに横に差したラダーにもたれさせSSPニーや
 トペコンを椅子で撃ち落としたりと無茶苦茶なスポット。
 
 ゼインの無謀さは往年のジェフ・ハーディを彷彿とさせましたね。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:9/?/20)


注目試合の詳細

なし

試合結果

@デクスター・ホワイト(アティカス・クーガー)vs.ヴァンパイロ(ファサイド)(7/4/20)
Aデス・マッチ:アレックス・コロンvs.ザッカリー・ウェンツ(7/26/20)
Bジョーイ・ジャネラvs.リオ・ラッシュ(7/26/20)
Cジョーイ・ジャネラvs.アレックス・ゼイン(8/23/20)