TOPアメリカン・プロレスECWECW 1997年 →ECW:Barely Legal 4/13/97

ECW:Barely Legal 4/13/97の分析


名勝負 なし
好勝負 グレート・サスケ、グラン浜田、薬師寺正人vs.ディック東郷、テリー・ボーイ、TAKAみちのく

Rf VideoのVHS版にてレビュー。
WWEのOne Night Stand特別版としてDVDがありますね。
他ECWの製品ビデオもあったはず。
約2時間35分です。

@タッグ王座戦:ダッドリー・ボーイズ(ch)vs.イリミネーターズ
 サイン・ガイの不意打ちから始めて
 一気にトルネード式のような打ち合いに持っていきました。
 連携を活かしたスポット・フェストですがオープニングとしてはありでしょう。
 観客も盛り上がっていました。
 平均より少し上。

Aランス・ストームvs.ロブ・ヴァン・ダム
 RVDのお披露目という色が強いかな。
 派手なムーブはあるけれども適当な場面も見えます。
 特に椅子の使い方はしっくりきませんでした。
 悪くない試合。

Bグレート・サスケ、グラン浜田、薬師寺正人vs.ディック東郷、テリー・ボーイ、TAKAみちのく
 2月に行った2試合と明らかに作りを変えてきましたね。
 打撃により間を作る事を意識した構築でアメプロ仕様といえます。
 みちのくプロレスの欠点、ルチャ・ルールを最大限に活かす事により
 披露会に近い構築になるという点、を見事に克服しています。
 それにより早い段階から持ちネタを惜しみなく使えていますね。
 またトリオならではの派手さを追求しているのも今回の特徴です。
 メンバーを入れ替えたのは正解ですね。
 これらをやるなら難波より薬師寺方が向いていますから。
 斬新ながらそれを締めるべき終盤、1対1に拘っているのですが、
 いつもより見劣りする結果になっていますね。
 技の関連性に対しての理解が薄かった。
 これでやや尻すぼみになって名勝負とまではいかなかったですけれども
 文句なしに好勝負、素晴らしい内容でした。

CTV王座戦:シェイン・ダグラス(ch)vs.ピットブル#2
 #1の復讐戦という事で襲いかかっていったのは良い物の
 #2はヘッド・ロックなんてかけだしダグラスもヘタレを見せていなす訳でもなく・・・。
 表現も試合もなっていない凡戦の言葉が似合う一戦。
 どこをとっても時間の無駄でしたね。
 ひどい試合。
 試合後のリック・ルード絡みの小芝居だけが見所。

Dサブーvs.タズ
 パワー・バランスを見せて掴むと
 観客席へのダイブを初めとするハードコア・スポットを
 要所で披露して盛り上げました。
 特にミスもなかったですね。
 試合後のダイブではミスしていましたが・・・。
 途中からやっている事が同じに見えるのが難点です。
 まあまあ良い試合。

 試合後サブーとタズは握手。
 そこにRVDが現れタズを襲撃します。
 サブーはRVDを責める、と見せかけRVDと共にタズをリンチです。
 更にアルフォンソも裏切り3人でアピール。

E3ウェイ・ダンス:テリー・ファンクvs.サンドマンvs.スティービー・リチャーズ
 気合の入った3人がハードコアと3ウェイの相性の良さを武器に
 素晴らしい試合を作り上げました。
 妙に難しく考えず細やかな3ウェイ・スポットを混ぜながら
 シンプルにリズムを作る事を重視しました。
 一部リチャーズが受けを外し気味だったのが残念です。

FECW王座戦:レイヴェン(ch)vs.テリー・ファンク
 Eに勝ち抜いたファンクをレイヴェンが徹底的に痛めつけ大流血させます。
 そして実況席にいたドリーマーとの遺恨を利用して最後に大どんでん返し。
 感動的なエンディングへと持って行きました。
 両方合わせて好勝負に少し届かず。

総評
 輸入と3ウェイ、ECWを代表する2つの要素を成功させエンディングも文句なしです。
 初PPVでしたがメジャーに対しても対等に胸を晴れる素晴らしい内容でした。
 (執筆日:6/27/09)
DVD Rating:★★★★☆

注目試合の詳細

Bグレート・サスケ、グラン浜田、薬師寺正人vs.ディック東郷、テリー・ボーイ、TAKAみちのく
  浜田対TAKAで試合開始。
  浜田が後ろに投げる。
  両手を組むと見せかけ浜田がドロップ・キック。
  スナップ・メアにボディ・スラム。
  スナップ・メアを決め押さえつけるとそこに薬師寺がコーナー上からダブル・ストンプ。
  薬師寺がボディ・スラムにレッグ・ドロップからカバー。カウント2。
  フロント・ヘッド・ロックを決め自陣へ。
  交代したサスケが蹴りを叩き込んで行く。
  ボディ・スラムを狙う。
  TAKAは防ぐと自陣へ。
  交代したテリーがスナップ・メアを決めるとTAKAがロープに走りエルボー・ドロップ。
  東郷も入りロープに走ってセントーン。
  テリーもエルボー・ドロップを決めアピール。
  TAKAがサスケをロープに振る。
  スパイン・バスターからボストン・クラブ。
  テリーがキャメル・クラッチに引継ぎ東郷がドロップ・キックを決める。
  3人でアピール。
  東郷がサスケにエルボーを入れる。
  ボディ・スラムからセントーンを決めカバー。
  カットしてきた薬師寺の顔を引っかく。
  交代したTALAが薬師寺に打撃を入れる。
  ボディ・スラムを決めテリーにタッチ。
  テリーは薬師寺の頭部にニーを叩き込む。
  滞空式ブレーン・バスターを決める。
  カバーするもカウント2。
  東郷は薬師寺をロープに振ると打ち上げマットに叩きつける。
  ロープに振り打ち上げる。
  薬師寺は肩車される形に持っていくと反転してハリケーン・ラナ。
  ロープに走るとヘッド・シザースの入りからアーム・ドラッグを決める。
  場外に出た東郷にダイブすると見せかけセカンド・ロープにのる。
  そこからムーンサルトをしてみせる。
  TAKAが入ってきて薬師寺に襲いかかる。
  薬師寺は両足を取って倒すとロープに走る。
  バック・ブリーカーをアーム・ドラッグに切り返して落とす。
  浜田対テリーに。
  胸への張り手を打ち合う。
  浜田がヘッド・バッドで倒す。
  コーナーに振ろうとする。
  振り返されるもムーンサルトで裏に回る。
  クローズラインを受け止め脇固め。
  TAKAがカットしロープに振る。
  ショルダー・スルーを狙う。
  着地した浜田をテリーが羽交い絞めにする。
  TAKAが殴りかかるも避けられ誤爆。
  TAKAが浜田にクローズラインを狙う。
  浜田は受け流して脇固め。
  起こすとバック・ドロップ。
  タッチしたサスケと共にTAKAを振るとチョップ。
  サスケがスリーパーに捕らえる。
  テリーがカット、TAKAが場外に出る。
  サスケは起き上がるとパンチをいれヘッド・ロック。
  ロープに振られショルダー・タックル。
  ロープに走る。
  ロープ・ワーク。
  サスケがロープに走ったテリーに側転からのクロス・ボディ。カウント2。
  テリーが自陣に転がって行く。
  薬師寺対TAKA。
  薬師寺が不意をついてドロップ・キック。
  TAKAが薬師寺を自陣に押し込む。
  交代したテリーは薬師寺を落とし自分も場外へ。
  薬師寺が同時にリングに戻る。
  テリーはリングに戻ると薬師寺を落とし自分も場外へ。
  薬師寺はリングに戻ろうとしたテリーにドロップ・キックを決め落とす。
  スライディング・キックで飛びついてヘッド・シザース。
  浜田対東郷。
  東郷がヘッド・ロック。
  ロープに振られるとショルダー・スルーを狙った浜田にドロップ・キック。
  ロープに振り打ち上げようとする。
  浜田がその動きを利用してハリケーン・ラナ。
  TAKAがカット。
  TAKAが浜田にブレーン・バスターを狙う。
  浜田がインサイド・クレイドルに切り返す。カウント2。
  フロント・ヘッド・ロックを決め自陣へ。
  3人でTAKAを殴りつける。
  サスケがTAKAにハーフ・ボストン・クラブ。
  TAKAが体勢を変えて起き延髄切りへ持っていく。
  薬師寺がTAKAに襲い掛かろうとするもTAKAは自陣コーナーへ放る。
  控えの東郷が薬師寺を放り落とす。
  TAKAはサスケをコーナーに振りフォア・アームズ。
  ハイ・キックでダウンさせる。
  東郷とテリーがサスケをロープに振り蹴りからブルドッグ。
  東郷とテリーがサスケをさかさまにするとそこにTAKAがドロップ・キック。
  3人でアピールする。
  東郷、テリーがサスケの両腕を取って押さえつけると東郷が上にのってポーズ。
  東郷は降りると顔面へドロップ・キック。
  ブレーン・バスターを決めカバー。カウント2。
  交代したテリーがスピニング・トー・ホールドを連発。
  サスケが蹴り飛ばしロープに振る。
  ヒップ・トスを狙う。
  テリーがDDTに切り返す。
  交代したTAKAが胸に張り手。
  サスケは倒れるとそのまま転がって場外へ。
  代わりに入ってきた薬師寺をTAKAが蹴りつけ垂直落下式ブレーン・バスター。
  カバーするもカウント2。
  交代したテリーが薬師寺をロープに振りビッグ・ブーツ。
  薬師寺の腰に膝を押し当てる。
  東郷がクローズラインで膝の上に倒れるようにする。
  そしてTAKAがスプリングボード式ダブル・ストンプ。
  カバーするもカウント2。
  東郷は薬師寺にボディ・スラムを決めるとスワントーン・ボム。
  交代したテリーがバック・ドロップを決めカバー。
  浜田がカット。
  TAKAが浜田をロープに振りショルダー・スルー。
  殴りつける。
  自陣で喉に足を押し当てる。
  スパイク・パイル・ドライバーを決める。
  浜田が場外に出て代わりに薬師寺が入る。
  東郷、TAKAは薬師寺をロープに振ると3人合体のパワー・ボムを決める。
  サスケがカット。
  サスケにも狙おうとするも技を失敗。
  もう1回狙う。
  サスケがTAKAと東郷を払いのけテリーへのハリケーン・ラナに切り返す。
  TAKAがカット。
  テリー、TAKAがサスケをロープに振りクローズラインを狙う。
  サスケは避けるとラ・ケプラーダを決める。カウントは2。
  東郷がロープに走る。
  サスケは側転からのバック・エルボーで落とすとアサイ・ムーンサルト。
  浜田が入りテリーにクローズライン。
  コーナーに乗せると雪崩式ハリケーン・ラナを狙う。
  テリーが雪崩式アトミック・ドロップに切り返す。
  たまらず場外に逃れた浜田にTAKAがスプリングボード式ボディ・アタック。
  薬師寺がテリーにミサイル・キックを決めカバー。カウント2。
  ブレーン・バスターを決めるとセカンド・ロープからムーンサルト。カウント2。
  場外ではサスケが東郷を柵にぶつけようとするも振り返される。
  薬師寺はテリーをロープに振ろうとする。
  テリーは振り返して蹴りを入れるとDDT。
  チョーク・スラムを決めカバーするも浜田がカット。
  浜田が東郷にクローズラインを狙う。
  東郷は避けるとパワー・スラム。カウント2。
  浜田をコーナーに振ると突進。
  浜田は蹴りを入れると飛びついてトルネードDDT。
  場外ではサスケがTAKAを鉄柱にぶつける。
  浜田が東郷をロープに振ろうとする。
  東郷は振り返すと打ち上げパワー・ボム。カウントは2。
  ボディ・スラムを決めるとダイビング・セントーンを狙うべくコーナー上へ。
  サスケが殴りかかり体勢を崩す。
  浜田が東郷に雪崩式ハリケーン・ラナを決める。
  浜田はエプロンに出るとテリーにダイブ。
  薬師寺がコーナー上から東郷に飛びつきヘッド・シザース。
  場外に出た所をトペ・スイシーダ。
  サスケがTAKAのバックを取る。
  TAKAがサスケのバックを取る。
  サスケは蹴りを入れて逃れるとハイ・キック。
  ロープに走る。
  TAKAがベリー・トゥー・ベリーを決める。
  後頭部にスプリングボード式ドロップ・キックを決める。
  みちのくドライバーにつなげるも薬師寺がカット。
  TAKAがコーナー上から飛び技へ。
  サスケがドロップ・キックで迎え撃つ。
  ラ・ケプラーダを決めるもカウントは2。
  レイザーズ・エッジ。
  そしてタイガー・スープレックスで1,2,3!
  サスケ、浜田、薬師寺の勝利(17分)!


E3 ウェイ・ダンス(勝者は次の試合でECW王座に挑戦:テリー・ファンクvs.サンドマンvs.スティービー・リチャーズ(Barely Legal 97)
  チョップの打ち合い始まり
  2対1になり、その標的がころころ変わって行く。
  サンドマンはリチャーズと協力攻撃すると見せかけバック・ドロップを決める。
  サンドマンはどっかに行ってしまう。
  ファンクが4連続ネック・ブリーカーからカバー。カウント2。
  サンドマンはラダーを持ってくると投げつける。
  リチャーズにDDTを決めるとラダーに登る。
  ファンクが向かいから登る。
  サンドマンを殴りつける、そこからとリチャーズにムーンサルト!
  サンドマンはコーナー上からラダーをリチャーズに叩きつける。
  リチャーズがラダーを持ったサンドマンにスーパー・キック。
  カバーするもカウント2。
  サンドマンとリチャーズがラダー上で殴り合うも
  ファンクがもたれかかってきたためにラダーが倒れる。
  ファンクはラダーを頭にはめると回ってなぎ倒す。
  サンドマンとファンクが殴りあっている。
  リチャーズはラダーの上に飛びシーソー式に2人にぶつける。
  リチャーズがサンドマンにスーパー・キックからカバー!カウント2。
  ファンクにもスーパー・キックを決めカバー!しかしこれまたカウント2。
  場外戦になる。
  サンドマンはシーソー式にラダーをリチャーズに叩きつける。
  ファンクが2人を椅子を叩きつける。
  リチャーズをリングに戻し垂直落下式ブレーン・バスター。
  サンドマンが有刺鉄線付ゴミ箱を投げつける。
  サンドマンはブレーン・バスターでリチャーズをそのゴミ箱の上に落とす!
  カバーするもカウント2。
  2人はリチャーズを先に脱落させようという考え。
  協力技スパイク・パイル・ドライバーに
  ラダーを載せレッグ・ドロップ。
  リチャーズはカウント3を許さない。
  だがダブル・パワー・ボムを食らい遂にカウント3!
  ファンクのショルダー・スルーを食らいサンドマンは場外のリチャーズの上に落下。
  サンドマンは有刺鉄線を入れる。
  ファンクはゴミ箱で殴りつけるとシャツを頭にかぶせタコ殴り。
  むき出しの背中に鉄線をたたきつけていく。
  サンドマンはゴミ箱で殴りつけると自身に鉄線を巻きつけ体当たり。
  ダイビング・レッグ・ドロップからカバーするもカウント2。
  サンドマンはエプロンに上がってきたスティービーに体当たり。
  ファンクはこの隙を突きゴミ箱をかぶせ殴りつける。
  スティービーがスーパー・キックで援護。
  ファンクはサマーソルト・セントーンを決め1,2,3!
  

FECW王座戦:レイヴン(ch)vs.(8試合目の勝者)(Barely Legal 97)  
  ファンクにもはや戦う力は残っていない。
  レイヴンが一方的に痛めつけていく。
  ファンクは激しく流血している。
  ファンクをエプロン横のテーブルに乗せると
  リングを走ってボディ・プレス。
  レイヴンはファンクを3段テーブル葬にするという。
  これには手を出さないと約束したドリーマーも立ち上がる。
  しかしビッグ・ディック・ダッドリーにゴミ箱で殴られる。
  ビッグ・ディックはドリーマーを3段テーブル葬にしようとする。
  ドリーマーは逃れるとビッグ・ディックを3段テーブルに投げ落とす!
  これを見てレイヴンは動揺している。
  ドリーマーがレイヴン・ネストを蹴散らしリングに入ってくる。
  ドリーマーがレイヴンにDDTを決める!
  ファンクがカバーするもカウントは2!  
  ファンクはスモール・パッケージを決め1,2,3!
  ファンクが新ECWチャンピオンに!

試合結果

@タッグ王座戦:ダッドリー・ボーイズ(ch)vs.イリミネーターズ(新チャンピオン!)
Aランス・ストームvs.ロブ・ヴァン・ダム
Bグレート・サスケ、グラン浜田、薬師寺正人vs.ディック東郷、テリー・ボーイ、TAKAみちのく
CTV王座戦:シェイン・ダグラス(ch)vs.ピットブル#2
Dサブーvs.タズ
E3ウェイ・ダンス:テリー・ファンクvs.サンドマンvs.スティービー・リチャーズ
FECW王座戦:レイヴェン(ch)vs.テリー・ファンク(新チャンピオン!)