TOPアメリカン・プロレスECWECW 1997年 →ECW:2/14/97

ECW:2/14/97の分析


名勝負 グレート・サスケ、グラン浜田、グラン難波vs.ディック東郷、テリー・ボーイ、TAKAみちのく
好勝負 なし

DVDがないのでVHS版にてレビュー。
約2時間35分です。

@タズvs.スコット・テイラー
 ECWデビューとなるテイラー。
 メジャー時には素体としての可能性はあったけれど
 ビッグ・マン全盛の中、売りを見つけられなかったんでしょうね。
 今回アサイ・ムーンサルトやダイブといったハイ・フライングを見せていますが
 流行にのっかって無理してしている印象を受けますね。
 一方のタズは良い感じに色を出しています。
 悪くない試合。

Aリトル・グイドーvs.ザ・ルーキー
 ルーキーはそれなりにリズム感があるようながら構築はまだまだ。
 下手すればバラバラになりそうなものを
 グイドーがカウンターで主導を握って繋ぎ、まとめました。
 少し悪い試合。

Bアクセル・ロッテンvs.スパイク・ダッドリー
 軽く体格差を見せた後ババの乱入からフィニッシュ。
 悪い試合。

Cビーフ・ウェリントンvs.レニー・レーン
 この2人なのでTVプロレスに。
 レーンは外して煽るヒールですがリアルに外しているポイントがあって粗いです。
 ウェリントンは職人でしたがチョップに頼るようになり、
 またシュート・スタイルを一部に取り入れた結果少し劣化しています。
 少し悪い試合。

Dグレート・サスケ、グラン浜田、グラン難波vs.ディック東郷、テリー・ボーイ、TAKAみちのく
  チン・ロックを使用したオールド・スクールな構成の中で
 ヘッド・ロックをかける事で即ロープに振られる、といったクイックネスと
 浜田のヘッド・バッドに代表されるオーバー・アクションの緩さ、
 この2つの融合によって恐ろしいまでの緩急を生み出しています。
 ルチャの絶え間ない動きの中で#1の絶対落差を生み出すのだから笑うしかありません。
 中盤はみちのくプロレス特有の連携技をふんだんに使用します。
 それで流れを作るというより流れの中で技を打つという印象を抱くほどポイントをついています。
 只余りにルチャ・ルールを当たり前のように使うので
 作り自体は披露会とそこまで変わらないのが難点ですね。
 終盤はもう少し中盤との間で区切っても良い気がしますけれども
 ドゥームス・デイ・デバイスやダイブ、雪崩式技といった
 大技で素晴らしい攻防を見せてくれました。
 みちのくプロレスのショー・ケース・マッチといって良い最高峰の試合です。
 文句なしに名勝負。
  
Eサンドマン、トミー・ドリーマーvs.レイヴェン、スティービー・リチャーズ
 bWoは抗争中だったドリーマーを認め是非bWoに入ってほしいと頼む。
 説得する中レイヴェンがドリーマーを襲撃。
 何をするんだ、というリチャーズの抗議にもレイヴェンは耳を貸さない。
 そこにサンドマンが現れると竹刀で暴れドリーマーと乾杯。
 こういうのが見所ですね。
 いつの間にか試合になってますが試合はあくまでおまけです。
 悪い試合。

Fサブーvs.ディーボン・ダッドリー
 やっている事がばらばらで
 いつも通りサブーが椅子を使ってるよ、という感想しか抱かせない。
 試合後ガードナーが意味不明なポイント制でDボーンが勝ったと言い出すも
 最後は3人揃ってサブーのダイブを受けています。

Gボビー・ダンカンJr.vs.ボールズ・マホニー
 ダンカンがブル・ロープで襲撃したため最初から荒れ模様。
 マホニーはもじゃもじゃ頭でなくまだ人気も得ていないのでしょう、
 普通にダンカンが押し切って終わりです。
 悪い試合。

Hリベンジ・マッチ:トミー・ドリーマーvs.トミー・リッチ
 ベテランの煽りを見せるリッチを
 みんなのヒーロー、ドリーマーが叩きのめす、という勧善懲悪物。
 少し悪い試合。 

Iルイス・スピコーリvs.ババ・レイ・ダッドリー
 ババが強烈な椅子攻撃から苛めているとスパイクが乱入。
 しかしDボーンが加わってダッドリーズが圧倒。
 相手を痛めつけて満足したら去って行きます。
 試合になっていませんね。

Jロブ・ヴァン・ダムvs.ピットブル1
 ダグラスがキャンディード、リー、フランシーンを連れて登場。
 新しい仲間としてRVDを呼び込みます。
 RVDはダグラスに挑戦したいとか言い出すも
 お前は引っ込んでろ、と言われピットブル1に急襲。
 試合は椅子や介入を使った手抜きで、しばらくすると介入フィニッシュでエンドです。
 悪い試合。

Kタッグ王座戦:イリミネーターズ(ch)vs.ブライアン・リー、クリス・キャンディード
 序盤でキャンディードとリーの凸凹タッグとしてのキャラをしっかり見せたのは良かったですね。
 中盤、クローナスがテーブルの上に落下、椅子攻撃を食らって
 1対2になるという仕掛けも成功しています。
 メインとして求められるラインには達しているものの
 イリミネーターズのセコンドとして招かれたコワルスキーの使い方が微妙ですね。
 もう老齢なので難しいんだろうけど。
 まあまあ良い試合。

総評
 基本的にハウス・ショー・クオリティですが
 みちのくプロレスの初輸出となるDは絶品です。
 もはやビデオのみ、というのも問題ではない。
 (執筆日:4/16/09)
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

Dグレート・サスケ、グラン浜田、グラン難波vs.ディック東郷、テリー・ボーイ、TAKAみちのく
  TAKA対サスケで試合開始。
  サスケが蹴りで牽制していく。
  後頭部へハイ・キックが入る。
  チン・ロックを決める。
  浜田はタッチして入るとボディ・スラム。
  チン・ロック。
  交代した難波がコーナー上からアックス。
  チン・ロック。
  TAKAは蹴り上げて逃れるとボディ・スラム。
  ロープに走りエルボー・ドロップ。
  テリーが入ってきてロープに走りエルボー・ドロップ。
  東郷が入ってきてロープに走りエルボー・ドロップ。
  3人でアピールする。
  東郷が難波にボディ・スラム。
  セントーンを決めカバー。カウント2。
  エルボーを叩き込みにテリーにタッチ。
  テリーは東郷が押さえた難波にビッグ・ブーツ。
  ロープを使って後頭部にニーを入れる。
  ボディ・スラムにエルボー・ドロップ。
  カバーするもカウント2。
  交代したTAKAがスナップ・メアからチン・ロックへ。
  難波がリスト・ロックに切り返し自陣へ。
  タッチしたサスケがTAKAにブレーン・バスター。
  カバーするもカウント2。
  チン・ロック。
  アーム・バーに移行する。
  TAKAは起き上がると顔を踏みつけ逃れる。
  殴りつける。
  顔に張り手。
  ロープに走る。
  サスケがショルダー・スルーを決めて落とす。
  ダイブに続けると見せかけやめる。
  東郷対浜田。
  東郷が胸に張り手を決めハンマー・ロック。
  浜田は首を掴んで飛び上がると首投げに返す。
  東郷が胸に張り手。
  打ち合いから浜田がヘッド・バッド。
  もう1発狙う。
  東郷はガードすると延髄切り。
  ヘッド・バッドを決めるとパワー・ボムへ。
  浜田はアーム・ドラッグに切り返すと場外に逃れた東郷にブランチャ。
  TAKA対難波。
  難波が不意をついて蹴りつけるとヘッド・ロック。
  ロープに振られショルダー・タックル。
  ロープに走る。
  TAKAがヒップ・トスを狙う。
  難波はヒップ・トスに切り返す。
  許しを請うTAKAにボディ・スラムを決めるとコーナーへ。
  セカンド・ロープを蟹歩きしてエルボー・ドロップ。
  カバーするもカウント2。
  交代したサスケがTAKAに手をかけようとする。
  TAKAが突進して自陣まで持っていく。
  タッチしたテリーが地獄突き。
  サスケが蹴りをいれヘッド・ロック。
  ロープに振られショルダー・タックル。
  ロープに走り素早いロープ・ワークに。
  テリーがロープに走る。
  サスケが側転からのクロス・ボディ。カウント2。
  フロント・ヘッド・ロックに決め自陣へ。
  タッチした浜田がテリーを殴りつける。
  ヘッド・ロックにきたテリーをロープに振るとヒップ・トスを狙う。
  テリーは着地するとクローズラインへ。
  浜田が受け流し脇固めに捕らえる。
  TAKAが入ってきてカット。
  TAKAは浜田をロープに振るとショルダー・スルーを狙う。
  着地した浜田をテリーが羽交い絞めにする。
  TAKAが殴りかかるも避けられ誤爆。
  浜田はTAKAをロープに振るとスラム。
  ロープに振りクローズライン。
  交代した難波がTAKAをロープに振りクローズライン。
  東郷がカット。
  TAKAはそのまま場外に出る。
  東郷が難波をコーナーに振ろうとする。
  振り返されるもコーナーを使ってクロス・ボディを決める。
  ロープに振ろうとする。
  難波は振り返すとバック・ブリーカー。
  変形バタフライ・ロック
  テリーがカット。
  捕まえようとするも場外に逃げられる。
  サスケが出てくる。
  テリーは命乞いする。
  背後からTAKAがリングに入りサスケを羽交い絞めにする。
  テリーが顔に張り手を決めて場外に出る。
  TAKAがサスケをセカンド・ロープに押し当てるとエプロンの東郷とテリーがドロップ・キック。
  サード・ロープに押し当てるとテリーがレッグ・ドロップ。
  TAKAと東郷が締め上げて観客に見せ付ける。
  TAKAはサスケをロープに振るとスパイン・バスターからボストン・クラブ。
  テリーがキャメル・クラッチに引継ぎ東郷が顔にドロップ・キック。
  テリーとTAKAが両腕を取ると上に東郷がのってアピール。
  テリーとTAKAがサスケをロープに振るとクローズライン。
  サスケが場外に転がり出る。
  代わりに浜田が入るもTAKAが捕まえスパイク・パイル・ドライバー。
  カバーするも難波がカット。
  東郷は難波を自陣に押し込む。
  コーナーに固定するとマスクを剥ぎ取ろうとする。
  喉に足を押し当てる。
  TAKAが難波をコーナーに振ろうとする。
  振り返されるも蹴りをいれセカンド・ロープからクローズライン。
  カバーするもカウント2。
  交代したテリーがエクスプロイダーからカバー。カウント2。
  テリーは難波をコーナーに振りフォア・アームズ。
  東郷の方に振る。
  東郷は張り手を入れるとジャーマン。
  テリーが続いてバタフライ・スラムを決めカバー。
  東郷、TAKAがカットを防ぐもカウントは2。
  TAKAが難波にブレーン・バスターを決めカバー。
  サスケがカット。
  TAKAが難波にジャーマン。
  浜田が入りTAKAにバック・ドロップ。
  ブレーン・バスターを決めカバー。カウント2。
  サスケと浜田がTAKAをロープに振り張り手。
  サスケがハーフ・ボストン・クラブを決める。
  テリーが入りサスケの背中に蹴りを入れる。
  スピニング・トー・ホールドを連発。
  サスケは蹴り飛ばすとロープに振りヒップ・トスを狙う。
  テリーがDDTに切り返す。
  控えを落としてから3人合体のパワー・ボム。
  浜田がカウント2でカット。
  TAKAが難波をコーナーに振る。
  TAKAに振られたテリーがクローズラインへ。
  難波は避けるとその先のTAKAにクローズライン。
  東郷とテリーがサスケをロープに振りクローズラインを狙う。
  サスケは避けるとラ・ケプラーダを決める。カウント2。
  TAKAがロープに走る。
  サスケは側転からのバック・エルボーで落とすとエプロンに出てアサイ・ムーンサルト。
  東郷が浜田をコーナーに振り突進。
  浜田は蹴りを入れるとトルネードDDT。
  雪崩式ハリケーン・ラナを決めカバー。
  テリーがカット。
  クローズラインを狙ってきた難波にバック・ドロップを決めカバー。カウント2。
  コーナーに振ると突進。
  蹴りを食らうもバック・エルボーを入れるとローリング・エルボー。
  カバーするもカウント2。
  ロープに走る。
  難波は蹴りを入れるとガットレンチ・ローリング・パワー・ボム。
  TAKAがカット。
  サスケがロープに走りTAKAにラ・ケプラーダ。カウント2。
  ジャーマンを狙う。
  TAKAがバックを取り返す。
  フルネルソンへ。
  サスケは外すとロープに走る。
  TAKAがベリー・トゥー・ベリーを決める。
  みちのくドライバーを決める。
  そしてスプリングボード式の飛び技へ。
  サスケがドロップ・キックで迎え撃つ。
  パワー・ボムを狙う。
  テリーが入ってきて腹を殴りつける。
  浜田がテリーをコーナーに振りフォア・アームズ。
  雪崩式ハリケーン・ラナを狙う。
  テリーが雪崩式アトミック・ドロップに切り返す。
  TAKAがコーナー上へ。
  難波がドロップ・キックで体勢を崩し雪崩式技を狙う。
  東郷が難波を捕らえ肩車する。
  TAKAはコーナーから降りると場外のサスケにスプリングボード式ボディ・アタック。
  テリーが飛んで難波にドゥームス・デイ・デバイス。
  東郷がカバーするもカウントは2。
  東郷はパワー・ボムを決めるとダイビング・セントーン。
  カバーし1,2,3!
  TAKA、東郷、テリーの勝利(20分)!

試合結果

@タズvs.スコット・テイラー
Aリトル・グイドーvs.ザ・ルーキー
Bアクセル・ロッテンvs.スパイク・ダッドリー
Cビーフ・ウェリントンvs.レニー・レーン
Dグレート・サスケ、グラン浜田、グラン難波vs.ディック東郷、テリー・ボーイ、TAKAみちのく
Eサンドマン、トミー・ドリーマーvs.レイヴェン、スティービー・リチャーズ
Fサブーvs.ディーボン・ダッドリー
Gボビー・ダンカンJr.vs.ボールズ・マホニー
Hリベンジ・マッチ:トミー・ドリーマーvs.トミー・リッチ
Iルイス・スピコーリvs.ババ・レイ・ダッドリー(ノー・コンテスト)
Jロブ・ヴァン・ダムvs.ピットブル1
Kタッグ王座戦:イリミネーターズ(ch)vs.ブライアン・リー、クリス・キャンディード