Dragon Gate USA:Open the Northern Gate 5/7/10の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | 準決勝:BxBハルク、吉野正人vs.中嶋勝彦、望月成晃(Summer Adventure Tag League III 8/26/09) |
2枚、約4時間です。
@マイク・クァッケンブッシュ、ジグソウvs.グラン・アクマ、戸澤陽
クァック、ジグソウのスポットの加え方は鉄板ですね。
戸澤はヒールとしては口うるささや不必要な尻見せなどマイナス面が目立ちます。
2チームの間でタッグ能力に差は見られましたが、
クァック、ジグソウ側が適切にばら撒いて、まとめあげています。
まあまあ良い試合です。
試合後Shingoらがクァックらを襲撃。
AFIP王座戦:ジョン・モクスリー(ch)vs.フィル・アトラス
モクスリーは堂々と試合を運びます。
観客とのコミュニケーションも、腕攻めの理もある。
これは外れようがないですね。
モクスリーが一方的に試合構築力を見せた形ですが
アトラスも機敏で遊ばれながらもジョバー以上の存在にはなっています。
平均レベル。
Bジミー・ジェイコブスvs.CIMA
CIMAは蹴りをベース打撃に使う作戦が功を奏しています。
リズムにもなるし、その重さはキャラの緩さとのメリハリにもなっている。
試合構成の筋を取り戻したジェイコブスと妙に通じ合っていて軽快な攻防を色々と生み出していますね。
想像以上に中身の詰まった試合となりました。
平均的な良試合。
試合前、会場入りが遅れたガルガーノが現われプレゼント攻勢でチームに入れてくれよ、とアピール。
土井が受け取るもお家に帰りな、と言われ成功せず。
C望月成晃vs.土井成樹
まずはドラゲー的な攻防で引き込み、望月が鉄柱への蹴り誤爆。
少々早過ぎますが、定番なせいか抑えるべきレベルでとどめれてますね。
中盤は望月がベテランとしての存在価値をしっかりとアピール。
腰攻めの試合運びは悠然としていて優れています。
土井もその腰攻めの重みを噛み締めながら反撃している。
一極攻め対決と攻防のスピード・アップの離反はあるけれども
終盤はその両要素をエネルギッシュ且つ苦しい攻防へとまとめあげている。
中々良い試合。
Dジョン・ボーレン、タイソン・デュークスvs.エクストリーモ、ブラッド・マーティン
エクストリーモの蹴りが地味に良いなぁ。
ジャンプ力がないせいで逆にリアルに見えます。
ボーレン、デュークスは支配ヒールでアピール。
どうしても精度にばらつきが出てくるレベルですが、
ブッカーがちゃんと時間を与え、それに4人も応えていつもやっている事を一生懸命発揮したってのは好感が持てる。
悪くない試合。
E3本勝負:ドラゴン・キッドvs.吉野正人
最終決戦の3本勝負という事で畳み掛けはせずゆったりと見せていきます。
キッドの見得といいそれに対応して試合を作れていて
時間も適切でしたがこれまでと比べ絶対的に攻防数が足りませんね。
2本目、キッドが1本取られた選手としてのダメージ表現をしていて上手くストーリー表現となっています。
フィニッシュ・ムーブも2本目としてぴったりです。
3本目は思っても見なかったようなカウンターなどで1,2本目の上位としての攻防を行えている。
これまでと比べ落ちるものの、アメリカン・スタイルで3本勝負という形式に対応し高いクオリティを維持したのは評価できる。
中々良い試合。
FShingo、YAMATO vs.BxBハルク、Pac
序盤。
レスリング自体は普通ですがそこに織り交ぜたハルク、Pacのムーブが良いですね。
Pacはやはり他と違って無重力だなと思わせるし、
ハルクもムーブに身を委ねていて魅力的です。
通じる者同士連携技も生み出していますね。
これに対しShingo、YAMATOは適切な打撃バランスで対処しますが、
同時にハルク X YAMATO間には王者同士の対決という趣を演出しているのがにくいですね。
それに負けじと他の組み合わせでもクオリティの高い攻防を生み出しています。
終盤が1対1中心で理想より長くなっており、
不必要にYAMATOがハルクを仕留めるフィニッシュだったのが惜しまれます。
好勝負になってもおかしくなかった素晴らしい試合。
好勝負に少し届かず。
@FIP王座戦:ブライアン・ダニエルソン(ch)vs.マット・サイダル(FIP Year of the Dragon 2/17/06)
アメドラはサイダルと関係なしに間を置いたり、
乱暴に扱って観客席に投げ込んだりします。
そんなアメドラの世界にサイダルは囚われていますね。
スターなら良いが彼はレスラーですから最高の状態ではない。
しかしかなり輝いている事は確かで、終盤のサイダルが追い込んでいくシーンは熱気がありました。
ただ締め時にビーズリーの介入を挟んでテンション・ダウンさせると
延ばす理由を提示できないまま何故か雪崩式バック・ドロップでフィニッシュです。
平均的な良試合。
Aドラゴン・キッド、キング・シーサーvs.横須賀享、新井健一郎(Wrestle Jam 7/10/06)
前半は会場が一体となれば良いや、と軽く手抜きが見えます。
まずまずのキッドの孤立からシーサーが適切なペース・アップを見せたので試合は復調。
範囲を逸脱しない程度で楽しめる攻防を繰り広げましたね。
平均レベル。
BBxBハルク、吉野正人vs.土井成樹、谷嵜直樹(Summer Adventure Tag League III 8/23/09)
(カットあり)
吉野がいきなりトペするも、その後の谷嵜がスピードについてけず意味なし。
というか谷嵜はスピード云々の問題ではなかったようで
ゆったりしても行動が滅茶苦茶でしたね・・・。
ハルク、吉野が魅力を振りまく中、
土井がまともにして谷嵜が壊すというのが最後まで変わらず。
これでは試合がロング・マッチに発展してもクオリティは上昇しない。
悪くない試合。
C準決勝:BxBハルク、吉野正人vs.中嶋勝彦、望月成晃(Summer Adventure Tag League III 8/26/09)
吉野のスピードと他3人の鋭い蹴り。
分かりやすい魅力で惹きつけると
まずはハルク、吉野が望月に脚攻めでのねちっこい孤立。
高度な戦略性と素晴らしい集中力ですね。
望月も良い受けで中嶋は若者らしく情熱的且つフラストレーションを抱いている。
ハルク、吉野が型に嵌めようとするのに対し、
望月、中嶋が一心同体の統一感を持って縦横無尽にぶち破ろうとし、
対極の魅力を上手く戦いの中で化学反応させています。
14分程だが大満足の内容でしたね。
ぎりぎり好勝負。
総評
初のカナダ興行。
PPVではない事もあり注目カードには欠けますが
純ドラゲー、ゲスト、アメリカン、どの組み合わせも良い結果を出しています。
地味に特典に好勝負もありました。
(執筆日:12/4/10)
DVD Rating:★★★☆☆
注目試合の詳細
C準決勝:BxBハルク、吉野正人vs.中嶋勝彦、望月成晃(Summer Adventure Tag League III 8/26/09)ハルク対中嶋で試合開始。
バックの取り合いから中嶋が腕を取る。
ハルクがハンマー・ロックからグラウンド・ヘッド・ロック。
中嶋がグラウンド・ヘッド・シザース。
ハルクがすり抜けヘッド・ロックへ。
中嶋が逃れヘッド・ロック。
起き上がったハルクをロープに振りヒップ・トスを狙う。
ハルクが着地しアーム・ドラッグ。
ロープに走った中嶋にドロップ・キックを狙うも読まれて空振り。
中嶋が胸に蹴りを放つ。
かわされる。
ハイ・キック相打ち。
ハイ・キックをそれぞれかわし同時にドロップ・キック。
吉野対望月。
望月が力比べと見せかけ蹴り。
ヘッド・ロック。
吉野が高速ロープ・ワークからドロップ・キック。
中嶋を落としコーナーに振ろうとする。
振り返されるも突進してきた望月にショルダー・スルー。
着地した望月に場外のハルクが脚に蹴り。
交代したハルクが脚に蹴り。
ロープに絡めて引っ張る。
ロープに絡めてドロップ・キック。
ニーを突き上げていく。
スナップ・メアから脚にストンピング、レッグ・ロック。
外して脚に蹴りを連打。
蹴りの打ち合い。
ハルクが脚を蹴りつけていき倒す。
タッチすると2人で脚を引っ張る。
吉野が望月の脚をロープに絡め引っ張る。
ロープに走り足にドロップ・キック。
絡めて引っ張る。
レッグ・ロック。
蹴り飛ばしてきた望月の脚にドロップ・キック。
レッグ・ロック。
ハルクがカットしようとした中嶋を落とす。
望月がロープを掴む。
吉野が中央に戻す。
ハルクがカットしようとした中嶋を落とし場外へ。
ソバット。
リングでは吉野がレッグ・ロックを決めている。
望月がロープを掴むと同時に中嶋が入りストンピング。
レフェリーが中嶋を戻す。
ハルクが望月を蹴りつける。
起き上がった蹴ってきた望月の脚を掴む。
ニーを食らうもドラゴン・スクリュー。
ロープに走る。
中嶋がロープ越しに蹴り。
望月がハルクをコーナーに振る。
ハルクがセカンド・ロープに乗りドロップ・キック。
吉野が入り中嶋を殴り落とす。
2人で望月をロープに振りクローズラインを狙う。
望月はかわすと2人に蹴り。
中嶋と2人でハルクを振り蹴りを放つ。
ハルクはかわすと2人に蹴り。
望月に受け止められまわされるも中嶋にソバット。
望月にロック・ボトム。
タッチした吉野が中嶋をロープに振ろうとする。
振り返されるもネック・ブリーカー・ドロップ。
コーナーに振ろうとする。
振り返されるも裏に回る。
セカンド・ロープから飛んだ中嶋にドロップ・キック。
ロープに走る。
中嶋が蹴り。
払い蹴り。
ロープに走り胸に蹴り。
ブレーン・バスターを狙う。
後ろに着地した吉野に蹴り。
ロープに振ろうとする。
吉野がフロム・ジャングル。
望月がハルクに蹴りを放つ。
受け止められ延髄切りへ。
ハルクがかわしアンクル・ロック。
中嶋がロープを掴む。
ハルクがコーナーの中嶋に突進。
蹴りを食らいもう1回突進。
中嶋がかわし望月がコーナーのハルクにけり。
中嶋がセカンド・ロープから飛び蹴り。
場外の吉野にスライディング・キック。
望月がセカンド・ロープから飛び蹴りへ。
ハルクは受け止めるとアンクル・ロック。
逃れようとする望月に対応。
ロープから引き離し絡みつかせる。
中嶋が振りほどいてリングに入りけりでカット。
吉野が中嶋を落とす。
コーナーの望月に突進。
望月が踵落とし。
ロープに走りビッグ・ブーツへ。
吉野が受け止めローリング張り手。
ロープに走りアーム・バー・テイク・ダウンを狙う。
望月は下ろすとニー。
中嶋がロープに走り蹴り。
望月がロープに走り蹴り。
中嶋がロープに走り蹴り。
望月がロープに走り蹴り。
同時にロープに走り蹴り。
カバーするもハルクがカット。
ハルクがロープに走る。
中嶋がカウンターでスーパー・キック。
頭部を蹴り飛ばそうとする。
ハルクはかわすと膝を突かせ頭部を蹴り飛ばす。
コーナーに振り突進。
ショルダー・スルーを食らうもエプロンに着地し吉野と同時に蹴り。
スプリングボード式ニール・キック。
吉野がミサイル・キックに続けカバー。カウント2。
ならばと張り手連打へ。
中嶋が蹴りを叩き込む。
ロープに走りクローズラインへ。
吉野はかわすとトルニージョ。
ソルナシエンテに捉える。
中嶋の体がぐったりするも望月がニー・ドロップでカット。
吉野が起き上がり中嶋を起こすとライトニング・スパイラルを狙う。
耐えられる。
外されるも蹴りをいれコーナーに振る。
突進。
中嶋はかわして逆さ吊りにすると蹴り。
2人でハルクをロープに振ると多段蹴り。
側頭部を蹴り飛ばす。
カウント2で吉野がカット。
吉野を場外に落としハルクを起こそうとする。
ハルクが2人に張り手を叩き込む。
中嶋に突進。
中嶋はハルクをコーナーにのりあげさせ蹴り上げる。
コーナーのセカンド・ロープの間に挟む。
望月がランニング・ニーへ。
ハルクがかわしスクール・ボーイ。
吉野が中嶋にサンセット・フリップ・パワー・ボム。カウント2。
吉野、ハルクがロープに走る。
望月、中嶋がカウンターでスーパー・キック。
中嶋がハルクにデス・ロール。
望月がドラゴン・スープレックスへ。
着地したハルクに中嶋がジャーマンを放つ。
着地したハルクがバックを取る。
バックを取り返した中嶋にバック・エルボー、ペイレイ・キック。
ロープに走る。
望月、中嶋がスーパー・キック。
望月がドラゴン・スープレックスで1,2,3!
望月、中嶋の勝利!
試合結果
@マイク・クァッケンブッシュ、ジグソウvs.グラン・アクマ、戸澤陽AFIP王座戦:ジョン・モクスリー(ch)vs.フィル・アトラス
Bジミー・ジェイコブスvs.CIMA
C望月成晃vs.土井成樹
Dジョン・ボーレン、タイソン・デュークスvs.エクストリーモ、ブラッド・マーティン
E3本勝負:ドラゴン・キッドvs.吉野正人(2−1)
FShingo、YAMATO vs.BxBハルク、Pac
@FIP王座戦:ブライアン・ダニエルソン(ch)vs.マット・サイダル(FIP Year of the Dragon 2/17/06)
Aドラゴン・キッド、キング・シーサーvs.横須賀享、新井健一郎(Wrestle Jam 7/10/06)
BBxBハルク、吉野正人vs.土井成樹、谷嵜直樹(Summer Adventure Tag League III 8/23/09)
C準決勝:BxBハルク、吉野正人vs.中嶋勝彦、望月成晃(Summer Adventure Tag League III 8/26/09)