CZW:Cage of Death 14 12/8/12の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | タッグ王座戦、ウルトラヴァイオレント・インサイニティ・マッチ:4LOCO(ch)vs.ネイション・オブ・イントキシケーション |
@タッグ王座戦、ウルトラヴァイオレント・インサイニティ・マッチ:4LOCO(ch)vs.ネイション・オブ・イントキシケーション
ラダーを登って上空に吊るされたベルトを奪取すれば勝利。
1コーナーにはエアリアルBOXが置かれており、上空からはロープがぶらさがっています。
またリング・サイドに高台も設置されています。
当然危険なスポット満載のスポット・フェストにはなりますが
複数ギミックがあるだけにその織り交ぜにより単調さは排除できています。
何より正統なエスカレーションの中でここまでやるかというレベルまでやり抜いているCZW魂に感服します。
リベラが高台からリング・テーブルへのファルコン・アローを受けたのには驚きましたね。
またスポット・フェストなので瑣末なことではありますが、
コロンが完璧な制動を見せていたのには感心しました。
彼は今年大きく成長したレスラーの中の一人でしょうね。
驚異的な潰しあいは必見。
ぎりぎり好勝負です。
Aリッチ・スワンvs.シェイン・ストリックランド
Bドリュー・グラック、キンバー・リーvs.グレッグ・エクセレント、モマ・エクセレント
CCZWルールズ:アダム・コールvs.サミ・キャリハン
期待の一戦ですが、ハードコア要素が入ったのが裏目に。
本来通常攻撃の上に位置づけられるはずの
ハードコア攻撃が思ったよりハードではなく、
かといって通常攻撃も以前のようなハード・ヒットではありません。
攻防の流れが見えず、椅子トラップ作製にも時間がかかる有様。
いまいちだったな、と思っていたら最後に糞を持ってきて追い討ち。
完全な期待外れです。
悪くない試合。
D#1コンテンダーズ・マッチ:BLK OUT vs.OI4K
EワイアードTV王座戦:ARフォックス(ch)vs.ロバート・アンソニー
アンソニー復帰は嬉しいですね。
打撃一発一発の組み合わせで試合を作り上げているように
ベテランばりの領域でプロレスが見えている。
カメラの位置も把握していて表情の見せ方も素晴らしい。
フォックスは余裕を持ちつつ時に素早い攻防に持っていってアピールしています。
ただハイ・フライ偏重は否めず、
試合全体の終わりが見えないこともあって終盤にはBoringチャントも聞かれました。
克服すべき欠点はあるものの王座戦らしい高いレベルの内容。
中々良い試合です。
FCZW王座戦:MASADA(ch)vs.ドレイク・ヤンガー
Gケージ・オブ・デス:DJハイドvs.マット・トレモント
(ケージの一部がガラス、有刺鉄線になっています)
単純な挑発から始めると前振りなくガラスを割ってしまいます。
抗争が上向いていたのにこの試合におけるトレモントはいまいち。
攻めは単調だし、受けもわざとらしい。
画鋲バットなどそこいらのデス・マッチと変わらない攻防が続きます。
後半にかけてケージ上からガラス下のハイドにフロッグ・スプラッシュを打ったりと派手なスポットも出てきます。
ケージ上から場外のガラス+マットのトラップへのDVDもそうですが、
そこから両者がリングに這い戻ったところでトレモントが腕をハイドの上にのせて決着したのには呆れました。
デス・マッチ・ファイターとしての責務を試す一戦なら
必ず締めないといけない、仕事を遣り通すということで意味もあるが
この試合はストーリーにバック・アップされた遺恨戦という色合いが強すぎる。
そういう試合においてこの終わり方はナンセンスです。
平均より少し上。
総評
CZWらしいオープニングで良い大会になる予感がしましたが、
鉄板だったはずのキャリハンvs.コールが外れ。
その後も波のある内容でメインも残念な内容に。
DVD Rating:★☆☆☆☆
(執筆日:12/23/12)
注目試合の詳細
なし試合結果
@タッグ王座戦、ウルトラヴァイオレント・インサイニティ・マッチ:4LOCO(ch)vs.ネイション・オブ・イントキシケーション(新チャンピオン!)Aリッチ・スワンvs.シェイン・ストリックランド
Bドリュー・グラック、キンバー・リーvs.グレッグ・エクセレント、モマ・エクセレント
CCZWルールズ:アダム・コールvs.サミ・キャリハン
D#1コンテンダーズ・マッチ:BLK OUT vs.OI4K
EワイアードTV王座戦:ARフォックス(ch)vs.ロバート・アンソニー
FCZW王座戦:MASADA(ch)vs.ドレイク・ヤンガー
Gケージ・オブ・デス:DJハイドvs.マット・トレモント