TOPアメリカン・プロレスCZWCZW 2009年 →CZW:Best of the Best 9 6/13/09

CZW:Best of the Best 9 6/13/09の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

2枚組み約3時間45分です。

トーナメント参加者が揃って開会式。
カリハンが身勝手な態度を示したため
ザンディグはこのトーナメントの試合中ニュー・ホラー王座をかける事にすると決定。

@1回戦:B-Boy対ライアン・マクブライド
 エプロンや柵といった環境を使ったハードな技の数々。
 まさにこれぞCZW流といった感じ。
 でも下克上エンドへの持って行き方はちょっと無理があります。
 平均より少し上。

A1回戦:カーター・グレイ対スコッティ・ヴォルテックス
 TODで2戦しているのでスコッティの負担をカーターがどれだけ減らせるかに注目していましたが・・・
 いきなりロープ・ワークをミスしたりと動きが悪く問題外です。
 高難易度の技ができてもこれじゃあねぇ。
 悪い試合。

B1回戦、ニュー・ホラー王座戦:サミ・カリハン(ch)対グレッグ・エクセレント
 軽量級のトーナメントのはずですがBLK OUTネタから何故かエクセレントが紛れ込みました。
 ブサイクなヘッド・シザースやトペを披露しています。
 見所は試合よりも観客のサミ似のおばさんでしょう。
 最後はチャインソウ・マンがエクセレントの気を逸らしてアシスト。
 悪い試合。

C1回戦:デヴォン・ムーア対ピンキー・サンチェス
 ムーアがピンキーを軽く扱っていて余り良さが出た試合ではないですね。
 最後だけは椅子を持ち込んで幕。 
 少し悪い試合。

D1回戦:シーマ・ザイオン対セイビアン
 実力は1人飛びぬけているセイビアンですが
 連覇する訳にもいかないのでCZWデビューのザイオン相手に波乱の負けを演出する事に。
 細部の完成度はそんなに高くないものの
 ザイオンに独創的な技を披露させてニュー・スターとして仕立て上げました。
 最初にチェーン・レスリングをしたのも効果的です。
 最後はラッカスが加勢しようとするもセイビアンが断り、攻めにいくも切り返されて3カウント。
 平均より少し上。
 試合後言い合うセイビアンとラッカスに対し
 ミラノは俺の言うとおり仲良くしてろと言う。
 まさかセイビアン対ラッカスをCoDまで引っ張るつもりか。
 
E1回戦:ドリュー・ブロッド対イゴイスティコ・ファンタスティコ
 最近ハード・ファイトを見せているブロッド。
 今回も力が凝縮した運びで好感を抱きましたが
 体格を考えると無理のある背面ダイブに挑戦してしまい頭部から落下。
 試合はすぐに中止となりブロッドは担架で運ばれていきました。

F準決勝、ニュー・ホラー王座戦:サミ・カリハン(ch)対ライアン・マクブライド対カーター・グレイ
 基本打ち合いですがその中で彼らなりの3ウェイ・スポットが見えます。
 只終盤をカウント2(しかも視覚的に返したか微妙なのも幾つか)に頼ってしまってますね。
 また、そもそもカリハン、カーターの2大(あくまでこの中ではですが)ヒールは分けるべきです。
 悪くない試合。

G準決勝:デヴォン・ムーア対シーマ・ザイオン対イゴティスティコ・ファンタスティコ
 展開を含めて3ウェイ・スポットを考えている点でFよりも完成度は高いです。
 しかしちょっと試合時間が短いですね。
 平均レベル。

Hクリス・ヘイロー対リック・スワン
 練習のくせにこんなまぎらわしい名前をつけて・・・。
 ロープ・ワークもミスするのにフェイス・ウォッシュやヨシタニックを使うのだから危険です。
 ひどい試合。

ITOD8王座戦:サムタック・ジャック(th)対ダニー・ハボック対ジョン・モクスリー対DJハイド
 ホッチキスこそ結構打ちましたが後は軽いものです。
 ブロックも2つとも避けられて割るだけでしたしね。
 不完全燃焼に終わったTOD決勝の代わりと思っていると見事に外されます。
 最後もムーアが乱入してきてハボック、モクスリーにスーパー・キック、
 ハイドがジャックにラリアットを決め3カウントです。
 少し悪い試合。
 試合後ゲイジが現れハイド、ジャックに俺を抜きにTODを語ってんじゃねえ、とアピール。
 突然会場が暗転、照明がつくとTBAが現れていてゲイジを攻撃。
 ゲイジを流血させてアピールです。
 ヘイトリッドが現れると逃げ出しますがH8クラブは片割れを捕まえてテーブル葬。

JCZW王座戦:ドレイク・ヤンガー(ch)対トレント・アシッド
 復帰後のアシッドはひどいですね。
 1つ1つをやるのに時間がかかり過ぎで、つながりがほとんどありません。
 注目はアシッドがみすぼらしい上半身を晒した事か。
 中途半端なタイミングでカリハンの介入もありましたね。
 ひどい試合。
.
K決勝、ニュー・ホラー王座戦:サミ・カリハン(ch)対イゴティスティコ・ファンタスティコ
 持ちネタの観客席へのフライに攻防を絡めた結果
 場外にいる時間が長くなって構築の面から崩れたように
 決勝仕様ができている一方それが必ずしも良い効果だけをもたらした訳ではありません。
 平均レベル。

 試合後参加者、ザンディグがリングに現れます。
 トロフィーを贈られたイゴはブロッドに今度試合しようと告げます。
 起き上がったカリハンが襲いかかろうとするもザンディグのラリアットに倒れる。
 今回はMVPなどの投票はなしでした。

総評
 前半はそれなりに面白かったですけどね。
 セイビアン以外2試合も見るに値するレスラーじゃなく
 ノン・トーナメントのI、Jが予想より悪くて後半は失速。
 (執筆日:7/22/09)
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@1回戦:B-Boy対ライアン・マクブライド
A1回戦:カーター・グレイ対スコッティ・ヴォルテックス
B1回戦、ニュー・ホラー王座戦:サミ・カリハン(ch)対グレッグ・エクセレント
C1回戦:デヴォン・ムーア対ピンキー・サンチェス
D1回戦:シーマ・ザイオン対セイビアン
E1回戦:ドリュー・ブロッド対イゴティスティコ・ファンタスティコ
F準決勝、ニュー・ホラー王座戦:サミ・カリハン(ch)対ライアン・マクブライド対カーター・グレイ
G準決勝:デヴォン・ムーア対シーマ・ザイオン対イゴティスティコ・ファンタスティコ
Hクリス・ヘイロー対リック・スワン
ITOD8王座戦:サムタック・ジャック(th)対ダニー・ハボック対ジョン・モクスリー対DJハイド(新タイトル・ホルダー!)
JCZW王座戦:ドレイク・ヤンガー(ch)対トレント・アシッド
K決勝、ニュー・ホラー王座戦:サミ・カリハン(ch)対イゴティスティコ・ファンタスティコ(優勝!新チャンピオン!)