TOPアメリカン・プロレスCZWCZW 2007年 →CZW:T.O.D.Fast Forward 9/15/07

CZW:T.O.D.Fast Forward 9/15/07の分析


名勝負 なし
好勝負 決勝、UVU王座戦、ファンズ・ブリング・ザ・ウェポンズ・エリミネーション・マッチ:JCベイリーvs.ダニー・ハボックvs.ブレイン・ダメージvs.スコッティ・ヴォルテックス

2枚組み約3時間5分です。

@ライアン・マクブライドvs.WHACKSvs.グレッグ・エクセレント
 ノン・トーナメント・マッチは凶器を使うべきではないのだけれども
 この3人にそれをやれと言うのは無理な話で
 最後はWHACKSが持ってきた蛍光灯束を手に取り・・・。
 悪い試合。

ACJオードイルvs.ジョン・ダマー
 こちらもごまかすには椅子やテーブルに手を出すしかない。
 悪い試合。

B1回戦、ウェポンズ・マッチ:ブレイン・ダメージvs.ヘラウェア・アサシン
 ここから4試合がトーナメント予選。
 まずは脳挫傷が被虐をそこそこに暴れ回ります。
 ターミネーター・キャラだけあって魅せます。
 脳挫傷がアサシンに快勝し決勝へ。
 平均より少し上。

C1回戦、4コーナーズ・オブ・ペイン:スコッティ・ヴォルテックスvs.ダニー・デマント
 両者普通の試合でも通用するだけに
 ペインもトラップ性の薄い普通の凶器が選ばれていますね。
 只それならこの形式にしなくても良かった気が・・・。
 順当にヴォルテックスが勝利。
 平均より少し上。 

D1回戦、バーブド・ワイヤー・テーブルズ、ライトチゥーブス&ステイプル・ガン:ダニー・ハボックvs.ダイハード・ダスティン・リー
 受けっぷりの良い両者の対決なのですけれどアクシデントが起きてしまいました。
 開始後ハボックがヘッド・シザースを決めると
 リーは蛍光灯の上に落ちる形になるのですけれど
 接触具合が悪かったため、リーの心が折れ、この1発でカウント3、1分半で幕です。
 残念な結末ながらバック・ステージでの治療シーンを見ると
 背中がぱっくりと穴が開くように裂けていて(グロイので注意)
 これは仕方ないなと思える程ひどい状態でしたね。
 ハボックはノー・ダメージで決勝へ。

E1回戦、ペインズ・オブ・グラス&ライト・チューブス:JCベイリーvs.ドレイク・ヤンガー
 新世代の土壌を気づいたベイリーと
 新世代の代表格であるヤンガーが戦うのですから注目も集まります。
 さて試合ですが
 予選という事もあってか用意されていた蛍光灯は多くなく、ガラスも1枚のみ。
 という事で通常試合を基本に据え
 そこに蛍光灯を付与し締めにガラス板を持ってくるくる構成に。
 最後はメイヴェン軍ハイドの乱入でヤンガーが敗退。
 まあまあ良い試合でした。
 試合後スコッティも加わったメイヴェン軍がベイリーも叩きのめし去っていく。
 
Fナイルズ・ヤングvs.セイビアンvs.ドリュー・グラック
 特に工夫もいらない古典的3ウェイなら
 多少緩くても形になりますね。
 只ヤングとグラックから細かい粗がぼろぼろ出てきていまいち。
 悪くない試合。 

Gアイアン・マン王座戦:DJハイド(ch)vs.スティーブ・マック
 巨漢同士だけに肉弾対決とばかりに
 場外戦も織り交ぜましたが
 トーナメントがあるので特に過激に出来ず
 スロー振りが少し目立つ事に。
 悪くない試合。
 
HCZW王座戦:ラッカス(ch)vs.ホミサイド
 最初にダイブ、前転系ムーブを見せるも
 突っ走る訳でもなく、だらだらと。
 なぜそうなったかと言うとホミサイドに余りやる気が無いからなんですね。
 只ベノワ追悼ムーブをやってくれたのが救い。
 悪くない試合。
 
I決勝、UVU王座戦、ファンズ・ブリング・ザ・ウェポンズ・エリミネーション・マッチ:JCベイリーvs.ダニー・ハボックvs.ブレイン・ダメージvs.スコッティ・ヴォルテックス
 予選でそれ程ダメージを受けていませんから
 皆思いっきり暴れ回りまして
 200本蛍光灯マッチの如く蛍光灯を常用し、
 テーブル葬に4人でのパンチ合戦などなど・・・。
 メイヴェン軍の脳挫傷、スコッティvs.ベイリー、ハボックという
 明確な筋が出来ているので
 特に考えることなく安心して被虐していけたという利点がある一方で
 組み合わせが限られ4ウェイの面白さが無いという欠点もありましたね。
 それでも正TODにも出せる程の出来でぎりぎり好勝負。

総評。
 TOD番外編。
 活きの良い新世代が名を連ねているだけに
 結構期待していて、その期待は裏切られた訳ではないのですが
 Dで只でさえ少ない試合数が4試合になり
 他の予選も控えめな内容なので
 ちょっと物足りないなぁ、という印象です。
 しかし決勝はデス・マッチ・ファンなら満足できますよ。
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

I決勝、UVU王座戦、ファンズ・ブリング・ザ・ウェポンズ・エリミネーション・マッチ:JCベイリーvs.ダニー・ハボックvs.ブレイン・ダメージvs.スコッティ・ヴォルテックス
  ベイリーとスコッティ、脳挫傷とハボックが戦う。
  場外で脳挫傷がハボックの額に有刺鉄線バットを押し当てている。
  リングでスコッティがベイリーに蛍光灯へのTKO。
  脳挫傷はハボックを木にぶつけヘッド・バッド。
  テーブルへのパワー・ボムも決める。
  割れなかったのでもう1発。
  スコッティはベイリーをロープの蛍光灯に振ってぶつける。
  ハボックと脳挫傷もリングに。
  脳挫傷はハボックの額を立てた椅子に押し付けるとダブル・ニー・ストンプ。
  スコッティが続けてダイビング・ニー・ドロップ。
  カバーするもベイリーが蛍光灯でカット。
  脳挫傷はベイリーに蛍光灯をぶつけ殴りつける。
  蛍光灯束を跨ぐようにぶつけビッグ・ブーツ。
  ハボックがスコッティに蛍光灯付バック・ブリーカー。
  ベイリーは脳挫傷の背中に蛍光灯束を立てるとけりつける。
  ハボックがスコッティに蛍光灯束付ドラゴン・スープレックスを狙う。
  スコッティはすり抜けると蛍光灯束を蹴りつける。
  ベイリーはコーナーに蛍光灯数本を立てると脳挫傷を振りつけようとする。
  脳挫傷は振り返すと寸前で止まったベイリーにドロップ・キックを入れぶつける。
  スコッティがハボックに蛍光灯の上へのネック・ブリーカー。
  ベイリーが脳挫傷に蛍光灯束をぶつける。
  スコッティがハボックに場外の有刺鉄線テーブルへの雪崩式エクスプロイダー・スラム。
  場外でベイリーが脳挫傷にヘッド・バッドを叩き込んでいく。
  ベイリーは脳挫傷を有刺鉄線テーブルにのせるとラダー天辺からダイビング・ダブル・ストンプ。
  スコッティがハボックに瓶を投げつける。
  ベイリーがリングに戻りスコッティにゴーリー・スペシャル。
  動けないスコッティにハボックが蛍光灯束を投げつける。
  ベイリーは脳挫傷をコーナーに乗せるとヘッド・バッド連発。
  ハボックと蛍光灯束がついた固定式椅子へのスーパープレックスを決める。
  カバーするもカウント2。
  ベイリーが脳挫傷に魚付ゴミ箱の蓋を投げつけるも外れる。
  脳挫傷はリング中央に椅子を設置。
  他の3人も設置し座り込む。
  そして拳の打ち合い。
  脳挫傷が2人をKO。
  ベイリーを起き上がらせるともう1発。
  脳挫傷がハボックにヘッド・バッド。
  スコッティもハボックにヘッド・バッド。
  脳挫傷がベイリーに蛍光灯束へのパワー・ボム。
  更に大束へのパワー・ボム。1,2,3!でベイリーが脱落!
  ハボックが2人に蛍光灯を叩きつける。
  脳挫傷が場外に下りた隙にスコッティをデス・バレー・ドライバーで蛍光灯に叩きつけ1,2,3!
  スコッティも脱落!
  ハボックは場外に下りると脳挫傷にトルネードDDT。
  ダウンした脳挫傷の上に蛍光灯束を置きトペ・コンヒーロ。
  割れなかったのでアサイ・ムーンサルトで割る。
  リングに戻しカバー。カウント2。
  コークスクリュー・ムーンサルトへ。
  脳挫傷は避けるとパンチ。
  ハボックのパンチを避け2発。3発。4発。5発。
  マウントでパンチを連打。
  起こしてパンチで1,2,3!
  脳挫傷が新UVUチャンピオンに!

試合結果

@ライアン・マクブライドvs.WHACKSvs.グレッグ・エクセレント
ACJ オードイルvs.ジョン・ダマー
B1回戦、ウェポンズ・マッチ:ブレイン・ダメージvs.ヘラウェア・アサシン
C1回戦、4コーナーズ・オブ・ペイン:スコッティ・ヴォルテックスvs.ダニー・デマント
D1回戦、バーブド・ワイヤー・テーブルズ、ライトチゥーブス&ステイプル・ガン:ダニー・ハボックvs.ダイハード・ダスティン・リー
E1回戦、ペインズ・オブ・グラス&ライト・チューブス:JCベイリーvs.ドレイク・ヤンガー
Fナイルズ・ヤングvs.セイビアンvs.ドリュー・グラック
Gアイアン・マン王座戦:DJハイド(ch)vs.スティーブ・マック
HCZW 王座戦:ラッカス(ch)vs.ホミサイド
I決勝、UVU王座戦、ファンズ・ブリング・ザ・ウェポンズ・エリミネーション・マッチ:JCベイリーvs.ダニー・ハボックvs.ブレイン・ダメージ(新チャンピオン!)vs.スコッティ・ヴォルテックス