TOPアメリカン・プロレスCZWCZW 2005年 →CZW:Violent by Design 6/11/05

CZW:Violent by Design 6/11/05の分析


名勝負 タッグ王座戦、フォールズ・カウント・エニウェア:H8クラブ(ニック・ゲージ、ジャスティス・ペイン)(ch)vs.トビー・クライン、ネクロ・ブッチャー
好勝負 なし

3枚組み3時間50分です。(35分はインタビュー集)

1試合目−ビーフ・ウェリントンvs.ナイルズ・ヤング
 ビーフ・ウェリントンって同名レスラーがいましたね。
 ベノワのWCW時代のタッグ・パートナーでした。
 WCWウェリントンは基本が出来たクラシカルなレスラーでしたが
 CZWウェリントンは
 まともにチョップすらできてないというありさま。
 凶器とネタで何とか体裁を整えたという感じ。

2試合目−クラウディオ・カスタニョーリvs.ブランドン・トマセーリ
 基本は出来ていても地味なこの2人だと
 Boringチャントが起きてしまう。
 CCが普段やらない投げ技を出したりして修正して対応しました。
  
3試合目−デレク・フレイジャーvs.フランキー・ザ・モブスター
 まずモブスターの過剰な顔芸が目を引きまくりです。
 本当にイカレてるんじゃないかと思わせるほど。
 それでもCZWアイアンマン王座とIWS王座の2冠になっているだけあって
 実力も中々のものです。
 予想外に良い試合でした。 このイカレ・レスラー中々気に入りました。
 最近はPWGにも出てるようです。

4試合目−クリス・ヒーローvs.エディ・キングストン
 Night of Infamy 4でも試合が組まれていたし
 抗争を繰り広げているようなんですが・・・
 そこまでするような試合ではないような気がします。
 コメディー、マット・レスリング、
 ハード・ヒッティングのどれにもなっていない
 中途半端な印象を受けます。
 終盤のを見ているとやっぱりハード・ヒッティングな試合をしたいのでしょうが・・・。
 抗争を続けるためとはいえフィニッシュもひどいもの。
 
5試合目−タッグ王座戦、フォールズ・カウント・エニウェア:H8クラブ(ニック・ゲージ、ジャスティス・ペイン)(ch)vs.トビー・クライン、ネクロ・ブッチャー
 普通にメインにすべき。
 真っ向からハードな技を受け合い
 2階から落下(下にはテーブル1脚のみ!)に
 リングへ観客が椅子を投げ込むというシーンも見られ
 CZWチャントの嵐が吹き荒れます。
 デス・マッチ・ファン納得の熱戦です。
 これは名デス・タッグ・マッチでしたね。 
 This is CZW!

6試合目−ジュニア・ヘビー級王座戦:セイビアン(ch)vs.B-Boyvs.マイク・クァッケンブッシュ
 序盤は1対1対1で中盤から1人場外で1対1
 終盤は再び1対1対1という展開。
 1対1対1のとき3ウェイならではのムーブを連発するんですが
 それに固執する余り流れ、展開に無理があります。 
 1対1の攻防も同じく歯切れの悪いものとなっています。 
 この3人なら好勝負でもおかしくないのですが
 平均より少し上程度の試合となってしまいました。

7試合目−TLC 戦:ネイト・ウェブvs.JCベイリー
 流れや緩急よりも
 ハードな技をやり続けることに焦点を置いてるあたり
 デス・マッチ的TLC。
 それはともかく致命的なのは
 櫓を早いうちに出してきたこと。
 こうなるとこれで櫓からのフィニッシュと分かるので
 約20分椅子への投げ技や
 テーブル葬などハードなことをやっても
 決着はつかないんだなと分かって見てしまう。
 なんとも勿体ない事だと思いますよ。
 最後の決着の仕方は素晴らしいですしデス・マッチとして見れば中々良い試合です。
 
8試合目−CZW 王座戦、ケージ・マッチ:ラッカス(ch)vs.セクシー・エディ
 文句なしに最悪の試合。
 エディはTODで名を上げたものの
 所詮は偶然負った怪我のおかげか・・・。
 いくら体格差があるからって
 技を失敗しまくり、失敗したらしたで
 同じ入り方を繰り返すなんて・・・
 ラッカスも相手が引っ張らないと流れとか間とか
 情緒的な所が足らないのが目立つ。
 ぐだぐだと30分ほど続けています。
 CZW王座って団体の頂点にあるようでないような微妙な王座になっている気がする。
 ネクロもとってなかったりするし・・・

総評。
 5,7試合目とデス・マッチ・ファンを満足させる試合があり
 他も悪い試合がなく中々良い大会だったのに
 メインがひどすぎて脚を引っ張りまくり。
 ということで星2つですが
 5,7試合目ついでにモブスター狙いで
 手に入れる価値はあると思います。   
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

Dタッグ王座戦、フォールズ・カウント・エニウェア:H8クラブ(ニック・ゲージ、ジャスティス・ペイン)(ch)vs.トビー・クライン、ネクロ・ブッチャー
  クラインが1人不意打ちを仕掛けるも返り討ちにあい流血。
  ネクロが遅れて参上しゴミ箱の蓋で殴りつけていく。
  ネクロはトペ・アトミコを決める。
  H8クラブを柵やシャッターにぶつけ会場の外へ。
  クラインがペインにコンクリート上でのブレーン・バスターを決める。
  観客席まで戻ってくる。
  ネクロはペインに観客席の上でブレーン・バスター。
  ネクロはゲージに椅子の上へ椅子付ボディ・スラム。
  クライン、ペインは2階席で戦っている。
  クラインはペインを2階席から下のテーブルへ突き落とす!!
  一方リングではゲージがロー・ブローから逆転し椅子を叩きつける。
  ゲージはネクロのビッグ・ブーツを避けるとサミングで動きを止める。
  椅子に座らせ殴り合うも
  ネクロが打ち勝ちヘッド・バッドで決着。
  ネクロはレフェリーを追い出す。
  H8クラブがリングから場外へのブレーン・バスターをネクロに決める。
  クラインを2人で一方的に痛めつけ
  立てた椅子へのブレーン・バスター、スパイラル・パイル・ドライバーを決める。
  カバーするもネクロがカット。
  ネクロがゲージにタイガー・ボムを決めるもカウントは2。
  ネクロはゲージに椅子を叩き込むと観客に椅子を投げ込ませる!
  ゲージは椅子に埋もれてしまう!
  そこにネクロがセントーンを決めカバー!
  しかしペインがカット!
  ペインはネクロに椅子を叩き込む。
  ゲージがネクロに椅子の山にスーパープレックス!
  カバーするもカウントは2!
  ペインがネクロに椅子の山へのバック・ドロップを決めカバー!
  ゴングが鳴るほどきわどいカウント2!
  ネクロは最後の力を振り絞りペインを殴りつけていく!
  しかしペインはバックを取ると椅子の山へジャーマン!
  カバーし1,2,3!
 

FTLC 戦:ネイト・ウェブvs.JCベイリー
  殴り合い、チョップ、ヘッド・バッドを打ち合う。
  ベイリーがまずは椅子を使う。
  ウェブは振り返してベイリーを椅子にぶつける。
  ベイリーはショルダー・スルーでウェブをコーナーに立てかけたラダーの上に落とす。
  ウェブがラダーへのブレーン・バスター。
  ラダーを首にかけてのジャーマンを狙うも不発。
  ベイリーがラダーへのジャーマンを決める。
  ウェブはシーソー式にラダーをベイリーにぶつけていく。
  ベイリーは椅子を投げつけるとロー・ブローから椅子の上にブレーン・バスター。
  ベイリーは6メートルほどの櫓をリング横に運ばせる。
  両者櫓に登る。
  ウェブが場外に落ちそうになるも骨柱にぶらさがって事なきを得る。
  ウェブは観客席の上でパワー・ボムを狙う。
  ベイリーがハリケーン・ラナに返すも両者ダメージを負う。
  ベイリーはテーブル上でのパワー・ボムをパイル・ドライバーに切り返す。
  カバーするもカウント2。
  ウェブはラダーをエプロンと柵に橋渡しにするとクローズラインでそこに落とそうとする。
  しかしショルダー・スルーで逆に自らが落下。
  ベイリーは場外のウェブに椅子を載せるとコーナー上からダブル・ストンプ。
  カバーするもカウント2。
  ウェブはエプロンと柵にテーブルを橋渡しにすると雪崩式ハリケーン・ラナを狙う。
  ベイリーは雪崩式ミチノク・ドライバーIIに返しテーブル葬。
  カバーするもカウント2。
  ウェブは椅子の上から椅子の上へのレイザーズ・エッジを決める。
  テーブルの上にベイリーと椅子を乗せると
  櫓の上から会場の骨柱にぶらさがりレッグ・ドロップ!!
  1,2,3!でウェブの勝利!

試合結果

@ビーフ・ウェリントンvs.ナイルズ・ヤング
Aクラウディオ・カスタニョーリvs.ブランドン・トマセーリ
Bデレク・フレイジャーvs.フランキー・ザ・モブスター
Cクリス・ヒーローvs.エディ・キングストン
Dタッグ王座戦、フォールズ・カウント・エニウェア:H8クラブ(ニック・ゲージ、ジャスティス・ペイン)(ch)vs.トビー・クライン、ネクロ・ブッチャー
Eジュニア・ヘビー級王座戦:セイビアン(ch)vs.B-Boyvs.マイク・クァッケンブッシュ(新チャンピオン!)
FTLC 戦:ネイト・ウェブvs.JCベイリー
GCZW 王座戦、ケージ・マッチ:ラッカス(ch)vs.セクシー・エディ