Chikara:Tag World Grand Prix Night One 11/8/08の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | ワールド・オブ・スポーツ・ルール:マイク・クァッケンブッシュvs.ジョニー・セイント |
2枚組み約2時間45分です。
WXWの舞台を借りドイツにて開催。
@1回戦:ファイト・クラブ(キッド・ファイト、ライオンハート)vs.ザ・コロニー(ソルジャー・アント、ファイヤー・アント)
コロニーが連携を見せた後
クラブが相手を孤立させタッチを防いでいく。
そして最後は爆発という定番の試合構築です。
Fクラブは思ったほど悪くなくライオンハートが使えそうな印象を受けましたね。
平均レベル。
A1回戦:アンステイブル(STIGMA、ヴィン・ジェラード)vs.スウィス・マニー・ホールディング(クラウディオ・カスタニョーリ、マーク・ラウディン)
ヒール対決ながらこういう時SMHは便利なものでベビーを演じる事もできる。
しかし@と同じ構築な上、交代が成功しないまま終了という
結末では悪い試合にしかならない。
B1回戦:オシリアン・ポータルvs.スリラーズ(ジョエル・レッドマン、ウェイド・フィッツェラルド)
スリラーズはハイ・フライング+パワー系のタッグ。
ハイ・フライングの方がかなり雑でムーブもいまいちでしたけれども
オシリアン・ポータルが特有の明るい雰囲気を醸し、
また見栄えの良い中身にして紛らわしました。
少し悪い試合です。
Cサー・サミュエルズ、ビッグ・ヴァン・ウォルター、スティーブ・ダグラスvs.バッド・ボーンズ、エミル・シトッチ、バーンド・フォー
WXW純正マッチ=つまらない+悪い試合。
D1回戦:FISTvs.マーティン・ストーン、PAC
飯伏が欠場してそこそこのストーンに代わってしまいましたが
尚これが今大会最高のカードになってしまうか。
さてそんな試合の中身ですが・・・
特別どうという事はないですね。
それぞれスタイルを完成させているので
クオリティは確かですし終盤も入り乱れて打ち合えていますけれど。
うん、どうという事はありません。
まあまあ良い試合。
E1回戦:レボリューション・パープル(アダム・ポラック、ラジオ・フェ)vs.ロビー・ブルックサイド、ジョニー・キッド
キッドがヨーロピアン・レスリングを継承するベテランとあって
ほとんど投げが出ないレスリング・マッチに。
基本的に面白さはキッドに依存している物の
悪くない試合だと思います。
F1回戦:2.0vs.トミー・エンド、アンドリュー・パターソン
エンドのパートナーが決まらず長々と焦らして
結局出てきたアンドリューがムーブもできない、試合も作れないの無い無いレスラー・・・。
こんなのに2.0が負けるとは思いもよらなかった。
悪い試合。
Gワールド・オブ・スポーツ・ルール:マイク・クァッケンブッシュvs.ジョニー・セイント
現代に英国レスリングの栄光を蘇らせる魔法のカード。
技術とプロレス表現が見事に融合したレスリングは面白い。
前回手を合わせた事で攻防、試合構築共に磨きがかかった
そのラプソディーはまさに芸術品と言えます。
唯一残念だったのはその結末。
クライマックスへの流れでセイントがニー・クラッシャーを決めるのですが
これでセイントが脚を痛めダウンカウントで決着がついてしまうんですね。
勿体無かったなぁ。
試合後に約束していたけれど是非とも第3戦をお願いしたい。
ぎりぎり好勝負。
ポッドキャストのエピソード124、125が特典として収録されています。
総評。
3年前と違いワールドとは言っても
ChikaraとWXWの2団体のみという寂しいトーナメント。
本来なら飯伏が目玉になるはずだったんですけどねぇ。
しかしメイン・イベントが期待に応えてくれました。
好きな人にはたまらなく、これだけで十分。
DVD Rating:★★☆☆☆
注目試合の詳細
Gワールド・オブ・スポーツ・ルール:マイク・クァッケンブッシュvs.ジョニー・セイント1R。
セイントがヘッド・ロック。
クァックがリスト・ロックに返しハンマー・ロック。
セイントが足を使って外しハンマー・ロック。
グラウンドに倒す。
クァックが反復で起き上がろうとする。
セイントがアーム・ドラッグの要領で倒す。
クァックが起き上がってロープに振ろうとする。
セイントがアーム・ドラッグでグラウンドに戻す。
クァックが回転して抜けようとする。
セイントがタイミングを合わせかけなおしグラウンドに。
クァックは起き上がると背を回って外そうとする。
セイントがかけなおしグラウンドに戻す。
クァックは起き上がるとロープに振ろうとする。
防がれるも跪かせて逃れリスト・ロック。
セイントは腕を中に滑り込ませ投げる。
仕切り直し。
クァックがリスト・ロック。
セイントは倒れて取り返すとレッグ・ロック。
クァックは腕を腕の間に滑り込ませボディ・シザースに返す。
セイントが後ろに体重をかけてカバーの状態に。カウント2。
セイントは反復運動でロックを上にずらすと反転。
倒立して逃れる。
仕切り直し。
クァックがバックを取ってフルネルソン。
セイントが反復から脚に手をかけて外す。
逆にフルネルソン。
クァックがしかけようとした所でタイム・アップ。
両者握手を交わす。
2R。
クァックが脚を取りレッグ・ロック。
ブリッジで締め上げる。
セイントは足裏で押し込み逃れるとロメロ・スペシャル。
離して仕切り直し。
セイントがクァックをコーナーに振ろうとする。
振り返されるも脚をかけて直撃を避け股下を通る。
セイントが両手を出す。
乗ってきたクァックを翻弄し再び両手を出す。
脚を取ろうとしてきたところにスクール・ボーイを決めるもクァックが逃げきる。
仕切り直し。
クァックがアブナミドル・ストレッチ。
セイントは回転してふりほどく。
両手を取ると後転してダブル・リスト・ロック。
クァックは脚でロックを外すとリスト・ロック。
セイントは回転していきリスト・ロックに返す。
倒れた所で押し込むもカウント1。
離れる。
クァックがフルネルソン。
スナップ・メアからクルーシーフィックス。
セイントは反復運動で逃れる。
セイントはバックを取るとチン・ロックを決め後ろにそらす。
クァックはロックを外すと上にかぶさりカバー。
セイントが上げた部分をおしつけるもカウント2。
諦めて離れる。
セイントが両肩を掴んだ所でタイム・アップ。
3R。
クァックが腕を取りクラバートに移行。
セイントは跪かせると回り込んで逃れリスト・ロック。
クァックは前転に側転で取り返す。
セイントは内に入り込んで取り返すとグラウンドに倒しグラウンド・ヘッド・シザース。
クァックは回転させるとすりぬける。
セイントが意表をついて距離をつめロープに振る。
セイントはリープ・フロッグから丸まって手を差し伸べる。
応じてきたクァックをグラウンドに引きずり込みカバー。カウント2。
クァックが起き上がり突進。
セイントは屈んでこかせカバー。
クァックは股下を潜り抜けて逃れる。
クァックは腕を取ると倒れて蹴り飛ばす。
アーム・ロック。
セイントが打ちに腕を滑り込ませ逃れる。
セイントは両手を取ると押し込んでサンセット・フリップ。
カウント1でクァックが体勢を入れ替える。カウント2。
セイントは脚でクァックの首を挟んで逃れる。
仕切り直し。
クァックは膝をまげて倒すとうつ伏せにしてレッグ・ロック。
セイントは反転すると共にクルーシーフィックス。
クァックはカウント2で返すとハーフ・ストラングル・ホールド。
セイントは起き上がりリスト・ロックに返すとグラウンドに倒す。
リスト・ロックをかけたまま回転してダメージを与えると両脚で腕を挟みレッグ・ロック。
両肩を押し込みカバーにいくもカウント2。
外して離れる。
セイントはリスト・ロックからグラウンドに倒す。
クァックがブリッジから起き上がってくる。
セイントの腕を後ろに押し込む。
セイントは身をそらしてブリッジまで持っていくと回転してリスト・ロックに返す。
ハンマー・ロックに持っていく。
クァックは前転するような形になり仕掛けようとするもここでタイム・アップ。
両者握手を交わす。
4R。
セイントはスナップ・メアでグラウンドに倒すと両肩を掴む。
クァックは反復させて両手を合わせるとクロスして捻り、倒す。
変形のストラングル・ホールド。
セイントは反転させて逃れると脚の裏を踏みつけて離れる。
セイントがクァックをロープに振る。
リープ・フロッグからロープに走りショルダー・タックルへ。
クァックもショルダー・タックルを決め相打ち。
両者ほぼ同時に起き上がる。
セイントがクァックをロープに振ろうとする。
クァックがヘッド・ロックを決め防ぐ。
セイントがニー・クラッシャーを決めるが自らもダメージを受ける。
両者ダウン。
クァックが起き上がると10カウントでクァックの勝利!
セイントは怪我をしてしまった様子でクァックとレフェリーがセイントを助け起こす。
クァックとセイントは握手を交わす。
試合結果
@1回戦:ファイト・クラブ(キッド・ファイト、ライオンハート)vs.ザ・コロニー(ソルジャー・アント、ファイヤー・アント)A1回戦:アンステイブル(STIGMA、ヴィン・ジェラード)vs.スウィス・マニー・ホールディング(クラウディオ・カスタニョーリ、マーク・ラウディン)
B1回戦:オシリアン・ポータルvs.スリラーズ(ジョエル・レッドマン、ウェイド・フィッツェラルド)
Cサー・サミュエルズ、ビッグ・ヴァン・ウォルター、スティーブ・ダグラスvs.バッド・ボーンズ、エミル・シトッチ、バーンド・フォー
D1回戦:FIST (イカルス、チャック・テイラー)vs.マーティン・ストーン、PAC
E1回戦:レボリューション・パープル(アダム・ポラック、ラジオ・フェ)vs.ロビー・ブルックサイド、ジョニー・キッド
F1回戦:2.0vs.トミー・エンド、アンドリュー・パターソン
Gワールド・オブ・スポーツ・ルール:マイク・クァッケンブッシュvs.ジョニー・セイント(1−0)