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WCP:Best of WCP 2023の分析


名勝負 なし
好勝負 マイク・ベイリーvs.マイケル・オク(4/7/23)

@マイク・ベイリーvs.マイケル・オク(4/7/23)
 ベイリーが仕掛けるブースト・スタート。
 オクもダウンだけに徹せずストレート/変化を織り交ぜつつ
 一進一退自在に調整していきます。

 攻守ハマってそれぞれが得意の方向性から絵作り。
 大陸を超えてここまでの関係性が生まれるとはね。

 ただ終盤はそれまでの有機的な繋がり弱くなり、
 相手のアクションに対するアンサーの精度が少しだけ落ちていましたね。

 ぎりぎり好勝負。

AQoI1回戦:マーシャ・スラモヴィッチvs.ハイアン(West Coast Pro/PWR Queen Of Indies 5/13/23)
 バックグラウンドが違うので帳尻合わせはしていますが
 ハイアンのタフサ、アピール性が光りますね。

 マーシャは受けに回りつつハード・ヒットを要求。
 これが思いのほか噛み合っています。

 こういう国を超えたマッチアップで化学反応見れるのが
 こういうトーナメントの真骨頂ですね。

 試合が進んでも視野狭窄にならずクオリティを担保しました。

 好勝負に届かずも中々良い試合。

BQoI決勝:マーシャ・スラモヴィッチvs.桃野美桜(West Coast Pro/PWR Queen Of Indies 5/13/23)
 打撃戦かと思いきや桃野が鋭い丸め込みを連発。
 
 桃野が自分のスタイルを躊躇なく押し出すと
 マーシャもまた自分のスタイルを押し出していきます。

 それが齟齬を起こすことなくハード・ヒットで親和。

 オーソドックスな打撃の打ち合いはハードで
 終盤に期待がかかりますが、しっかり応えて激闘風味。
 ジャーマンの打ち合いは見応えありましたね。

 複数試合目ということで技の認知も進んでいて盛り上がりました。
  
 好勝負に少し届かず。

C女性王座戦:マーシャ・スラモヴィッチ(ch)vs.彩羽匠(8/10/23)
 ねちっこいグラウンドで
 重みづけを行う真面目な内容。

 彩羽はもう少し海外シフトを期待したい所もありますが、
 憎たらしい強さを見せて魅力は十分伝わっている。

 丸め込みの応酬など綺麗な建て付けを行っていくと
 まさかの王座交代劇でびっくりしましたね。

 中々良い試合。

DWCP王座戦:タイタス・アレキサンダー(ch)vs.ダニエル・ガルシア(9/10/23)
 ガルシアはAEW所属になったので久しぶりにインディー参戦。
 俺がいないからお前は王者になれたんだろ、とあしらい、
 それに対してタイタスは自分の力を証明するべく対抗。 

 細かく丁寧にストーリーをつむいでいますね。

 一進一退を重ね15分経過。折り返し。
 時間を稼ぐ為に同じステージで留まっていて、ここは改善点ですね。
 攻防に困らないのは分かりつつも
 何か明確に展開で変化を与えても良かった。

 ガルシアが急にダンス・キャラを出してきてギアを上げ盛り上がりましたが、
 これももう少し早い段階で出しても良かった。

 30分試合に臨めるカードながら時間配分を少し間違えたかなと。

 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:9/?/23)