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RSP:Best of RSP 2015の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@RSP王座戦:デイビッド・スター(ch)vs.Masada(12/16/15)
 Masadaも通常形式の試合は出来ますが、
 それでトップ・クラスの試合が出来るかといわれると厳しい。
 対するスターが余り個性が強い相手でもないですしね。
 15分ありきたりな内容を続けた後、
 スターがお前の得意なハードコア・ルールでやってやるよ、と宣言。
 ということでテーブルや串、椅子なんかが飛び出しますが、
 あくまで重要スポットに限定で、UVルール・レベルまではやりません。
 ということでスターがCZWの洗礼を受けながら30分防衛戦をやってのけた、という
 箔をつけるための試合でしかありませんでした。
 平均レベル。

A60ミニッツ・アイアン・マン・マッチ:デイヴ・クリストvs.デイヴィッド・スター(11/6/15)
 ここ数年の中では最も長い103分もの試合ということで有名な一戦です。

 まずはじっくりとグラウンド。
 スターがサブミッションの重みをしっかり伝えます。
 腕狙いの意図も明示できていますね。
 10分経過。
 ショルダー・タックルの受け合い、
 ロープ・ワークだけですかしあい、と
 見栄えのする尚且つ低位の技でリフレッシュしたのは考えられていますね。
 15分経過。
 引き続き腕攻めを続けます。
 20分経過してデイヴが打撃スタイルにシフト。
 スターもトペを決めて対抗し良い感じに盛り上がっていきます。
 腕へのサブミッションで決まりそうな空気がちゃんとありますね。
 それでも決まらないから場外技へ。
 理が通った自然な流れで好感が持てます。
 30分経過。

 ここからニア・フォールの攻防。
 ですので一つ一つのクオリティがトップ・クラスとまでは言わないまでも
 40分1本勝負なら全体の完成度は高め。
 そこからは気持ちを前面に押し出して少し性質を変えるも
 10分ならまだしも残り20分、最後まで1本も決まらずに
 終えるので少しダレてしまった感は否めない。
 60分経過しても0-0なのでサドンデス突入。
 ここまでなら好勝負に届かずも中々良い試合ぐらいのクオリティ。

 問題はここから。
 60分で限界を超え気味なのに残り43分をどうするのか。
 サドン・デスの裁定と共に再開されると
 冒頭でレフェリーが巻き込まれ気絶。
 トペで戦場が観客席に移ると
 椅子を使ったハードコア・ブロウルとなり
 会場外にまで飛び出していきます。
 思い切った変調でこれは上手いと思いましたが、
 その効果を持ってしても延長25分ぐらいが良い所でしょう。
 結局またダラダラしてしまい、
 何故こんな時間をかけるかというと
 試合時間で持って話題性、評判を呼びたいんだろうと
 見ている最中に打算を感じさせるのは駄目。
 そしてそれを会場の観客を煽る材料にしているのも情けない。
 ということでサドン・デスも含めると平均的な良試合ぐらいに落ちる。

Bジェイク・クリストvs.サミ・キャリハン(12/4/15)
 ライバル対決。
 場外で間をおいて仕切って雰囲気を作るとサミがトペでご挨拶。
 即座にジェイクがダイブ系3連発を放つ、というらしさを見せます。
 この3発目が柵に自爆してしまう所から更に展開。
 アクシデントなようにも見受けられますが、
 ジェイクはちゃんとカウンター・ベースに
 スタイルを変えることができていましたね。
 ジェイクが盛り返した所で打ち合いに転じ、
 さあ素晴らしい試合になってきたぞ、という所でまさかの3カウント。
 感覚的にはここからクライマックスでニア・フォール合戦が
 後3分はあって良かった。
 中々良い試合。
 (執筆日:8/?/17)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@RSP王座戦:デイビッド・スター(ch)vs.Masada(12/16/15)
A60ミニッツ・アイアン・マン・マッチ:デイヴ・クリストvs.デイヴィッド・スター(0-0)(サドンデス)(11/6/15)
Bジェイク・クリストvs.サミ・キャリハン(12/4/15)