Prestige Wrestling:Best of Prestige Wrestling 2022の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | デイビー・リチャーズvs.マラカイ・ブラック(2/20/22) トム・ロウラーvs.ケビン・ブラックウッド(3/13/22) |
@プレステージ王座戦:トム・ロウラー(ch)vs.ダルトン・キャッスルvs.アレックス・シェリー(2/20/22)
場外に転がって逃げたりロープで締め上げたり
環境を使った鬩ぎ合いの中で3人が目まぐるしく入れ替わっていきます。
その入れ替わり頻度が高いハイ・テンポな試合運びでしたね。
キャッスルもアマチュア・スキルで投げを連発する等
魅力的で団体のカラーに沿うスタイルを見せていたのが印象的でした。
団体の王座戦が興業の中で一番短い試合時間(9分)というのが良く分からないものの
それを除けば濃密すぎる3ウェイで、ここまで化学反応起こすとは、と驚きました。
好勝負に少し届かず。
Aデイビー・リチャーズvs.マラカイ・ブラック(2/20/22)
求められていることを
緊密に、クオリティ高くやって行きます。
場を適切に動かしつつマラカイが精力的な試合運び。
インディーだからと手を抜かず、
強敵相手に力を尽くします。
そしてそれ以上に充実していたのがデイビー。
試合の俯瞰の仕方、攻めの情熱性、
そして脚攻めを受けてそれを理由にした攻めの調整。
その総合力は引退前のインディー界のトップにいたデイビーそのもの。
本当の意味でお帰りと言いたくなるパフォーマンス。
試合が進むほど、重層的に彼らの積み重ねが輝く素晴らしい試合でした。
ぎりぎり好勝負。
Bプレステージ王座戦:アレックス・シェリー(ch)vs.ダルトン・キャッスルvs.マイク・ベイリーvs.トム・ロウラー(2/27/22)
前回の3ウェイにロウラーを加えて4ウェイでリマッチ。
アピール系のダルトン、ロウラーと
硬派なシェリー、ベイリーに分かれつつ
その中でも共闘が続かず人間模様を描いていますね。
後半になると複数人ムーブを混ぜて盛り上げますが、
3人同時に締め上げたり2階席ダイブなど
分かりやすい単発ネタに意識がいっており、
この4人ならもっと有機的に絡めたかな、という思いも残りました。
中々良い試合。
Cマイク・ベイリーvs.ニック・ウェイン(3/11/22)
ベイリーが速攻を仕掛るなど手洗い洗礼。
厳しい攻めを持たせつつ
ニックが動けるようにはしています。
ニックが反撃で繰り出すスポットはどれも迫力満点。
一発で雰囲気を持って行く力があって
やはり逸材だなと感じさせますね。
ミッドカードで試合時間が13分だろうと関係ない、と
エネルギッシュにぶつかった一戦でした。
好勝負に届かずも中々良い試合。
Dプレステージ王座戦:タイタス・アレキサンダー(ch)vs.レイ・ホルスvs.アレックス・シェリー(3/12/22)
ホルスが受けも攻めも派手で大きく沸かせていますね。
のっています。
ただ決して試合を壊さず試合の中で自分の役割として最大化しています。
シェリーはベテランとして試合を変転させる所で機能。
出しゃばり過ぎず王者であるタイタスを立てています。
タイタスも自分を見失わず
自分のスタイルを貫いて試合を運んでいましたね。
そんなに長くないものの充実の3ウェイでした。
好勝負に届かずも中々良い試合。
Eトム・ロウラーvs.ケビン・ブラックウッド(3/13/22)
じっくりグラウンドから始めたかと思いきや、
ロウラーが自分色に染め上げ花道を練り歩きます。
対するケビンは観客と一体感を作り上げます。
両者により揺れ動かされていくのは快感ですね。
ケビンは活き活きと躍動。
成長しているレスラーにとって
こういうホームと言える団体があると更に背中を後押しされますね。
ロウラーもこずるい戦略性とキャラ・アピールで
今やインディーを代表するレスラーに仕上がっています。
総合的に両者が地力があるからこそ
特殊なことせずとも熱戦模様の25分試合に。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:10/?/19)
注目試合の詳細
なし試合結果
@プレステージ王座戦:トム・ロウラー(ch)vs.ダルトン・キャッスルvs.アレックス・シェリー(新チャンピオン!)(2/20/22)Aデイビー・リチャーズvs.マラカイ・ブラック(2/20/22)
Bプレステージ王座戦:アレックス・シェリー(ch)vs.ダルトン・キャッスルvs.マイク・ベイリーvs.トム・ロウラー(2/27/22)
Cマイク・ベイリーvs.ニック・ウェイン(3/11/22)
Dプレステージ王座戦:タイタス・アレキサンダー(ch)vs.レイ・ホルスvs.アレックス・シェリー(新チャンピオン!)(3/12/22)
Eトム・ロウラーvs.ケビン・ブラックウッド(3/13/22)