Prestige Wrestling:Best of Prestige Wrestling 2022 part.2の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | アレックス・シェリーvs.トム・ロウラー(5/28/22) インターナショナル・プリンセス王座戦:伊藤麻希(ch)vs.ミア・イム(5/28/22) プレステージ王座戦:アレックス・シェリー(ch)vs.バンディード(5/29/22) |
@山下美優vs.マーシャ・スラモヴィッチ(5/28/22)
まずは相手のハード・ヒットを立てて、
やりやすい所から試合を作っていきます。
普段接点のない2人ながら一進一退の精度は高く、
マーシャに是非TJPWに参戦して欲しいと思わせる程です。
山下の切れ味鋭いスポットに観客が最高の反応を見せて
一気に試合が持って行かれる感覚は素晴らしい。
こういう打撃ベースの試合における見せ方をマーシャも分かっているので、
クライマックスのまとめ方は山下の強さにとことん酔いしれることが出来るようになっています。
好勝負に少し届かず。
Aアレックス・シェリーvs.トム・ロウラー(5/28/22)
ロウラーのテクニック。
シェリーとはまた違うMMA素地からの違うベクトルで
上質なグラウンドになっています。
レスリング以外の部分もちゃんと攻防にストーリーがあります。
2人の技だけではない総合力が120%活きていて
Prestigeが団体として所謂ホームといわれる最高の仕事をしていることの証明。
レスラーもそれを支える団体も素晴らしい。
ぎりぎり好勝負。
Bインターナショナル・プリンセス王座戦:伊藤麻希(ch)vs.ミア・イム(5/28/22)
カリスマとして伊藤を歓迎。
泣き真似をして足を踏みつけたりと活き活きと魅了しますね。
ミアはそういうアピールはしないものの良く分かっていて
伊藤を輝かせる為のちょっとした仕草(ポイントで髪を束ねる所とか)、
オーソドックスに流れを作る試合運びが素晴らしい。
伊東の石頭ギミックがいつも以上に試合の構築にも深くポイントで関わっていて、
アメリカン・プロレスとの伊藤の相性のポテンシャルを
これまでになくレベルで引き出されています。
観客のFight Foreverチャントに値するし、
メインに抜擢されたことは間違いではなかったと証明しました。
ぎりぎり好勝負。
Cプレステージ王座戦:アレックス・シェリー(ch)vs.バンディード(5/29/22)
シェリーのテクニカルなレスリングの中に
バンディードの純粋なパワーを感じさせるムーブ。
バンディードの華やかな軽快な動きの中に
シェリーが巧みにサブミッションに切り返し。
両者相手の領域でも自分の強みを出すことが出来ていますね?
シェリーの受け身は良く、
ドラスクから逆にダウンさせてからの煽りも良かった。
特に脚攻めから腕攻めに移った際に
部位を散らしたからこそ追い込んでいる印象付けになっていて素晴らしかった。
オープニングに回されつつ王座戦としてしっかり結果を残しました。
ぎりぎり好勝負。
D山下美優vs.伊藤麻希(5/29/22)
山下はアメリカン・プロレスとして大仰に振舞い
そこに楽しさはある一方で、
それが試合の芯としてリアリティーや
相手の色合いを引き出す所まで結びついているかというと否。
悪くはないものの山下はやっぱりジャパニーズ・スタイル。
ハード・ヒットにを軸に強度のある攻めを見せます。
伊藤も山下と見応えある攻防を展開。
普段日本でやっていることをそのままストレートに輸入したような形でしたね。
昨日には劣るもののメインとしては合格点を与えられる内容。
しっかりメインを務め上げました。
好勝負に届かずも中々良い試合。
(執筆日:6/?/22)
注目試合の詳細
なし試合結果
@山下美優vs.マーシャ・スラモヴィッチ(5/28/22)Aアレックス・シェリーvs.トム・ロウラー(5/28/22)
Bインターナショナル・プリンセス王座戦:伊藤麻希(ch)vs.ミア・イム(5/28/22)
Cプレステージ王座戦:アレックス・シェリー(ch)vs.バンディード(5/29/22)
D山下美優vs.伊藤麻希(5/29/22)