DEFY:Best of DEFY 2022の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | SW3RVE vs.ニック・ウェイン(2/26/22) ジョン・モクスリーvs.トム・ロウラー(4/30/22) ウィーラーYUTA vs.ニック・ウェイン(11/26/22) |
@SW3RVE vs.ニック・ウェイン(2/26/22)
スワーヴのカリスマ感が素晴らしいですね。
演舞も大変スピーディでWWEで身体能力の方も
しっかりコンディショニングしていないとこれは出せない。
ニックもカリスマを前にして気後れせずパフォーマンス。
元々優れた身体能力を持っていますが、
今回は自分で制動してスケール感を見た目強化することも出来ています。
スワーヴが憎たらしい試合運び。
卓越した技使いで見せ場から見せ場へ一気に惹きこんでいきます。
ジャネラ、ブレイクも壁として良い試合運びをしていましたが、
表現力が更に上の次元を行っていますね。
次代のスターとなるべきニックを立てるだけでなく
自分も稀代のヒールとして再スタートを切ってやろうという迸りを感じます。
観客席のニックの母親も絡んでクライマックスはドラマチックに。
上記vs.ジャネラではここがまだ早すぎる領域で落としてしまいましたが、
今回はニック側もしっかり入り込んで十分にノレる感情の爆発を見せました。
両者最高のパフォーマンスでした。
文句なしに好勝負。
Aジョン・モクスリーvs.トム・ロウラー(4/30/22)
ショルダータックルの耐え合いを
荒々しく挑発的な意味合いも含めてこなせるのは
ブロッドスポーツ経験者だからこそという気がしますね。
受けと気骨ある張り合いとのバランスが絶妙。
モクスリー流血で盛り上がりましたが、
それに安穏とせずロウラーも思いっきり鉄柱にぶつかりに行き流血。
こちらの流血具合はモクスリーを上回るレベルでしたが、
観客の心配をよそに両者タガが外れて狂い咲き、強烈な攻め合い。
両者全く躊躇することなく顔面への打撃を連打しており、
異常な光景を強烈に刻み付けました。
文句なしに好勝負。
B鈴木みのるvs.トム・ロウラー(10/29/22)
ロウラーがオーバーコスを脱ぐアピールで観客を煽ったので
ファン・マッチ的に始まってしまうかと危惧しましたが、
コンタクトするとシリアスな攻防。
ロウラーが猪木アリ状態を見せたりと
プロレスならではの心理戦が面白かったですね。
張り手の打ち合いも顔芸と共に楽しませてくれました。
改めて考えるとロウラーはみのると似たスタイルで
この一戦はドリーム・マッチですね。
後半にかけては収まりの良いまとめ方になり、
みのる完勝に近いフィニッシュは心残り。
NJPW STRONGでも実現し得るカードながら
DEFYで実現したからにはその先に行って欲しかった気持ちはあります。
しかし素晴らしい試合であることに間違いはありません。
好勝負に少し届かず。
CウィーラーYUTA vs.ニック・ウェイン(11/26/22)
ユータがキャリアの浅いレスラーが如何にも戦いづらい攻め方で
虚実入り混じらせてやるべきことやっています。
それにより体格は余り変わらずとも
ニックを自然に得意のダウン・モードに追いやっています。
ソフトに間接的に観客を煽った後ニックの反撃開始。
持ち前のバネが活きたチェーン・アクションは
リングの中だけなのに立体感を感じる程です。
二人の緊密さが解けず、打てば響く理想的な関係が築かれています。
多少わざとらしい受け身もありますが素晴らしい試合でした。
ぎりぎり好勝負。
Dエル・イホ・デル・ヴァイキンゴvs.ニック・ウェイン(12/17/22)
ハイフラヤー対決ということでニックも動くことを意識。
ただその試合運びがベストな形かというと否。
まさかメキシコを出てニックと対決するとは、というヴァイキンゴ。
相変わらずの凄技ムーブを見せます。
コーナーからのスパニッシュ・フライを両者着地したシーンはこの2人の対決ならではという感じ。
高難易度の動きに挑戦が前面に出てはきますが、
期待と同時に予想も出来てた中でやり切った事は評価にも値する。
中々良い試合。
(執筆日:12/?/21)