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DPW:Best of DPW 2023 part.3の分析


名勝負 なし
好勝負 タッグ王座戦:ワークホースメン(アンソニー・ヘンリー、JDドレイク)(ch)vs.グリズルド・ヤング・ヴェテランズ(ジェームス・ドレイク、ザック・ギブソン)(11/12/23)

DPW世界王座戦:ジェイ・マリアッチ(ch)vs.アレック・プライス(11/12/23)

@クルール・コンバット・ラスト・マン・スタンディング:クルールvs.コルビー・コリノ(10/15/23)
 クルールが凶器に対してもハイパーアーマー効果を発動させコリノを血祭りに。
 コルビーが何してもひっくり返せないワンサイド・ゲームです。
 素肌に有刺鉄線の洗礼も浴び、
 一方的であっても観客を入り込ませるだけの訴求力がありますね。

 後半はクルールをようやく守勢に回らせるだけのコルビーのムーブ。
 前回の試合がまぐれではなかったと確信させる内容です。

 とはいえ設定をけっこう尖らせていた中で
 コルビー勝利までどう持っていくかのお題目の難易度は高く、
 最後はそれで決まってしまうの?という感じ。
 火炎系とか相当過激なものかテープで固定して立てなくするとか
 どちらかでないと内容に見合わないですね。

 中々良い試合。

A女性王座戦:さくらえみ(ch)vs.マーシャ・スラモヴィッチ(11/12/23)
 マーシャが不意打ちミサイル・キック。
 ベルトを掲げ王者獲りへの意欲を見せます。
 そのアピールに相応する苛烈な攻め。

 一方のさくらは上手くいなして、王者として盤石の試合運び。

 マーシャも中盤以降も組み立て良く 
 グラウンドに移っても気迫が伝わってきます。

 王者と挑戦者の素晴らしい関係性の基で技の打ち合いができていました。
 試合後もさくらがさくら節で魅せましたね。

 好勝負に少し届かず。

Bタッグ王座戦:ワークホースメン(アンソニー・ヘンリー、JDドレイク)(ch)vs.グリズルド・ヤング・ヴェテランズ(ジェームス・ドレイク、ザック・ギブソン)(11/12/23)
 タッグとしての華の添え方、
 孤立シーンの中で個とタッグ両面での技巧の披露。
 そしてスポットありきではなく感情を並走させる試合作り。

 複合的に高いレベルを保っていて、
 売れ線すら戦略的にコントロールしました。

 ぎりぎり好勝負。

Cアイ・クイット・マッチ:コルビー・コリノvs.ラッキー・アリ(11/12/23)
 一度はDPWを追放されたコルビー。
 この試合に勝てば復帰できるというシチュエーション。
 ストーリーの後押しを受けながら勢いの良いアクションに体現しています。

 チェーンや箒など様々な凶器を出してハードコアに彩り。
 フィニッシュ含めポイントに配置された演出も印象的でしたね。

 ただ25分は少し長すぎた所はあって
 中盤をもう少しカットした方が全体の完成度は高くなったでしょうね。

 好勝負に少し届かず。

DDPW世界王座戦:ジェイ・マリアッチ(ch)vs.アレック・プライス(11/12/23)
 見栄えのするスポットがポイント、ポイントで両者から出ながらも
 ちゃんと根本に外敵と王者の戦いという前提がありますね。

 プライスは観客の反応を丁寧に捉えながら試合を運んでいましたね。

 レフェリー誤爆など演出も加えてメインとして適切な締めくくりとしました。

 ぎりぎり好勝負。

 (執筆日:11/?/23)