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DPW:Best of DPW 2023 part.2の分析


名勝負 DPW女性王座戦:さくらえみ(ch)vs.高瀬みゆき(4/27/23)

カロライナ・クラシック決勝、イリミネーション・マッチ:ジェイク・サムシングvs.マイク・ベイリーvs.トム・ロウラーvs.ジェイ・マリアッチ(9/17/23)
好勝負 リオ・ラッシュvs.ジェイ・マリアッチ(7/9/23)

@バリヤン・アッキ、カラマリ・ドランケン・キングス(クリス・ブルックス、高梨正弘)、大家健vs.木高イサミ、竹田誠志、ヴァイオレンス・イズ・フォーエヴァー(ドミニク・ギャリーニ、ケヴィン・クー)(4/27/23)
 (PPV放送日は5/7/23)
 みなで乱闘したりと多人数マッチならではのコミカルな内容。

 DPWに我闘雲舞にゲスト、と
 面子の幅広さがそのまま試合の楽しさに繋がっていますね。

 終盤はアッキの質の高いアクションから盛り上げ、
 ViFが引きついで、しっかり〆。

 中々良い試合。

ADPW女性王座戦:さくらえみ(ch)vs.高瀬みゆき(4/27/23)
 (PPV放送日は5/7/23)
 高瀬の熱いストレートなスタイルに
 さくらがベテランの妙技で
 時に熱く応え、時にすかして弛緩させます。

 高瀬のお約束のリング一周ラリアットは特別仕様。
 さくらのエーオーと叫んで煽るのに対しても
 観客最高の反応で応えて、素晴らしい一体感でしたね。

 王座戦として骨太な攻防で、
 高瀬の良い意味でアメリカンな大味スピリットを
 さくらが見事に緩急つけて料理した様には脱帽。

 高瀬はアメリカでトップを取れる逸材ですが、
 これは絶対にアメリカでもやるべきマッチアップですね。
 
 ぎりぎり名勝負。

Bリオ・ラッシュvs.ジェイ・マリアッチ(7/9/23)
 ジェイが挨拶代わりの高度の高いトペ。
 それに対しリオは360度の立体殺法。
 どちらもムーブで一気に引き込める強みがありますね。
 
 ただの見栄えの良いアクションで流すつもりはなく、
 積極的にハードなアクション。
 集中力高い状態を保たせます。

 試合進行に関してはジェイに足りない所もありましたが、
 リオが理解を求め引っ張って引き上げます。
 
 粗さもありますが補い合ったまま
 長所であるインパクトある攻防を最後まで展開。
 
 ぎりぎり好勝負です。

Cカロライナ・クラシック決勝、イリミネーション・マッチ:ジェイク・サムシングvs.マイク・ベイリーvs.トム・ロウラーvs.ジェイ・マリアッチ(9/17/23)
 ジェイクとロウラー、ベイリーとジェイ。
 体格で属性を分けると
 それを活かして豊かな4ウェイ・アクションを繰り広げます。

 はっきりとした色をつけつつもテンプレートに収まらず
 それぞれの個性のアクセントがついていますね。

 簡単には脱落者を出さない激戦でしたが
 メジャーレベルに統率が取れていて完成度が非常に高い。

 3ウェイになっても成功の原理原則は変わらないので引き続き素晴らしいレベル。
 その上で4ウェイ時に出来なかった熱い打撃戦とサブミッションの攻防で盛り上げます。

 最後のシングル。
 それまでの過程で生まれた負傷個所(脚)狙いを
 今度は主軸に据えてドラマチックに魅せます。

 4ウェイ/3ウェイ/シングルどれも最高。
 28分楽しませ続けた決勝にふさわしい内容。

 ぎりぎり名勝負。 
 
 アリが現れ優勝者のジェイを襲撃しKO。
 ジェイはアリを呼び止めると挑発。このまま王座戦が行われることに。

DDPW世界王座戦、カロライナ・ウォーフェア・マッチ:ラッキー・アリ(ch)vs.ジェイ・マリアッチ(9/17/23)
 ジェイは脚の痛みを引きずりながらも制裁モード。
 
 椅子に、テーブルに、とハードコアの要素と
 ジェイのビッグ・フライを織り交ぜて盛り上げます。

 アリのセコンドがサポートに加わり後半戦。
 ジェイは流血し完全ダウン・モードに。
 ラダー攻撃も食らって追い込まれます。

 元々試合の繋ぎは上手くないジェイなので、
 まどろっこしい展開ですが、感情を上手く持って行きますね。

 終盤には観客に大量の椅子をリングに投げ入れさせるシーンや火炎ネタまで。

 1回戦から数えるとジェイは7分/28分/29分、で合計60分を超える試合時間でしたね。
 お疲れさまでした。

 好勝負に少し届かず。

 (執筆日:9/?/23)