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Circle 6:Best of Circle 6 2023の分析


名勝負 Circle 6世界王座戦、3ステージズ・オブ・ヘル:アティカス・クーガー(ch)vs.ザッカリー・ウェンツ(3/11/23)
好勝負 ロックワーク・オレンジハウス・オブ・ドゥーム・マッチ:マシュー・ジャスティスvs.ボビー・ビバリー(3/31/23)

ウルトラヴァイオレント・クミテ:ボビー・ビバリーvs.AKIRA(7/16/23)

@Circle 6世界王座戦、3ステージズ・オブ・ヘル:アティカス・クーガー(ch)vs.ザッカリー・ウェンツ(3/11/23)
 1本目はランバージャック・マッチ。
 ランバージャックに対する敵味方の色分け、意識配り出来ていますね。
 ランバージャック自体の意識も比較的高いです。
 ランバージャックがただの風景と思ってぬるい乱闘見せるとダメなんですよね。

 軽めながらランバージャックを織り込んだ綺麗な構築で1本目フィニッシュ。
 
 2本目はストラップ・マッチ。
 ストラップは90年代の遺物的な所がありますが、
 荒々しく見せ方でちゃんと売り物に出来ていますね。

 ムーブで攻撃性を表現するザッカリーに対し
 アティカスは間で表現していて差別化も出来ています。

 3本目はラスト・マン・スタンディング。
 ハードなデス・マッチに転じていきます。
 過激度の調整が3本通して見事なバランスですね。

 リング解体もあり華々しさあり。
 
 デス・マッチ堕ちした後のザッカリーは色気があり魅力的ですね。
 最高の試合でした。

 ぎりぎり名勝負。

Aクロックワーク・オレンジハウス・オブ・ドゥーム・マッチ:マシュー・ジャスティスvs.ボビー・ビバリー(3/31/23)
 コンスタントに椅子、蛍光灯などでやり合い流血。
 ちゃんと足使って密度良好ですね。

 場外ドアへのDVDやラダーで建物上に登ってのスーパー・フライなど
 派手なスポットで中盤を盛り上げた後、
 リングに戻っても過激なものと気合い受けで得意な方向性で。

 充実のデス・マッチでしたね。

 ぎりぎり好勝負。

Bウルトラヴァイオレント・クミテ:ボビー・ビバリーvs.AKIRA(7/16/23)
 リングはキャンバス板のみ、ノー・ロープで蛍光灯が外周に置かれた形式。
 
 踏んだ場所によっては板が浮き上がる劣悪な環境下が
 かえってこの形式の特殊さを浮き上がらせますね。

 AKIRAがこの形式を上手く活かすだけでなく
 雰囲気に入り込み会場を掴んでいたのが印象的。

 ビバリーも安定感ある体の張りっぷりで貢献しましたが、
 AKIRAの狂い咲きっぷりが凄まじく霞んでましたね。

 暗くて見えにくい場外を挟んだりと終盤は少し熱が逃げる段取りだったのは勿体ないが、
 クライマックスもリングの板に穴を開けたスポットで迫力の幕閉じ。

 その変わった形式名から来るワクワクに見事にこたえた熱戦です。

 文句なしに好勝負。

CSotS決勝戦。ライトチューブ・プリズン・デス・マッチ(レフェリー:ドレイク・ヤンガー):AKIRA vs.デイル・パトリックス(9/1/23)
 リング板張りでロープに蛍光灯が設置された形式。
 決勝ということでダメージ蓄積されていて、やや体が重い印象。

 それでも手を抜くなんてことはしない2人なので
 コンスタントに体を張り、技の攻防も入れます。

 場外を挟んでリフレッシュした上で終盤らしいニア・フォール。

 デイルの手のテーピングが緩みクライマックスの中で試合が止まるも
 それをちゃんとフォローしてフィニッシュまで持って行ったのも流石。

 決勝としての充実感を残す内容に仕上げています。

 好勝負に少し届かず。
 
DノーDQ:田中将斗vs.マシュー・ジャスティス(10/15/23)
 レジェンドとそのフォロワーの対決。
 
 躍動感ある動きで椅子を叩きつけ
 ビッグ・フライでテーブル葬。
 マシューが本家を前にリスペクト溢れるファイトっぷりを見せました。
 
 田中は現役最前線のマシュー相手に見劣りすることは否めなかったものの
 体を張ってそのリスペクトを受け止めました。
 
 中々良い試合。
 (執筆日:11/?/23)