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AEW:Best of AEW TV Matches 2023 part.10の分析


名勝負 なし
好勝負 ROH世界王座&NJPWストロング無差別級王座戦:エディ・キングストン(St ch)vs.クラウディオ・キャスタニョーリ(ROH ch)(Dynamite Grand Slam Night One 9/20/23)

AEW世界王座戦:MJF(ch)vs.サモア・ジョー(Dynamite Grand Slam Night One 9/20/23)

テキサス・デス・マッチ:ブライアン・ダニエルソンvs.リッキー・スタークス(Collision 9/23/23)

TNT王座#1コンテンダーズ・マッチ:ブライアン・ダニエルソンvs.スワーヴ・ストリックランド(Dynamite Title Tuesday 10/10/23)

TNT王座戦:クリスチャン・ケイジ(ch)vs.ブライアン・ダニエルソン(Collision 10/14/23)

@ROH世界王座&NJPWストロング無差別級王座戦:エディ・キングストン(St ch)vs.クラウディオ・キャスタニョーリ(ROH ch)(Dynamite Grand Slam Night One 9/20/23)
 因縁のあるマッチ・アップ。
 それぞれ川田、三沢オマージュのコスチュームで試合に臨みます。

 キングストンが低空ドロップを連打するも
 CCが捌いてガットレンチ・スープレックスを打ったりと
 ライバリティを感じさせる攻め合い。

 一方が主導権を握る中盤も
 ラフな打撃で刺々しい雰囲気を維持しました。

 終盤もキングストンが過度には見せず
 アンダードッグとして王座獲得に向けた強い意思を見せ、
 CCも力強い王者として立ちふさがる素晴らしい攻防。

 狙い通りの内容でしたね。

 ぎりぎり好勝負。

AAEW世界王座戦:MJF(ch)vs.サモア・ジョー(Dynamite Grand Slam Night One 9/20/23)
 ジョーが先手を取り、
 MJFは試合のコントロールを握れないという展開。
 フェイス/ヒール性両面持つカメレオン的な今のMJFだからこその見せ方で面白かったですね。

 エプロン、場外技で追い込んでいく流れ。
 ジョーは全盛期に比べると少し体が重いものの、
 彼ならではの攻撃性を炸裂させていて、流石のジョー。

 最後のサプライズ・フィニッシュ含めて良く練られていました。

 ぎりぎり好勝負。

Bテキサス・デス・マッチ:ブライアン・ダニエルソンvs.リッキー・スタークス(Collision 9/23/23)
 会場練り歩く乱戦。
 リッキーがスタッフも道連れにするビッグ・フライを見せたりマイクで煽ったり印象的な試合運び。
 前回ほどハマってはいないですが、十分に良い仕事です。

 ブライアンは流血しながらも
 ポイントを押さえた反撃で試合の大きな流れを作ります。

 前回のお題目ストラップを持ってきたり、
 鎖も使ったり様々な手数で終盤を演出。
 リッキーの顔芸も冴え盛り上がりましたね。

 ぎりぎり好勝負。

CTNT王座#1コンテンダーズ・マッチ:ブライアン・ダニエルソンvs.スワーヴ・ストリックランド(Dynamite Title Tuesday 10/10/23)
 スワーブがグラウンドで変速的な動き。
 単なるキレの追求だけでなくブライアンの理解力を信じて挑戦的なアクションですね。

 スワーブがエプロンでサイド・スラムを決め腰攻め。
 表面的な派手さもありつつ理も通っていますね。

 ブライアンは痛みをしっかり負っての攻めで表現深い。

 後半のまとめ方がストレートで
 前半の奥行き感を活かしきれなかった所が勿体ないが素晴らしい内容でした。

 ぎりぎり好勝負。

DTNT王座戦:クリスチャン・ケイジ(ch)vs.ブライアン・ダニエルソン(Collision 10/14/23)
 じっくりクリスチャンのスタイルでセットアップ。
 CMもあり序盤のフックはやや弱いが
 ヒールとして煽って熱を高めていきます。

 ブライアンが形成をひっくり返せない中で
 細かな一進一退を上手く織り込んでいますね。
 ブライアンのクイック、クリスチャンの腕攻めが利いています。

 ベテラン同士ならではの見せ場を作り、
 このカードの落とし所としてこれしかないという道筋を踏み外さずに辿りました。

 シチュエーション的にもカード的にも王座交代劇もあると感じる雰囲気感。
 最後があまりにチープではあるが充実の一戦でしたね。

 文句なしに好勝負。
 (執筆日:9/?/23)