WXW:Ambition 1 7/4/10の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
1枚、約1時間55分です。
シュート・スタイルに拘った別ブランドAmbitionの旗揚げ戦です。
@準々決勝:ザック・セイバーJr vs.TJP
セイバーは立つと駄目ですがグラウンドは結構いけますね。
思ったより充実した攻防を繰り広げます。
ただサブミッション・フィニッシュに持っていくまでの過程は描けず。
Ambition初試合という事を考えてもあれでは観客がコールを受けて
ようやく試合が終わった事に気づく状態だったのも致し方ない。
平均レベル。
A準々決勝:ジョニー・モスvs.ワイド・フィッツジェラルド
体格のあるモスが投げるかフィッツジェラルドがスピードで撹乱しきれるか。
最初の30秒程の絡みは構図としてよいが、
それを続ける力も広げる力もない。
フィッツジェラルドが投げていく内に10カウント・ダウンを向かえてこれまたあっけないフィニッシュ。
悪い試合。
B準々決勝:リコ・ブシドーvs.ジョン・ライアン
ブシドーはパンチもキックも使うスタイル。
ライアンはグラップラーといった所。
ブシドーが軽くMMAに通じているのかそれらしい技を幾つか見せるが
時間をかけてもこれっぽっちも試合がよくなる可能性の見えない内容。
これまた微妙なフィニッシュ。
悪い試合。
C準々決勝:トミー・エンドvs.ブライアン・ダニエルソン
エンドはシュート・スタイルがまるで出来ず。
攻めの打撃は弱く、アメドラが受けるのがわざとらしくなるし。受けのグラウンドで何も出来ない。
アメドラが脚を攻めて行くのは良いけど
これはダウン・カウントではなくサブミッションでフィニッシュしてくれないと。
ラスト・スタンディング・マッチ的表現もないのにこれじゃあね。
悪い試合。
D準決勝:ジョン・ライアンvs.ジョニー・モス
準決勝という事でモスはグラウンドを見せる機会があったけれど下手ですねぇ。
サブミッションに実体が無く威力が伝わってきません。
MMAを敢えてプロレスで行う意味合いがまったく見えてこない。
ひどい試合。
E準決勝:ブライアン・ダニエルソンvs.TJP
密着してレスリングをすればなまじっか技術があるだけに膠着。
他に投げやダブル・ストンプを使っても全てがダウン・カウントという結果にしか繋がらないのが辛い所です(フォールなしですからね)。
2人共その行動をどう組み合わせるか、どう発展させるかに上手さがありますからね。
他より圧倒的に面白いけれども、それでもこの程度なのはルールの限界を感じさせる。
まあまあ良い試合。
FWXWルールズ:ビッグ・ヴァン・ウォルター、カールステン・ベックvs.オーバーハウゼン・テラー・コープス
ボーンズの相方とベックが緩く見る気力を奪いますね。
ベックは無駄にマスクをつけて登場したりとおちゃらけているし・・・。
ウォルターは最近ちゃんと動いていて好感が持てますね。
ボーンズもそこそこ。
使えない2人にもそれなりに見せ場を与えてやっています。
悪くない試合。
G決勝:ブライアン・ダニエルソンvs.ジョニー・モス
モスは投げてダウン・カウント狙うしか能が無い。
投げの後にサブミッションを狙えるといいのですけどね。
ヨーロピアン・ルールと同じで体が離れた場合ダウン・カウントを数えるようで・・・。
後、体格はあるんだからタフさをアピールしたいですね。
アメドラの打撃に無駄にひるみすぎです。
全体的に空演技な内容。
アメドラが多少変調ながらいつもの盛り上げ方で何とか形をつけた形です。
少し悪い試合。
総評
レスラーが駄目なのは予想通り。
しかしこんなルールとは思わなかったですね。
ダウン・カウントを求めるかどうかに選択できる余地が欲しいしポイント制が欲しい。
また蹴りも出来ないと試合時間が稼ぎにくいですね。
アメドラ対TJPも10分ありませんでしたし。
新しい試みは評価できるが、中身は見事な失敗。
(執筆日:9/1/10)
DVD Rating:☆☆☆☆☆
注目試合の詳細
なし試合結果
@準々決勝:ザック・サブレJr vs.TJPA準々決勝:ジョニー・モスvs.ワイド・フィッツジェラルド
B準々決勝:リコ・ブシドーvs.ジョン・ライアン
C準々決勝:トミー・エンドvs.ブライアン・ダニエルソン
D準決勝:ジョン・ライアンvs.ジョニー・モス
E準決勝:ブライアン・ダニエルソンvs.TJP
FWXWルールズ:ビッグ・ヴァン・ウォルター、カールステン・ベックvs.オーバーハウゼン・テラー・コープス
G決勝:ブライアン・ダニエルソン(優勝!)vs.ジョニー・モス