TOP他大陸のプロレスWXW →WXW:16 Carat Gold Day Three 3/8/09

WXW:16 Carat Gold Day Three 3/8/09の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

2枚組み約3時間10分です。

@準決勝:Shingo vs.ザック・セイバーJr
 いきなりあからさまな腕攻めに走ったセイバーJr。
 それに対してShingoは脚攻めです。
 それぞれが対抗して張り合う様子は割かし良かったものの
 最後のスリーパー・フィニッシュはいくらなんでも唐突すぎる。
 これで締める要素はどこにも無かったですよ。
 悪くない試合。

A準決勝:ドレイク・ヤンガーvs.スティーブ・ダグラス
 腰攻めと介入援護を中心に置きながらダグラスの
 動きのある技を出すことが出来ていますね。
 1,2日目に比べるとダグラスらしさが戻っている。
 デス・マッチ・ファイターとしてのタフな面を正しくアピールできたヤンガーと良い攻防も見せています。
 まあまあ良い試合でした。

Bストリート・ファイト:エリック・スティーブンス、マーティン・ストーンvs.カルテル
 二元中継になる部分もあるのですが1つは遠方の固定視点オンリー。
 只でさえ凶器を使わずストリート・ファイトらしくないのに
 更に迫力が薄れています。
 リングに戻るとあっさり終了です。
 少し悪い試合。
 
Cステルナウvs.ダン・パイザン
 ステルナウはスティーブ・ダグラスのレスリング・スクールの練習生だそう。
 まだWXWに染まっていないだけあって普通に見れました。
 只ねぇ。
 パイザンは凄くも有名でもないけれど良い選手ですよ。
 少なくとも最後までこんなグリーン・ボーイに寝かせるような仕打ちはかわしそうです。
 悪い試合。

Dライト級王座戦:トミー・エンド(ch)vs.高岩竜一
 高岩はもう少し相手を引っ張るとか引き立てる事が出来ないものかねぇ。
 エンドもこれ出せば終わり的なあのフィニッシュ・ムーブはよろしくない。
 悪い試合。

EWXW王座戦、4コーナー・エリミネーション・マッチ:ブライアン・ダニエルソン(ch)vs.アダム・ポラックvs.アブソリュート・アンディvs.タイラー・ブラック
 1本目はアメドラがほとんど関与せず、
 ポラックが中心でやや緩いムードの中行っていきます。
 ポラックがタイラーに丸め込まれて3カウント。
 ポラックは隠し武器でタイラーを攻撃してから去っていきます。
 2本目はこれでダウンしたタイラーをアメドラが捕まえる場面からスタート。
 交代したアンディがアメドラに優位に攻め立てるも
 トイレットペーパーを投げ込んできたダグラスに気を取られ、そこをアメドラがロー・ブロー+丸め込みエンド。
 ストーリーを展開させた良い内容だったと思います。
 正直最初からアメドラvs.タイラーで組んでくれてもとは思いますけど。
 タイラーvs.アメドラのシングル。
 タイラーがいきなりスプリングボードをミスして先ほどまでのダメージを表現。
 アンディにそれなりの時間を割いたのであくどいと言えばあくどいのですがこれは上手い。
 一気に立場を明確して素晴らしい攻防を繰り広げました。
 只今回スリーパーをキー・ムーブにしているのですが、
 この部分含め一部だけWXW版ヒール・スタイルにしています、
 それが失敗気味です。
 何故か前日同様アメドラを絶対ヒールとして見る目が弱くなっていたのでそれにより中途半端になってしまいましたかね。
 中々良い試合でした。

Fクリス・セイビンvs.ダグ・ウィリアムス
 軽くダグが腰を攻めるもセイビンが自分のペースに持ち込みます。
 ここまでは手があっている訳ではないけど良い物を見せていたんですけどね。
 ダグが反撃を始めた所からセイビンに頼る部分が大きくなり
 ダグは返しの乏しさも目立つし地元選手の利に甘んじた印象を受けましたね。
 このカードならもう少し盛り上がる物を作らないといけませんよ。
 平均より少し上。

Gサミ・カリハン、ビッグ・ヴァン・ウォルターvs.バッド・ボーンズ、関本大介
 似通った部分を持つ中でそれぞれが個性を見せました。
 所々で見せる引かずにぶつかり合うシーンは面白いですよ。
 一方で構成は逆にこのカードだからこそ失敗した面が伺えます。
 まずボーンズの孤立ですが
 カリハン、ウォルターにはちょっとした連携技があったとはいえ
 これだけ長くやるには根本的なタッグ力が足りない。
 また両者ダウンで終盤を関本vs.ウォルターで始めましたが
 カリハン相手にたたみかけてブーストし足りないスピード感を補いたかったですね。
 ここでの関本がウォルターを投げアルゼンチン・バック・ブリーカーに持ち上げるというのも
 最後の最後に持ってきても良い場面でした。
 まあまあ良い試合。

H決勝:Shingo vs.ドレイク・ヤンガー
 ヤンガーのトペ・アトミコで口火をきりShingoが流血するというスタート。
 そこそこ安定した内容で進めると
 椅子を追加してその後ヘッド・バッドの合わせあいや
 意地を感じさせる技の打ち合いで締める。
 中身自体に特別な物はありませんでしたが
 決勝らしい雰囲気を伴っていて一応ラインを超えてきましたね。
 まあまあ良い試合。
 トロフィーが贈られたShingoがマイク・アピール。
 11月にドラゴンゲートが来ると告げWXW王座に挑戦したいと言い幕。
 
総評
 そんなに悪い試合もなくて
 そそられるかどうかはともかくレアなカードがある。
 しかし16 Carat Goldに期待しているのは
 この程度なんかじゃないんだよねぇ。
 トーナメントも終わってみればドラゲーの宣伝に使われたようなもので。
 (執筆日:5/13/09)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@準決勝:Shingo vs.ザック・セイバーJr
A準決勝:ドレイク・ヤンガーvs.スティーブ・ダグラス
Bストリート・ファイト:エリック・スティーブンス、マーティン・ストーンvs.カルテル
Cステルナウvs.ダン・パイザン
Dライト級王座戦:トミー・エンド(ch)vs.高岩竜一
EWXW王座戦、4コーナー・エリミネーション・マッチ:ブライアン・ダニエルソン(ch)vs.アダム・ポラックvs.アブソリュート・アンディvs.タイラー・ブラック
Fクリス・セイビンvs.ダグ・ウィリアムス
Gサミ・カリハン、ビッグ・ヴァン・ウォルターvs.バッド・ボーンズ、関本大介
H決勝:Shingo(優勝!)vs.ドレイク・ヤンガー