MCW:Best of MCW 2019の分析
名勝負 | MCW世界王座戦:スレックス(ch)vs.アダム・ブルックス(8/31/19) |
好勝負 | ロッチー・ヘンドリックスvs.ロビー・イーグルス(4/27/19) MCW世界ヘビー級王座/インターコモンウェルス王座戦:スレックス(ch)vs.ロッチー・ヘンドリックス(5/11/19) |
@MCW世界ヘビー級王座戦&インターコモンウェルス王座戦:ジノ・ガンビーノ(WH ch)vs.スレックス(IC ch)(3/16/19)
ジノの不意打ちからスタート。
スレックスも即座に反撃してトペ、と
スレックスのサングラス遊びは入場時だけにして
シチュエーション通りの緊迫感ある序盤に仕立て上げます。
ジノのセコンド含めたヒール・アピールも過剰ではなく
ジノの憎たらしいまでの強さに付随するものとして
使われていて良いアクセントになっていますね。
終盤に入る手前の調整が少し杜撰だったのが惜しまれますが、
終盤になると再びセコンドなど絡めて
WWE的演出を織り込みダブル・タイトル戦を盛り上げました。
エンタメに振り切っているのは賛否両論あるでしょうが、
こういう演出もできるようになったことは
団体としての一つの成熟を感じさせます。
好勝負に少し届かず。
(執筆日:7/?/19)
Aロッチー・ヘンドリックスvs.ロビー・イーグルス(4/27/19)
ヒールのロッチーの場外に逃げる展開と
ロビーの抑揚付けによって出だしからスケール感があります。
女子マネの介入からロッチーが主導権。
中盤守勢に移ってもロビーが細かな抵抗、足使い、
意識高く進めていて感心しますね。
反撃の雪崩式のラナによりロッチーが頭部から落下。
この影響があったのか終盤は少しバランスを崩し気味。
それでもロビーがフォローすると共に
感情的にシフトし、ギアをあげてきたのが見事でした。
ブックの演出で丸く収まっていますが、
やろうと思えばもう一攻防更に出来ましたね。
ぎりぎり好勝負。
BMCW世界ヘビー級王座/インターコモンウェルス王座戦:スレックス(ch)vs.ロッチー・ヘンドリックス(5/11/19)
ロッチーがセコンドのミス・マイアミ含め小悪党の地を行き、
スレックスは適度なハイパー・アーマーを使いながらパワフルなムーブ。
アメプロ的にキャラを立たせつつも
チョップ一発に一回転したり、
攻守のスリリングなアクション量は
伝統的アメプロを超えて実に現代的です。
2人の間で意志が近しく歩み寄っていて見応えあり。
後半になるとシフト・チェンジし、対等な攻防。
再びのミス・マイアミの介入から
レフェリー気絶、ベルト攻撃などコテコテの演出で盛り上げました。
15分にぎゅっと詰まった良質のアクション。
この2人ならまだまだ行けますね。
ぎりぎり好勝負。
CMCW世界王座戦:スレックス(ch)vs.アダム・ブルックス(8/31/19)
軽快なレスリングに演武。
特別なことはしていないものの
素地の裏打ちがあることをしっかり観客に感じさせる精度。
相手のカウンターをかわしながら
豊かに中盤を展開していった攻防はお見事。
スレックスがエプロンへのリリース・スープレックスで締め。
観客も最高の盛り上がりで応えます。
スレックスの腰攻めはスケール感あり
オーストラリア・マットでこれ程の物を見せれるのはスレックスぐらいでしょう。
切り返し合いのクオリティは落ちず
今度はブルックスの腕攻めに変化。
ここで同じことをするのではなく、
体格差を考慮しながらお互いの存在感を高めてきたのは圧巻。
ブルックスがエプロンでラナを決め両者ダウン。
ぎりぎりでリングに戻り疲労感を高めてきます。
その一方でハイ・テンションな打ち合いも織り交ぜ
人為的に緩急をコントロールし尽して更なる熱狂を生み出します。
新日本プロレスの最近のIWGP王座戦を見ているかと
錯覚するような究極の攻防が見られます。
ブルックスが450を決めて王座奪取かという所で
ドゥーイが乱入し椅子攻撃。スレックスにも椅子攻撃。
これでノー・コンテストという公式裁定。
この結果を知っていたのでチェックが遅れましたが、
そんなことでは毀損されない必見の内容。
27分間の間どのシーンにおいても感嘆するレベルで、
オスプレイvs.スレックス、オスプレイvs.ロビーに並び立ちます。
純オーストラリア人対決という意味では
オーストラリアン・マット史においてはそれ以上の意義があるといっても良い。
文句なしに名勝負。
(執筆日:4/?/20)
注目試合の詳細
なし試合結果
@MCW世界ヘビー級王座戦&インターコモンウェルス王座戦:ジノ・ガンビーノ(WH ch)vs.スレックス(IC ch)(新チャンピオン!)(3/16/19)Aロッチー・ヘンドリックスvs.ロビー・イーグルス(4/27/19)
BMCW世界ヘビー級王座/インターコモンウェルス王座戦:スレックス(ch)vs.ロッチー・ヘンドリックス(5/11/19)
CMCW世界王座戦:スレックス(ch)vs.アダム・ブルックス(ノー・コンテスト)(8/31/19)