CMLL:Best of 2017 Part.1の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | グラン・アルタナティヴァ決勝、3本勝負:ウルティモ・ゲレロ、サンソンvs.カリスティコ、ソベラノJr.(6/16/17) NWAヒストリック・ウェルター級王座戦:ヴォラドールJr.(ch)vs.バルバロ・カベルナリオ(6/20/17) |
@カベジェラ・コントラ・カベジェラ、3本勝負:マキシモ・セクシーvs.マスカラ・アニョ2000(1/1/17)
アニョ2000がコンディションを整えてきたので
乱戦でベースは作り上げることができる。
そこに技をアクセントで彩り。
最後のキスによるフィニッシュで綺麗にまとまっていますが、
逆に言うとキスでフィニッシュしても
説得力云々の議論をする気が出ない程度の内容とも言えます。
平均より少し上。
(執筆日:1/?/17)
Aウェルター級王座戦、3本勝負:メフィスト(ch)vs.カリスティコ(1/27/17)
1、2本目はルチャの常で軽めの内容で実質1本勝負。
3本目はそれぞれダイブを決めると
ニア・フォールの攻防をボリュームたっぷりに展開。
ただカリスティコがミスティコ時代の応援を引き起こす仕草を一切見せず
淡白な印象も受けましたね。
平均的な良試合。
Bパレハス・インクレイブレス決勝、3本勝負:バルバロ・カベルナリオ、ヴォラドールJr. vs.ウルティモ・ゲレロ、ヴァリエンテ(2/24/17)
1本目はいつもの如く手短に終えますが、
ゲレロがトペコンをキャッチし場外パワー・ボムという
普段やらないスポットを入れてきたのは良いですね。
2本目も手短ですが、1本目の流れを踏まえていてOK。
ただ仕事人のヴァリエンテの動きが少し悪いのが気になります。
3本目。
無駄に焦らさず華やかなハイ・フライ協奏曲へ。
ここでもフェンス越しに観客席の中へフライを決めたりと
派手なスポットが幾つも見られましたね。
やや表面的な部分もあるが決勝らしい試合で見応えがありました。
好勝負に少し届かず。
C3本勝負:アンヘル・デ・オロ、アトランティス、ティタンvs.マスカラ・アニョ2000、サンソン、フォルステロ(3/3/17)
ベテランと若手が混在しているのでバランスの良いレスリング。
ルードがリングを制圧すると
ロープを使って横にしてダブル・アックス、
アニョが花道からスプリングボード式ミサイル・キックと派手にフィニッシュ。
2本目はコンパクトながら荒っぽい雰囲気をしっかり残します。
3本目はサンソン、フォルステロがルチャには珍しく、
タッグとして機能して盛り上げました。
好勝負に届かずも中々良い試合。
Dタッグ王座戦、3本勝負:ブラック・テリー、ネグロ・ナヴァーロ(ch)vs.ブルー・パンテル、ザ・パンテル(4/11/17)
良いカードですが、このカードがインディーではなくて
CMLLで実現したことが最初の驚きでしょう。
ブルー・パンテルとナヴァーロのレスリングは
しっかり魅せ方が考えられていて面白い
ザ・パンテルは若さ、キレを全力ではいけないが
その部分を強みとして少なくとも表現できている。
3本目。
現代的な派手さでは勝負できませんが、
自分が勝負できる部分でしっかり試合を構築。
ブルー・パンテルとナヴァーロが
レスリングで痛み訳となり両者脱落、
テリーとザ・パンテルの一騎打ちとなる展開も良かった。
カードに寄せる期待に応えてくれました。
好勝負に届かずも中々良い試合。
Eグラン・アルタナティヴァ決勝、3本勝負:ウルティモ・ゲレロ、サンソンvs.カリスティコ、ソベラノJr.(6/16/17)
ルード/テクニコの役割のはっきりしたミックス。
ルードがリングを制圧するとマスク剥ぎもして1本。
サンソンは初めて見ましたが、
長身が映える仕草を意識できていて良いですね。
2本目はテクニコがダブル・ダイブ。
同時ジャベを決め1-1に追いつきます。
負傷後浮遊感がなくなったとはいえ
まだ一線級の動きを見せれるカリスティコ。
同時にムーブを放つのでソベラノは当然に比較されることになりましたが、
ノっている高難易度ムーブでこいつも凄いぞ、と盛り上がります。
素晴らしい流れで3本目を迎えます。
決勝という大舞台に若手が躍動。
ベテランはスター・パワーで負けじと存在感を示しました。
連続技でスムーズに攻防がリング狭しと広がって行きます。
非常に演者が活き活きしている印象を受けますね。
終盤1対1の攻防は見応えがありましたが、
時間が少し短くなったとしても
控えをダウンさせたシチュエーションで行えたら
より緊張感が高まってよかったですね。
終盤でエネルギーが少し発散してしまった印象。
ぎりぎり好勝負。
FNWAヒストリック・ウェルター級王座戦:ヴォラドールJr.(ch)vs.バルバロ・カベルナリオ(6/20/17)
1本目。
いつも通りあっさり目ながら
花道を使ったボディ・プレスが見られました。
2本目。
カベルナリオがダイブを防ぐと場外バック・ドロップ。
窮地に追いやられたヴォラドールですが、
コーナー上ラナから1対1に追いつきます。
1、2本目からスケール感を与えつつも
ルチャの代名詞であるダイブ・スポットを温存した構成が良いですね。
3本目。
敢えて演舞をせずニア・フォールを軽くやってから
ダイブ、とここでも持って行き方が上手いですね。
ダイブ後の間など緩急を活かせた展開で引き込みます。
終盤にかけてヴォラドールがダイブを連発しますが、
ここでカベルナリオが追い込まれている感をもう少し演出すると
一層ストーリーとして魅力的になりました。
そこが少し惜しまれます。
文句なしに好勝負。
(執筆日:10/?/17)
注目試合の詳細
なし試合結果
@カベジェラ・コントラ・カベジェラ、3本勝負:マキシモ・セクシーvs.マスカラ・アニョ2000(2-1)(1/1/17)Aウェルター級王座戦、3本勝負:メフィスト(ch)vs.カリスティコ(2-1)(1/27/17)
Bパレハス・インクレイブレス決勝、3本勝負:バルバロ・カベルナリオ、ヴォラドールJr.(優勝!) vs.ウルティモ・ゲレロ、ヴァリエンテ(2-1)(2/24/17)
C3本勝負:アンヘル・デ・オロ、アトランティス、ティタンvs.マスカラ・アニョ2000、サンソン、フォルステロ(2-1)(3/3/17)
Dタッグ王座戦、3本勝負:ブラック・テリー、ネグロ・ナヴァーロ(ch)vs.ブルー・パンテル、ザ・パンテル(新チャンピオン!)(2-1)(4/11/17)
Eグラン・アルタナティヴァ決勝、3本勝負:ウルティモ・ゲレロ、サンソン(新チャンピオン!)vs.カリスティコ、ソベラノJr.(2-1)(6/16/17)
FNWAヒストリック・ウェルター級王座戦:ヴォラドールJr.(ch)vs.バルバロ・カベルナリオ(2-1)(6/20/17)