TOP日本のプロレスその他 →WRESTLE-1:W-1 TV Matches 2019 part.1

WRESTLE-1:W-1 TV Matches 2019 part.1の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@GPトーナメント1回戦:芦野祥太郎vs.立花誠吾(6/2/19)
 芦野がレスリングであしらって挑発すると、
 立花がキレて喧嘩ファイトで腕狙い。
 芦野が反撃で場外ベリー・トゥー・ベリー、と
 導入は少々単純すぎるが
 明快なスタイルクラッシュで良いですね。
 派手なスポットの配置も的確です。

 ただ折角良い展開なのに終盤を
 凡庸に打撃の打ち合いで切り替えると
 芦野が上回ってアンクルロックかけると
 一気に均衡崩れて押し切り。

 これが団体の中での格差といえばそれまでなのですが、
 立花辺りを勝たせる必要はないから
 もう少し強く見せて押しあげたいですね。
 立花自身のセルフ・プロデュースにも課題はあるものの
 イケメンが離脱した今、団体がもう少しサポートしてあげてもと思います。
 平均的な良試合。
 (執筆日:7/?/19)

AGPトーナメント準決勝:芦野祥太郎vs.土肥孝司(7/2/19)
 コーナーに倒す所作や
 担いで肩から鉄柱にぶつけるムーブで
 土肥のパワフルさは伝わってくる。

 ただ芦野がスタイルを明確にした上で、
 テンションの維持から後半への段階付をしたのに比べると
 土肥は最初のステージに留まっている印象が強い。
 これは土肥だけに限らずW-1全体の問題ですけどね。

 土肥のアンクルロックからクロスフェイスへの切り返しや
 パワーボムを見ていると
 もう一工夫加えるだけでブレークスルーできそうなんですけどね。

 平均的な良試合。

BGPトーナメント決勝:芦野祥太郎vs.稲葉大樹(7/2/19)
 序盤、稲葉が相手を動かすだけの強制力をかけれていないので
 芦野がわざと付き合っている印象が強い。
 W-1最強の芦野で、決勝の舞台ですからね、
 これは少し白けてしまう。

 稲葉がエプロンDDTから首攻めで、ある程度立て直すも
 その後の芦野の腹攻めがお手本、見事過ぎて、
 稲葉が意図せぬ形でグリーンボーイになっていきます。

 芦野も稲葉に調子を崩したか変な調整をしたり、
 勿体ないアンクルロックの切り方をしてしまう。

 将来を作るためには、実力通りに勝敗を決めていく訳にはいきまぜが、
 それにしても、と思ってしまうほど差のある内容。
 稲葉に感心したのは最後のフィニッシャーくらい(これは見事でした)。
 Tホークvs.芦野が見たかったなぁ。
 平均より少し上。

Cタッグ王座戦:芦野祥太郎、児玉裕輔vs.近藤修司、征矢学(8/1/19)
 立花が負傷により近藤、立花が王座を返還し、この試合に。

 立花が松葉杖をつきながら登場。
 この立花含めセコンドが入り乱れる形で、
 混沌とした出だしから始まり筋道を作っていきます。

 最低限の土台ができたところから
 児玉が中心に躍り出てリード・ライン。
 一人クルーザー級で難しい立ち位置でしたが良い仕事しましたね。
 対する近藤に応援が集まっていたので、
 近藤もここで奮起すればまた試合は一段高みに上ったのですが、
 サポート・プレイヤーという立ち位置を崩さずでしたね。

 タッグとしての面白みをしっかり出して〆。
 中々良い試合。
 (執筆日:8/?/19)

DW-1王座戦:Tホーク(ch)vs.稲葉大樹(9/1/19)
 稲葉は基本スキルで劣っているので、
 変化の付け方を工夫して補っていきます。
 Tホークもしっかり矯正していき、
 入場ゲートでのパイル・ドライバーからの首攻め。
 単純明快な展開で稲葉を引き立ててあげます。

 しかし後半も稲葉は自分本位な受け表現。
 熱の篭った打撃戦で雰囲気は出ているが
 クオリティが伸びていきません。

 Tホークが最高の働きを見せたので
 王座交代劇として成立しましたが、
 稲葉の防衛ロードには試合前からの印象変わらず不安しか感じません。

 平均的な良試合。

Eタッグ王座戦:芦野祥太郎、児玉裕輔(ch)vs.河野真幸、アレハンドロ(9/23/19)
 超軽量級のアレハンドロはキャラが立っていて良いですね。
 対する芦野は役回りとして強さを見せつけ、
 児玉もダウン・ベースのアレハンドロに対してしっかり緩急をつける。
 河野が不器用な試合運びで一段高みに行く上でのネックになっていますが、
 巨人としての存在価値はあるし、
 河野ではなくアレハンドロをチーム・リーダーにしたことで
 このタッグの見え方がまた全然違って見え、
 この選択をしたブックメーカーのセンスを褒め称えたいですね。
 中々良い試合でした。
 (執筆日:11/?/19)

Fタッグリーグ公式戦:芦野祥太郎、児玉裕輔vs.ストロング・ハーツ(入江茂弘、Tホーク)(10/23/19)
 王座戦で激戦を繰り広げた芦野とTホークが
 ヒート・アップする形で試合に芯はあります。
 児玉と入江も適切にフォローしています。

 しかし入江絡みが全て表面的な攻防に留まっていて物足りないですね。
 海外参戦して経験値も増えて成長した入江なら
 初対決でももっと挑戦的に内容のブラッシュアップを狙えたはずです。

 まあまあ良い試合。

Gタッグ・リーグ決勝:ストロング・ハーツ(入江茂弘、Tホーク)vs.熊嵐、レネ・デュプリー(11/27/19)
 熊嵐は今の入江に対等に振舞える凄みがないし、
 Tホークも位置付け上、受け手に回らされがちで
 決勝としては残念な内容になっています。
 レネがまだプロレスやってたんだな、という感想しかない。
 悪くない試合。
 (執筆日:12/?/19)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@GPトーナメント1回戦:芦野祥太郎vs.立花誠吾(6/2/19)
AGPトーナメント準決勝:芦野祥太郎vs.土肥孝司(7/2/19)
BGPトーナメント決勝:芦野祥太郎vs.稲葉大樹(優勝!)(7/2/19)
Cタッグ王座戦:芦野祥太郎、児玉裕輔(新チャンピオン!)vs.近藤修司、征矢学(8/1/19)
DW-1王座戦:Tホーク(ch)vs.稲葉大樹(新チャンピオン!)(9/1/19)
Eタッグ王座戦:芦野祥太郎、児玉裕輔(ch)vs.河野真幸、アレハンドロ(9/23/19)
Fタッグリーグ公式戦:芦野祥太郎、児玉裕輔vs.ストロング・ハーツ(入江茂弘、Tホーク)(10/23/19)
Gタッグ・リーグ決勝:ストロング・ハーツ(入江茂弘、Tホーク)(優勝!)vs.熊嵐、レネ・デュプリー(11/27/19)