TOP日本のプロレスその他 →SMASH:SMASH 25 2/19/12

SMASH:SMASH 25 2/19/12の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@ウルティモ・ドラゴン、児玉ユースケ、土肥孝司vs.田島久丸、YO-HEY、黒潮二郎
A高橋奈苗、中川ともか、花月vs.真琴、リン・バイロン、雫あき
B北斗プロレスvs.元IWA JAPAN:木藤拓也、小仲=ペールワン、ルー・ルルル、リッキー・フジvs.松田慶三、平野勝美、岡野隆史、山田圭介
C大谷晋二郎、田中将斗、日高郁人vs.スターバック、大原はじめ、ジェシカ・ラブ
Dハードコア・マッチ:サブゥー、葛西純vs.VENENO、KENSO
EAKIRA、大矢剛功vs.藤波辰爾、エル・サムライ

Fディーバ王座戦:華名(ch)vs.朱里
 華名は蹴り合いの中でちょっとした怯みを加えていますね。
 こういう受けの意識は今までなかった印象です。
 一方で朱里は相変わらず華名を前にすると方法論が膠着する。
 中盤はじっくりグラウンド、そこに破壊的な打撃を織り交ぜていく、と
 明確な展開の中で努力を尽くしたのは良かった。
 終盤になっても華名の一方通行の変化。
 朱里はこういう試合の組み立てをするなら
 真っ向でぶつかるのではなく反撃で魅せてからいかなければならなかった。
 この数え歌の限界を超えれなかったものの高いクオリティの試合を成しました。
 平均的な良試合。

GSMASH王座戦:デイブ・フィンレー(ch)vs.TAJIRI
 レスリング技術に関してはタジリもスターバックとそんなに差はないでしょう。
 しかしタジリは常に抵抗していることを示し、試合にかける気持ちも表情、眼差しで伝えています。
 だからこそフィンレーが技術を見せ付けてもスカッシュ・マッチにはならない。
 そもそも今回はフィンレー・アピールだけを目的とせず、
 試合で魅せることも目的としているので
 フィンレーもドミネイトせず配慮した構築となっています。
 タジリの蹴りに対するフィンレーの受身は
 リアリスティックで素晴らしかったですね。
 一方で中盤のタジリのダウンの見せ方は少々過剰で胡散臭い。
 今になって始まったことではないし、SMASHのタジリとしてのカラーとも言えるけど。
 それでも得意な見せ方ではないのですから動きながらやられた方がベター。
 その方ががむしゃら感が出ますし、
 実際終盤は戦略に拠らない反撃でしたからね。
 最後はタジリの頑張りをフィンレーが鮮烈な強さで踏み潰し、
 心地よい失望と共に試合の幕を閉じる。
 vs.キャリハンほどではないが
 フィンレーの恐ろしさを組み込みながら試合と成立させドラマに昇華させました。
 前回と違ってこれなら年末に東スポの年間最高試合候補で選ばれても疑問を抱かない。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

総評
 ストーリー・ラインはそのままに試合面で女子だけでなく男子も良質の試合を生み出し
 ひとまずの集大成を成しました。
 (執筆日:2/21/11)
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ウルティモ・ドラゴン、児玉ユースケ、土肥孝司vs.田島久丸、YO-HEY、黒潮二郎
A高橋奈苗、中川ともか、花月vs.真琴、リン・バイロン、雫あき
B北斗プロレスvs.元IWA JAPAN:木藤拓也、小仲=ペールワン、ルー・ルルル、リッキー・フジvs.松田慶三、平野勝美、岡野隆史、山田圭介
C大谷晋二郎、田中将斗、日高郁人vs.スターバック、大原はじめ、ジェシカ・ラブ
Dハードコア・マッチ:サブゥー、葛西純vs.VENENO、KENSO
EAKIRA、大矢剛功vs.藤波辰爾、エル・サムライ
Fディーバ王座戦:華名(ch)vs.朱里(新チャンピオン!)
GSMASH王座戦:デイブ・フィンレー(ch)vs.TAJIRI