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Noah:Matches 2024の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@飯伏幸太vs.丸藤正道(Noah 1/2/24)
 前転から遅く、後ろに倒れる受け身も遅い。
 序盤だから抑えているというレベルではありません。

 AEWでも状態は良くなく、
 飯伏というネーム・バリューで多人数マッチに貢献するしかなかったですが
 少なくともこういう試合を組んだ中で
 少なからずコンディション改善されるかと思いきやむしろ悪化しているという事実。

 それなら飛んだり跳ねたりしない中で魅せる方法はなかったかと思うものの
 前転すらまともにできないのでレスリング・マッチという手すらも結局できないんですよね。

 丸藤はキレあるし意図あるものの
 それによって大勢が変わらない程、
 飯伏からは何のためにアクションをしているか分からないし、
 何を見据えているかも分からない行動です。
 虚しさが出てきますね。
 
 15分経過しても改善は見られず動きが安定しないので、
 このままだと試合の中で怪我するのではないかという怖さすら出てきます。

 それなのにエプロンの攻防とかする。
 何が出来るわけでもないのに
 わずかな希望にすがらせて打ち砕く。

 人と人でプロレスは作るものですから
 ほうきとのプロレスとか否定派なのですが、
 ほうきは物なので期待を裏切らないという点では良いよな、とすら思いが脱線。

 顔に蹴りを受けた飯伏が口に指を突っ込み覚醒モードに入る場面も空滑り。
 今度こそテコ入れしますよ、しますよ…しなーい、と期待を裏切る天丼構成。

 終盤のグラウンドの応酬ももっさりすぎて普通なら笑わってしまうレベルですが、
 黄金カードと呼べるカードな訳で
 そのまま笑える気持ちにもなれず複雑な気持ちになります。
 こんな心を揺さぶるプロレスは嫌ですね…。

 試合後ジェイクが現れメインを斬り捨てる異例のマイク・アピールですが、
 両足壊れてまともに退場ができない飯伏は
 それなのにかかってこい、と挑発的な仕草を見せていて…。

 試合が終わった後まで通うことのない孤立感、寂寥感が残りました。
 
 ダメな試合しちゃったな、と丸藤にでも、観客にでも弱みを見せれば
 やったことに意味があると見せかける妄言が何か思いついたかもしれませんが、
 やらなければよかった、と悲しみを与える一戦。

 久しぶりに使います。
 ごみ箱行き。
 (執筆日:1/?/24)