Noah:Best of Noah 2023 part.5の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | N-1 V公式戦:ジェイク・リーvs.拳王(8/27/23) ウィル・オスプレイvs.丸藤正道(9/17/23) |
@N-1 V公式戦:ジェイク・リーvs.拳王(8/27/23)
拳王が張り手を打って挑発。
ジェイクがそれに乗るのか乗らないか興味を持って見守らせます。
ジェイクは拳王の蹴りを鉄柱に誤爆させて反撃開始。
いつものタフ・マッチではなく
ストーリーに寄せた拳王の試合運びが
シチュエーションを引き立てましたね。
フェイントを入れたりとジェイクもエスカレーションな攻防ではないものの
よく考えながら攻防を作っていました。
ぎりぎり好勝負。
AN-1 V公式戦:征矢学vs.潮崎豪(8/27/23)
征矢が先に仕掛けて潮崎は完全に劣勢。
この日2戦目の疲労感がシチュエーションに拍車をかけます。
征矢が執拗に首に打撃を叩きこみます。
地味ながら打撃の重みが活きていて良かったですね。
潮崎が疲労感を見せながらもエネルギッシュな反撃。
どんな形でも勝敗極まり得る雰囲気感を作り出し、
クイックも効果的に演出して盛り上げました。
好勝負に少し届かず。
BN-1 V決勝:潮崎豪vs.拳王(9/3/23)
拳王が挑発から主導権を握ります。
潮崎のマシンガン・チョップに対し拳王も蹴り連打。
徐々に下地を作っていきます。
ただ見えているビジョンは決勝にしてはスケール感が足りない気も。
また、拳王がいつもと違うアレンジを見せて観客の反応引き出しますが、
こちらも戦略上の意味性が薄くなっているのが難。
20分を超えて疲労感を出しつつ盛り上げていきますが、
ここでもドラマ性と攻防が完全に一致とはいかず。
潮崎がムーンサルトを放ち、エメラルド・フロージョンを決め、
復活に向けて印象付けましたが、試合としては伸び悩み。
好勝負に少し届かず。
Cウィル・オスプレイvs.丸藤正道(9/17/23)
オスプレイがじっくりした間で引き込んだ上で
小さいムーブもしっかり意味を持って行います。
相同性とそれぞれの閃きが光ります。
表面的な分かりやすさ、盛り上げを好きな人も
細かなところをこだわって見る人も楽しませるトータル・パッケージ。
丸藤は年齢差ある中で不安視していた部分もなんのそので
細かな一進一退を高い完成度でこなします。
終盤の作り方自体は比較的単純ではあったものの
ドリーム・マッチに相応する内容です。
数年早く組まれてたら、なんて言わせない見事な内容。
文句なしに好勝負。
DJr.ヘビー級タッグ王座戦:アルファ・ウルフ、ドラゴン・ベインvs.アレハンドロ、ニンジャ・マック(9/24/23)
ルチャらしい演舞。
オリジナルな連携技も織り込みます。
いまいち観客の反応が静かで、
その中でムーブを連発しないといけないのが寂しいですが。
スポット量の大小で後半に向けて流れを作ります。
やってることが少し独善的で終わりが見えにくいものの
とことんニア・フォールを繰り広げてやりきりました。
日本でここまで完全燃焼できたのは良いこと。
好勝負に少し届かず。
(執筆日:11/?/23)