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Noah:Best of Noah 2023 part.4の分析


名勝負 中嶋勝彦vs.宮原健斗(7/15/23)
好勝負 N-1 V公式戦:中嶋勝彦vs.征矢学(8/6/23)

@潮崎豪vs.拳王(6/22/23)
 潮崎は拳王の足にチョップを叩きこみ脚攻め。
 まったりとした進め方ですね。

 一方の拳王は潮崎をフェンスにぶつけ荒々しく。
 打撃の耐え合いで音を響かせた後、拳王も脚攻め。

 お互い削りながらも張り合いをやめない一進一退。
 高いクオリティになっていますが、
 スピード感に欠け、物足りなさも。

 好勝負に少し届かず。

A中嶋勝彦vs.宮原健斗(7/15/23)
 10年ぶりのシングル。
 いろいろ観る側も投影してしまうマッチ・アップですね。

 まずは中嶋勝彦がR15で宮原をダウンさせます。
 宮原もここでダウンできる。
 宮原は引く勇気をもってこの試合に臨めています。

 そして自身のアピール性を活かして帳尻を合わせ、
 そこから自分の色に一気に染めていく。

 印象的なやり取りを積み上げていきますね。

 中嶋は宮原とは対照的にポーカーフェイス。
 それがかえって余韻を引き立て、
 ノスタルジックも含め奥行きが出ていきます。

 それは終盤、両者ダウンからエルボーの打ち合いに入り
 タフな打ち合いに転じつても残っています。

 最後は宮原の真骨頂で
 過剰なニアフォール合戦にせずとも綺麗にドラマがまとまりました。

 実現するに当たってのそれぞれの想いが結実したエピック・マッチ。

 文句なしに名勝負です。

BN-1 V公式戦:中嶋勝彦vs.征矢学(8/6/23)
 N-1 Vの開幕戦。
 
 征矢が猪突猛進するも
 中嶋がいなして主導権を握り征矢に反撃を許しません。

 封殺される展開の中で征矢の不器用さが良い形で光りましたね。

 これだけのパワー・ファイターなのにN-1全敗の過去があったり、
 それでも征矢にはいつかひっくり返すんじゃないか、と
 奇跡を感じさせるのが征矢の魅力ですね。

 開幕戦からそれが爆発しました。

 ぎりぎり好勝負。

CN-1 V公式戦:潮崎豪vs.エル・イホ・デル・ドクトル・ワグナーJr.(8/11/23)
 潮崎がルチャに付き合って演舞した後、
 飛んできたワグナーをチョップで打ち落としフェンスにぶつけます。

 細かな一進一退を入れつつワグナーも合わせて
 チョップの音を負けじと響かせます。

 じっくり2人の攻防に浸れる一戦ですね。

 普段ない攻防もありボーナス・トラック的楽しさもありました。

 好勝負に少し届かず。

DN-1 V公式戦:潮崎豪vs.中嶋勝彦(8/27/23)
 中嶋は勝てば決勝。
 潮崎は前の試合で征矢が勝ったことで決勝の可能性が出てきたものの
 勝っても征矢との決定戦が控えている、という状況です。

 ショート・カットは中途半端ながら
 それぞれのスタンスを示して、
 攻防の流れを適切につなぎました。

 この後の試合につなぎつつ、
 この試合単独で見ても満足の内容です。

 中々良い試合。

 (執筆日:11/?/23)