Noah:Best of Noah 2018の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | Jr.タッグ王座戦:Hi69、田中稔(ch)vs.原田大輔、タダスケ(5/29/18) タッグ王座戦:潮崎豪、清宮海斗(ch)vs.中嶋勝彦、マサ北宮(5/29/18) |
@Jr.ヘビー級王座戦:原田大輔(ch)vs.HAYATA(3/11/18)
HAYATAがまず不意打ちトペコン。
技は思い切りが良く、若さ故の勢いを感じますね。
ただ試合運びは改善の余地があります。
構成スポットの配置の適切さで持っていますが、
原田は結構受け手に回ってHAYATAに任せるところも目立ちましたが、
もう少し試合をコントロールしても良かったですね。
HAYATAの意気込みは素晴らしいものの
相手とどう作っていくかそこまでは考え足りていなかったですからね。
中々良い試合。
好勝負ではないですが、HAYATAのようなレスラーも加わって
ロスターは地味に充実してきた印象がありますね。
AGHC王座戦:拳王(ch)vs.杉浦貴(3/11/18)
挑発を交えると杉浦がエプロンを使ったネック・ブリーカー。
拳王の受け表現はリアリスティックではないのが時に目に付きますね。
定番のエルボー合戦も交えたり
拳王がお返しとばかりにエプロンでジャーマン、
追撃に場外ダウンの杉浦にダイビング・ダブル・ストンプ、と
Noahらしいハードな内容になっています。
ただ上記ダイビング・ダブル・ストンプ後に
普通に打撃の耐えあいをする感覚は理解できない。
ナンセンスですね。
体を張ってハードなスポットをするなら
配置、流れを適切にしないと勿体無い。
タフさが伝わってきて点では良いものがあったものの
最後のフィニッシュへの持って行き方含めて
流れが微妙すぎて残念でした。
平均的な良試合。
BGTL決勝:杉浦貴、拳王vs.潮崎豪、清宮海斗(4/11/18)
公式戦では30分時間切れだったカード。
杉浦がGHC王者ではあるものの
トップ・マッチを拳王vs.潮崎と設定し、
杉浦vs.清宮の格差対決をサブに添えたのが面白い。
潮崎のチョップが冴えているし、
拳王もバランサーとして良い塩梅になっています。
清宮はスキルの不足をストーリーに組み込むことで
フォローされていますが、終盤になると流石に貢献しきれなかった。
その点が惜しまれるところですね。
好勝負に少し届かず。
Cタッグ王座戦:中嶋勝彦、マサ北宮(ch)vs.潮崎豪、清宮海斗(4/29/18)
前半を清宮のみでこなそうという思い切った構成。
潮崎の膝を壊した前哨戦を見ていなければやや弱いかなと思う所もありますが、
清宮が華のあるスポットを放ったり、
北宮がキャラと試合運びの不協和音を見せない
成長ぶりを見せたりしていて見所は多い。
潮崎に交代すると中嶋とのマッチアップ。
この2人にしか出せないライバル関係が良いですね。
バチバチの打撃戦後潮崎の脚を殺しにかかります。
この展開を中嶋ではなく北宮主導で行えるというのが
重ね重ね北宮の成長を感じます。
清宮も不自然さも一部まだありますが、
観客を乗せるレスラーとして正しい道を歩んでいる。
期待を込めてなのでしょうが、
北宮vs.清宮のシングルに終盤を絞ったことで
タッグの面白みが失われてしまったのは残念。
攻防自体は良いのですが、あくまでタッグ王座戦ですからね。
好勝負に少し届かず。
DJr.タッグ王座戦:Hi69、田中稔(ch)vs.原田大輔、タダスケ(5/29/18)
稔が不意打ちのDDTを受けてもヘッドスプリングで起き上がったり
彼独特のセンスを披露します。
Hi69もNoahにない雰囲気を纏っていて良いですね。
一方で場の求めていることも綺麗にこなしています。
気負いすぎずバランス良く、
それぞれのプロレス観をミックスさせました。
中でも稔が1アクション後に即座に起き上がったり
アクションの繋ぎ方の変化付けが上手く光ってましたね。
45歳でもJr.の一線級の活躍は天晴れ。
しっかりタッグの起承転結がありましたが、
最後のまとめ方だけはまったりさせ過ぎていて残念。
すぱっと〆たかった。
ぎりぎり好勝負。
Eタッグ王座戦:潮崎豪、清宮海斗(ch)vs.中嶋勝彦、マサ北宮(5/29/18)
中嶋が挑発して潮崎の気をそらすと北宮が背後からひざ壊し。
脚攻めで孤立させる形ですが、
中嶋の蹴りが恐ろしいまでに研ぎ澄まされていて
ここまでくると潮崎のセル云々関係なく
圧倒的なリアリティを感じさせる。
北宮はややおぼつかないが役割は理解している。
パートナーの清宮も真っ直ぐとした
ファイト・スタイルで潮崎のパートと
メリハリのある攻防を提供しています。
連携時のフォローも良く、素晴らしかった。
前回の試合を越える内容で、文句なしに好勝負。
FGHC王座戦:杉浦貴(ch)vs.丸藤正道(5/29/18)
一定の展開付けは出来ているものの
特筆すべきレベルには至らず。
丸藤のエプロンでのパイル・ドライバー・スポットが起点になりえましたが、
杉浦が即座にコーナーへのジャーマンを放つので
抜本的な改善には至らず。
その後も大技を打つごとに
徐々にクオリティがあがっていくだけ。
最後のフロント・ヘッド・ロックはドラマチックでしたが、
それ以外は一つもこれまでのカードを超えるものがなかった。
平均的な良試合程度。
(執筆日:7/?/18)
注目試合の詳細
なし試合結果
@Jr.ヘビー級王座戦:原田大輔(ch)vs.HAYATA(3/11/18)AGHC王座戦:拳王(ch)vs.杉浦貴(新チャンピオン!)(3/11/18)
BGTL決勝:杉浦貴、拳王vs.潮崎豪、清宮海斗(優勝!)(4/11/18)
Cタッグ王座戦:中嶋勝彦、マサ北宮(ch)vs.潮崎豪、清宮海斗(新チャンピオン!)(4/29/18)
DJr.タッグ王座戦:Hi69、田中稔(ch)vs.原田大輔、タダスケ(5/29/18)
Eタッグ王座戦:潮崎豪、清宮海斗(ch)vs.中嶋勝彦、マサ北宮(5/29/18)
FGHC王座戦:杉浦貴(ch)vs.丸藤正道(5/29/18)