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新日本プロレス:Best of G1 2018 part.1の分析


名勝負 G1公式戦:ケニー・オメガvs.内藤哲也(7/15/18)
好勝負 G1公式戦:マイケル・エルガンvs.EVIL(7/14/18)

G1公式戦:棚橋弘至vs.鈴木みのる(7/14/18)

G1公式戦:ジェイ・ホワイトvs.オカダ・カズチカ(7/14/18)

G1公式戦:飯伏幸太vs.ザック・セイバーJr.(7/15/18)

G1公式戦:ケニー・オメガvs.内藤哲也(7/15/18)

G1公式戦:内藤哲也vs.石井智宏(7/19/18)

@G1公式戦:マイケル・エルガンvs.EVIL(7/14/18)
 定番タックルの攻防でエルガンの方が
 パワーを上回ることを明示。
 ラリアットの鉄柱誤爆から
 EVILが椅子を使って腕殺し。
 凶器を上手く使ったEVILの攻めは印象的ですが、
 エルガンも助走なしでトペをしたりと
 追い込まれている感を強調する良い反撃を見せていますね。
 ポイント、ポイントをどう組み合わせるか
 非常に賢い試合構築で美しい相互理解が見られました。
 ぎりぎり好勝負。

AG1公式戦:棚橋弘至vs.鈴木みのる(7/14/18)
 みのるが張り手にスリーパー、低空ドロップ・キックと
 出だしから強烈な仕掛けを叩き込みます。
 説得力十分で早期決着してもおかしくない程。
 素晴らしいコンディションです。
 棚橋もみのるの攻めを耐え切って
 大きな流れの中で構成していますね。
 若干構成が物足りず、細かなステップで試合をあげて欲しかったですが、
 14分と短い試合時間設定の中では求めすぎか。
 ぎりぎり好勝負。

BG1公式戦:ジェイ・ホワイトvs.オカダ・カズチカ(7/14/18)
 CHAOS同門対決ですが、
 ジェイは今のヒール・キャラをぶらさずに対峙。
 切り返し合いは控えめなので
 ジェイのヒールとしての試合運びを中心に展開。
 オカダが受けから攻めに転じた時に
 ジェイが食われないか心配していましたが、
 要所に各種バック・ドロップを駆使する
 上手い構築でジェイがオカダのレベルに食らいつきましたね。
 最後もレフェリーを絡めた演出を高い精度で行い、
 ジェイ勝利という予想外の結末に繋げました。
 ぎりぎり好勝負。

CG1公式戦:飯伏幸太vs.ザック・セイバーJr.(7/15/18)
 力強いレスリングで一気に惹きつけると
 飯伏は打撃でセイバーはレスリングでアピール。
 それぞれ相手の得意領域では譲って立てていますね。
 セイバーがムーンサルトを狙った飯伏をエプロンに引きずり下ろし
 レッグロックに捕らえるという、いつも以上に冴えたトラップ。
 飯伏も思い切りパワフルなムーブを放って
 試合の中で両者光っていますね。
 ただ広く相手とのポイントを作って拾わせている中で
 必ずしも2人の間でベストな共通認識がある訳ではない。
 カードのポテンシャルから期待する
 MOTYクラスにはなりませんでしたが、素晴らしい試合となりました。
 ぎりぎり好勝負。

DG1公式戦:ケニー・オメガvs.内藤哲也(7/15/18)
 それぞれ人を食ったアピールで場を暖めると
 オメガが内藤の腰攻め。
 技を使わず序盤の抑制が効いていますね。
 それでも2人のテンポがぴたりと合っていて、
 認識もまた補正の必要すらないのだから心地よく目が離せない。
 場外マットを剥いだ攻防に
 観客席超えスプリングボード式クロスボディ、と
 ハードコアなスポットも加えつつ
 的確な一進一退で盛り上げていきます。
 スポットとそれ以外のメリハリの意識がありますね。
 凄いスポットは比較的誰でもできますが、
 このうまい塩梅の緩みは誰にでも出来ない。
 王座戦かと見間違う程の激戦でした。
 ぎりぎり名勝負。

EG1公式戦:内藤哲也vs.石井智宏(7/19/18)
 それぞれポイントになるまで
 じっくり待って耐えて交錯。
 サイコロジカルに脚狙いも絡めていて良いですね。
 レフェリーを押しのけ、
 個人的な感情がぶつかり合う表現を加えた
 後半はそれに値する激しい攻防。
 少々踏みとどまる時間帯もありましたが、
 基本的にそれぞれの領分を十二分に発揮した内容。
 ぎりぎり好勝負です。
 
FG1公式戦:ケニー・オメガvs.後藤洋央紀(7/19/18)
 オメガのキャラを活かすには
 後藤の強い攻めを期待したいが、いまひとつ物足りず。
 オメガのスプリングボードを
 椅子投げつけで防ぐのは後藤のキャラでやって良いことかは疑問です。
 その後の観客席の攻防含めて
 インディーっぽいハードコアな攻防が
 普段見られない点で新鮮な驚きを与えていた面もありますし、
 その中で後藤のタフさも際立っていきましたね。
 それはオメガの掌で後藤が良い踊りを見せていたという事ですけれども。
 それでも良いので最後踊りきれたら良かったのですが、
 終盤は後藤の限界に押さえつけられて伸び切らなかった印象。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:8/?/18)
 

注目試合の詳細

なし

試合結果

@G1公式戦:マイケル・エルガンvs.EVIL(7/14/18)
AG1公式戦:棚橋弘至vs.鈴木みのる(7/14/18)
BG1公式戦:ジェイ・ホワイトvs.オカダ・カズチカ(7/14/18)
CG1公式戦:飯伏幸太vs.ザック・セイバーJr.(7/15/18)
DG1公式戦:ケニー・オメガvs.内藤哲也(7/15/18)
EG1公式戦:内藤哲也vs.石井智宏(7/19/18)
FG1公式戦:ケニー・オメガvs.後藤洋央紀(7/19/18)