新日本プロレス:G1 Climax 24 Day Eight 8/3/14の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | G1公式戦:内藤哲也vs.後藤洋央紀 G1公式戦:本間朋晃vs.柴田勝頼 G1公式戦:中邑真輔vs.棚橋弘至 |
@G1公式戦:デイビー・ボーイ・スミスJr.vs.石井智宏
打撃の打ち合いの中、最後は石井がダウンして
デイビーの"外人"という特性を作り上げます。
石井のアンダードッグぶりを活かす良い方向性だと思います。
しかしながらスミスの細かいところでの意志の伝え方、
仕草、感情の見せ方、受け身etc...
全体的に野暮ったく、一皮むけないと次のステップにいけない
印象がまだまだ拭い去ることができませんね。
平均的な良試合。
AG1公式戦:矢野通vs.天山広吉
BG1公式戦:永田裕志vs.シェルトンXベンジャミン
CG1公式戦:小島聡vs.ドク・ギャロウズ
DG1公式戦:内藤哲也vs.後藤洋央紀
内藤は観客の反応、歓声/ブーイングを愉しんでいますね。
後藤も最低限に抑えつつも、
パフォーマンスを意識できています。
中々王座に手が届かず、
このG1においてもこれ以上負けると厳しい、という
似た境遇にあることを戦いの中で語り、
その状況にふさわしい非常に緊密な一進一退を見せました。
2人の交流によって重厚感の調節・演出がされているのも見事。
ぎりぎり好勝負。
EG1公式戦:AJスタイルズvs.ランス・アーチャー
アーチャーが狂気の笑みとゆとりある動き。
ダイナミックに際立たせた得意技も印象的ですね。
アーチャーってここまで素材として魅力的だったか、と見直しましたね。
AJは脚攻めを絡めて細やかな動きで対抗。
アーチャーを際立たせるべく
スポット以外は地味目に丸めており、
最後もスタイルズ・クラッシュではなく、
カール・カッターにして詰将棋ばりの構築を見せました。
好勝負ではないもののG1だからこそ見れた試合。
中々良い試合。
FG1公式戦:鈴木みのるvs.真壁刀義
ヘビー級としての強みよりも
絵を作るディティールの粗さが目立ちますね。
みのるがビッグ・ブーツで真壁の顎を打ち抜くと
真壁がリアルも入っているのでしょう、
観客が思わず感情移入してしまうようなセルを見せます。
しかし反撃の流れの作り方が稚拙で台無しです。
後半になると食い違いはなくなってきます。
それぞれ戦略的に攻めの移行、カウンターを考えていました。
ただ最後のみのるの持って行き方が
個人的にはあんまり好きではないですね。
平均的な良試合。
GG1公式戦:本間朋晃vs.柴田勝頼
ハードな打撃をとにかく打ち込んでいく。
一本気で引くことを知らない2人らしい戦いですね。
一方で本間が引くべきところは引いて
0勝レスラーという側面要素も出しています。
本間はこの日カウンター&カット後の追撃が冴えており、
王道の仕掛けでいつも以上に熱を生み出していきました。
それでも最後は抵抗だけで終わり、
一進一退を許されない立ち位置というのが少々寂しいですが、
素晴らしい試合でした。
ぎりぎり好勝負。
HG1公式戦:高橋裕次郎vs.オカダ・カズチカ
IG1公式戦:中邑真輔vs.棚橋弘至
これまでの試合ではそれぞれ
対戦相手に特別に調整してきた印象ですが、
それと比べるとここにきていつも通りのファイトな印象。
しかし棚橋がコーナー・バイブレーションをパクったところから
洗練された攻防が生まれ始めます。
トライアングル・チョークを
テキサス・クローバー・ホールドに切り返したシーンで決定づけられましたが
非常に高度で苦しい戦いだという雰囲気づくりをした後、攻防を目まぐるしく展開。
今年何度となく行っているカードですが、
既視感はなく非常に楽しめました。
クライマックスもG1公式戦の1試合とは思えない程
ボリュームがあり満足いく内容です。
ぎりぎり好勝負。
DVD Rating:★★★★★
(執筆日:8/?/14)
注目試合の詳細
なし試合結果
@G1公式戦:デイビー・ボーイ・スミスJr.vs.石井智宏AG1公式戦:矢野通vs.天山広吉
BG1公式戦:永田裕志vs.シェルトンXベンジャミン
CG1公式戦:小島聡vs.ドク・ギャロウズ
DG1公式戦:内藤哲也vs.後藤洋央紀
EG1公式戦:AJスタイルズvs.ランス・アーチャー
FG1公式戦:鈴木みのるvs.真壁刀義
GG1公式戦:本間朋晃vs.柴田勝頼
HG1公式戦:高橋裕次郎vs.オカダ・カズチカ
IG1公式戦:中邑真輔vs.棚橋弘至