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Highspots:The Revival of Super Hero Tiger Mask Final Collection Disc Fiveの分析


名勝負 なし
好勝負 NWA Jrヘビー級王座戦:タイガー・マスク(ch)vs.小林邦昭(1/6/83)

WWF Jrヘビー級王座戦:ダイナマイト・キッドvs.タイガー・マスク(4/21/83)

Highspots製。
約2時間20分です。

@NWA Jrヘビー級王座戦:タイガー・マスク(ch)vs.小林邦昭(1/6/83)
 まずは小林が技術を見せてグラウンドで優位に立ちます。
 その後タイガーが多彩な方法で頻繁に反撃するにも関わらず、
 3戦目を感じさせるスピードのある攻防の結果、
 小林が憎らしい程に強引に支配し続けます。
 十分な溜めが出来た所で
 挑発し、強烈な打撃を顔に叩き込んで終盤へ突入。
 息が詰まるような手に汗握る攻防になっています。
 タイガーが苦戦してもランクを落とさない程小林に説得力のあった熱戦でした。
 しかしパンタロンとマスク剥ぎを捨てたせいで試合の面白みは落ちてますね。
 20分Overという試合時間といい、ありきたりな優等生な好勝負という印象はぬぐえない。
 ぎりぎり好勝負。 

Aタイガー・マスク、グラン浜田、星野勘太郎vs.ロス・ミシオネロス・デ・ラ・ムエルテ
 (1回カット)
 試合前に新国際軍がタイガーをリンチ。
 しかし猪木へのメッセージなので試合には余り影響なし。
 多少調整しているもののタイガーは普通に戦ってますからね。
 メヒコ軍は新日のリングの中で戦うとあってやりにくそうでしたが
 そこは浜田が役に立って良い相手になっています。
 ただそれ程盛り上がらず唐突に地味なフィニッシュです。
 悪くない試合。

Bタイガー・マスクvs.ネグロ・ナヴァーロ(1/20/83)
 (3分経過時から)
 噛みあわなさそうな雰囲気はあったのですが
 今回は特にタイトル戦でもないので
 表面上のつきあいに押さえて、軽くクオリティを稼いでいます。
 平均レベル。

Cタイガー・マスク、星野勘太郎vs.ジェリー・エストラーダ、ブラック・タイガー(1/28/83)
 (4分経過時から)
 星野がブラックを押さえている目の前で
 タイガーがエストラーダにツームストンを打つ最後の部分以外
 特に語る事のない前哨戦です。
 悪くない試合。

DNWA Jrヘビー級王座戦:タイガー・マスク(ch)vs.グラン浜田(2/3/83)
 じっくりするつもりがグラウンドは沈滞していますね。
 ルチャではそういう事が時々あるから、
 それに慣れてしまっているのかもしれない。
 ムーブの方も両者ダイナミックな物を見せていますが
 流れの操り方が下手ですね。
 他とは違った魅力を出しているし全体では完成されているが、
 前回よりこじんまりとしていて、まあまあ良い試合程度。

EWWF Jrヘビー級王座戦:タイガー・マスク(ch)vs.ブラック・タイガー(2/7/83)
 (16分中8分経過から)
 ブラックが重い攻めで圧倒するシーンから映像は始まります。
 反撃されるも今度は得意のラフ・ファイトで取り戻し、と
 支配するシーンが2つ並んでますね。
 ストーリーはあるものの
 黒タイガー戦はそういう長い溜めで作っていくものではないでしょう。
 クライマックスもこれまでの試合を踏まえて
 攻防を進化させていますがこれまたベクトルが違う。
 クオリティは高いのだろうけど独自色を活かせず。
 中々良い試合ぐらいだろうと思います。

FWWF Jrヘビー級王座戦:タイガー・マスク(ch)vs.小林邦昭(2/8/83)
 (7分経過時から)
 技がすんなりと決まっていきますね。
 前回見せたような工夫あるシーンも見られません。
 カウンターで主導権の移りあいが激しくなり、
 クライマックスはかなり盛り上がっているのですが
 やっぱりタイトル3連戦という事で全力を注ぎ込めなかった部分はありそうですね。
 良くて中々良い試合ぐらい。

Gタイガー・マスク、星野勘太郎vs.グラン浜田、小林邦昭(2/10/83)
 (4分経過時から)
 めまぐるしく技を打ちカウンターで切り返すので面白いですね。
 ただその分適当になっている部分はあるし、
 マスク剥ぎに対するレフェリングが緩くなっているのは違和感がありますね。
 そのマスク剥ぎでぐたぐたしたせいでクライマックスも浮いています。
 平均的な良試合。

HWWF Jrヘビー級王座戦:ダイナマイト・キッドvs.タイガー・マスク(4/21/83)
 前回の試合でタイガーが首を痛めたために遺恨試合という様相。
 飄々と華麗な技を出す印象のあるタイガーが
 早い段階でトペを出したりと渾身の技でキッドに牙を向いていき、
 特別な雰囲気を漂わせています。
 これに対しキッドがタイガーの痛めている首を攻め、マスク剥ぎを狙うので
 その雰囲気はベビーフェイスvs.ヒールの最終決戦的ヒートにまで変化します。
 それで場が荒れた事により意思疎通が軽く乱れてますが
 戸惑いや動きが止まればすぐに相手が攻撃してフォローも出来ていますね。
 今からするとタイガーがキッドに近づいていく、
 そういう部分の見せ方を期待してしまいますが
 80年代の試合にそれを求めるのは無茶でしょうか。
 それはさておきこの試合の問題はフェンス・アウト後の試合進行。
 延長開始までに時間かけ過ぎて
 キッドの不意打ちツームストンのダメージから回復した状態になっているし、
 (公平なスポーツ観を気取ったのかもしれないけど)
 激しい場外戦の後のビール瓶は不要で、これまた流れを切っている。
 そしてその後のヒール・アピールは今更だし、
 場外でツームストンを食らった後ツームストンを打ち返せるような試合性質ではないと思いますよ。
 どうも私には終盤が受け入れられないので名勝負に入れられませんね。
 それ以外は最終決戦というべき素晴らしさなのだけど。
 文句なしに好勝負。

DVD Rating:★★★★☆
 (執筆日:4/25/10)

注目試合の詳細

@NWAジュニア級王座戦:タイガー・マスク(ch)vs.小林邦昭(1/6/83)
  小林がグラウンド・レスリングで優位に試合を進めている。
  タイガーをコーナーに乗せ投げ捨てる。
  タイガーが前転して着地しロープに走る。
  小林はカウンターでソバットを決めると蹴りを放ち投げる。
  タイガーはグラウンド・ヘッド・シザースから逃れるとニー・ドロップ。
  ソバットで落とすとダイブを狙うも逃げたのを見て諦める。
  コーナーに振られたタイガーがムーンサルト。
  避けられるも着地。
  ショルダー・スルーも着地するとペイレイ・キック。
  カバーするもカウント2。
  小林がハーフ・ボストン・クラブ。
  タイガーはミュール・キックで逃れるとソバット。
  小林が2倍返しでタイガーが場外に逃れる。
  小林がコーナーに登ろうとするもタイガーが察知して逃げる。
  小林が戻ってきたタイガーにフィッシャーマンズ・スープレックスを狙う。
  タイガーが丸め込みに返す。
  カウント2で返されるやアーム・バー。
  小林は何とかタイガーを外に出して逃れると蹴りまくる。
  首4の字。
  タイガーが逃れ弓矢固め。
  タイガーがショルダー・タックルを決める。
  ショルダー・スルーを食らっても着地。
  小林がドロップ・キックからソバットへ。
  タイガーは避けると同時に払い蹴りへ。
  決まらない物の脚を取る。
  足を絡めたまま逆立ちし張り手。
  張り手を打ち合う。
  タイガーがソバットを決めショルダー・スルーを狙う。
  そこを小林が捕まえダブル・アーム・スープレックス。
  カバーするもカウント2。
  タイガーはロープを掴んでドロップ・キックを誤爆させるとコブラ・ツイスト。
  小林がロープを掴む。
  丸め込み合うもカウント2止まり。
  タイガーがキー・ロック。
  小林はマスクを掴んで持ち上げると投げ捨てる。
  バック・ブリーカーを決めカバー。カウント2。
  ヘッド・ロック。
  タイガーがバック・ドロップ。
  ソバットを決めて落とすとトペ・スイシーダ。
  タイガーはリングに戻るとツームストン。
  ムーンサルト・ボディ・プレスへ。
  小林は避けて自爆させるとソバット・キック。
  落とすとブランチャ。
  柵に振ろうとする。
  タイガーが振り替えしぶつけリングに戻ろうとする。
  小林はタイガーを引き摺り下ろすとブレーン・バスターでリングに戻る。
  タイガーも何とかカウント19で戻ってくる。
  小林がタイガーにフィッシャーマンズ・スープレックスを決めるもカウントは2。
  クロス・ボディへ。
  タイガーは受け止めると場外に投げようとして自らも落下。
  小林がタイガーを鉄柱にぶつけようとする。
  タイガーは逃れて逆に鉄柱にぶつけるとジャーマン。
  リングに戻るとカウント20!


Dジュニア級王座戦:タイガー・マスク(ch)vs.グラン浜田(2/3/83)
  浜田が意表をついてドロップ・キック。
  タイガーはすぐにロープ際に行き追撃させない。
  グラウンド・レスリング。
  タイガーが跳び起きて離れる。
  タイガーがレッグ・ロック。
  浜田がアーム・バーに返す。
  タイガーがカバーに持っていく。
  浜田はカウント1で返すと両手を掴んでモンキー・フリップ。
  タイガーも同じくモンキー・フリップ。
  ロープ・ワークから同時にクロス・チョップ。
  タイガーが先に起き上がりドロップ・キック。
  浜田がレッグ・ロック。
  タイガーがレッグ・ロックに返し浜田がロープを掴む。
  グラウンドで体力の奪い合いが続く。
  浜田がミュール・キックを決める。
  タイガーは浜田をロープに振るとクロス・ボディからDDT。
  カバーするもカウント2。
  ツームストンからダイビング・ヘッド・バッドへ。
  しかし避けられ自爆。
  浜田がバック・ドロップからカバー。カウント2。
  タイガーが反撃。
  ソバットからスープレックスでカバー。カウント2。
  ボディ・スラムへ。
  浜田がヴィクトリー・ロールに切り返す。カウント2。
  浜田が攻めかかる。
  ドロップ・キックで落とすとトペ・スイシーダ。
  戻ってきたタイガーにクロス・ボディへ。
  タイガーは避けるとクロス・ボディへ。
  浜田はかわして落とすとブランチャへ。
  タイガーがドロップ・キックで迎撃。
  タイガーはリングに戻るとバック・ドロップからカバー。カウント2。
  浜田がコーナーを使ってサンセット・フリップへ。カウント2。
  タイガーはソバットを決めるとショルダー・スルーへ。
  浜田は着地するとドロップ・キック。
  もう1発。
  タイガーはかわすとボディ・スラムへ。
  ヴィクトリー・ロールを狙った浜田を潰し1,2,3!


Hジュニア級王座戦:タイガー・マスクvs.ダイナマイト・キッド(4/21/83)
  キッドが腕を取る。
  タイガーが華麗な動きから逃れ投げるも
  キッドもまた前転して着地して見せる。
  キッドがリバース・チン・ロック。
  外させずロープ・ブレイクに逃れられてもすかさず殴りつける。
  ロープに振られたタイガーがショルダー・タックル。
  キッドがショルダー・スルーを決めるもタイガーが着地し相対する。
  ロープに走ったキッドにタイガーがソバット。
  場外に逃れたキッドにトペ・スイシーダ。
  リングに戻しブレーン・バスター。
  コーナー上へ。
  キッドはタイガーを投げ落とすとミサイル・キック。
  跳び起きるとグラウンド・ヘッド・シザース。
  タイガーは抜け出すと蹴りつける。
  ロープに振りフライング・クロス・チョップ。
  コーナー上からエルボーを決め弓矢固めを狙うも決められずレッグ・ロックへ。
  キッドがマスクに手をかける。
  タイガーはキッドをロープに振るとクロス・ボディを狙う。
  キッドがロープを掴んで自爆させる。
  タイガーはショルダー・スルーでキッドを落とすと
  ダイブを狙うも逃げるのを見てフェイク・ダイブの619。
  キッドがリングに戻りレッグ・ロック。
  タイガーは逃れるとラリアット。
  セントーンからカバー。カウント2。
  キッドがマスクを剥ごうとする。
  首狙いでブレーン・バスター。
  サイド・スープレックスからカバー。カウント2。
  タイガーがグラウンド・ヘッド・シザースから逃れロメロ・スペシャル。
  キッドがツームストンを狙う。
  タイガーが暴れて崩す。
  キッドがドロップ・キックからロープに走る。
  タイガーはモンキー・フリップで落とすとダイブを狙う。
  逃げたのを見ると1回エプロンに出てからクロス・ボディ。
  勢い余って柵の外に出てダブル・フェンス・アウト。
  両者リングに戻ると再開を要求。
  キッドがツームストンからコーナー上へ。
  タイガーがエプロンに転がり出る。
  タイガーが戻って来て再開を要求。
  キッドもアピールする。
  延長戦が決定となる。
  キッドが蹴りかかりツームストン。
  そしてダイビング・ヘッド・バッド。
  勝利を確信したかカバーにいかずヘッド・ロック。
  タイガーがバック・ドロップ。
  ツームストン。
  キッドがたまらず場外に出る。
  タイガーがブランチャにいくも避けられ自爆。
  キッドがリング内へのブレーン・バスターを狙う。
  タイガーが後ろに着地しバックを取る。
  バックの取り合い。
  キッドが場外に自ら身を投げて防ぐ。
  キッドはタイガーを柵にぶつけるとブレーン・バスター。
  タイガーがキッドを鉄柱にぶつける。
  キッドがタイガーを柵にぶつけようとする。
  タイガーが振り返しキッドを柵にぶつける。
  キッドが割った瓶を手にしてリングに入る。
  レフェリーが制止する。
  キッドは瓶を捨てる。
  見逃されることになった様子。
  キッドがタイガーに襲い掛かりマスクを剥ごうとする。
  制止しようとするレフェリーを突き飛ばす。
  ブレーン・バスターからカバー。カウント2。
  落とすとチョップ。
  タイガーがツームストン。
  キッドがお返しのツームストン。
  両者リングアウトになる。

試合結果

@NWA Jrヘビー級王座戦:タイガー・マスク(ch)vs.小林邦昭(カウントアウト)(1/6/83)
Aタイガー・マスク、グラン浜田、星野勘太郎vs.ロス・ミシオネロス・デ・ラ・ムエルテ
Bタイガー・マスクvs.ネグロ・ナヴァーロ(1/20/83)
Cタイガー・マスク、星野勘太郎vs.ジェリー・エストラーダ、ブラック・タイガー(1/28/83)
DNWA Jrヘビー級王座戦:タイガー・マスク(ch)vs.グラン浜田(2/3/83)
EWWF Jrヘビー級王座戦:タイガー・マスク(ch)vs.ブラック・タイガー(2/7/83)
FWWF Jrヘビー級王座戦:タイガー・マスク(ch)vs.小林邦昭(2/8/83)
Gタイガー・マスク、星野勘太郎vs.グラン浜田、小林邦昭(両者フェンス・アウト)(2/10/83)
HWWF Jrヘビー級王座戦:ダイナマイト・キッドvs.タイガー・マスク(両者リングアウト)(4/21/83)