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Highspots:The Many Faces of MUTO Disc Fiveの分析


名勝負 川田利明vs.武藤敬司(4/14/01)
好勝負 三冠王座戦:天龍源一郎(ch)vs.武藤敬司(6/8/01)

Highspots製。
約2時間15分です。

@川田利明vs.武藤敬司(4/14/01)
 四天王vs.三銃士という、ありえないはずの試合、
 所謂ドリーム・マッチの1つ。
 まずは初手レッグ・ロックの逃れ方でスタンスの違いを表現する所が憎いですね。
 その後すぐ危険なバック・ドロップから川田の攻め、
 その後武藤の脚攻めとなり、
 大局的にはこの2ターンだけでクライマックスにいくという、
 極端な展開数の少なさなのですが
 その反撃具合による間が絶妙すぎます。
 クライマックス含め、ほとんど投げを使っていない
 状況である事も考えると驚くべき事ですね。
 しかしながらこれ程のレベルにありながら最後の最後だけ微妙。
 変形のシャイニング・ウィザードなんでしょうけど
 只のニー・ストライクに見える上
 川田が避けるというより当たりにいったように映ります。
 これならその前のシャイニング・ウィザード1発で終わらせて良かった気がします。
 ほんとシャイニング・ウィザードは一撃必殺にするだけの
 説得力と斬新さを持っていますからね。
 文句なしに名勝負。

A三冠王座戦:天龍源一郎(ch)vs.武藤敬司(6/8/01)
 (このDVDでは序盤6分程、1回カットされています)
 持ち技を適切な状況ではなく、つなぎのために
 使用せざるを得ない、という所に
 両者共に体の問題を抱えている苦しい状況が見えますけれど
 新日の武藤が3冠王座を奪取するというサプライズ・エンディングに
 ふさわしい試合になったのは
 2人が今まで無数の試合を経験してきたからであり
 普段使わない技やパクリを見せる事で
 ビッグ・マッチ感を高めていったからこそ。
 流石ですね。
 ぎりぎり好勝負。

B三冠王座戦:武藤敬司(ch)vs.スコット・ホール(9/23/01)
 WCWというぬるま湯につかっていたホールにメイン・イベントは重すぎる。
 武藤がキャリーして何とか形をつけた感じです。
 この頃の武藤は必殺技を安売りしすぎなのが難ですね。
 平均レベル。

Cグレート・ムタvs.ボブ・サップ(11/17/02)
 今の蜘蛛型マスクの初お披露目がサップ戦だったとはね。
 中身は当然ムタがキャリーしサップが総合とは違うぬるい攻撃を単発で出す、というもの。
 試合自体で楽しめなくもないけど、出オチ。
 観客を動員できるのは分かるけれどもこういうのは個人的に肯定できないですね。
 せめてムタが勝ってくれないと。
 それぐらいでもう揺らがない地位を築いたという事なんでしょうけれど・・・。
 少し悪い試合。

D武藤敬司、ビル・ゴールドバーグvs.クロニック (1/19/03)
 PPVのメインでトルネードのハンデ戦もやったことのある3人に
 武藤がこれに加わった結果、
 ゴーバの持ち味が完全に死んだ上
 塩分は相変わらずたっぷりという、とんでもない試合に。
 時間の無駄過ぎる。
 ひどい試合。

E武藤敬司、三沢光晴vs.馳浩、佐々木健介(10/31/04)
 武藤と三沢という組むはずのなかった2人が組んだタッグ・マッチ。
 絡みとしては面白い攻防が結構ありましたが
 タッグのタッチできるか出来ないかとか
 捕まってからの爆発とかタッグの高めていくシステムを
 ほとんど利用できていないのが勿体無かったですね。
 中々良い試合。

F武藤敬司vs.棚橋弘至(2/15/05)
 08年のチャンカンの試合は素晴らしかったそうですけれど
 まだこの頃は棚橋がブレイクする前。
 プロレスラーとしての華がないですねぇ。
 後半も同じような技が出てしつこい印象を受けてしまいますし。
 平均より少し上。

総評
 ネーム重視の試合が多いものの
 川田、天龍戦があるのは嬉しいですね。
DVD Rating:★★☆☆☆
 (執筆日:?/?/09)

注目試合の詳細

@川田利明vs.武藤敬司(4/14/01) 
  レッグ・ロックに対し川田は蹴りで逃れるが武藤はロープ・ブレイクで逃れる。
  川田がチョップ。
  武藤も張り手で打ち返す。
  スナップ・メアからエルボー・ドロップを決める。
  チン・ロック。
  ロープに振られた所でショルダー・タックル。
  チン・ロック。
  川田は起き上がると正面からバック・ドロップ。
  花道に出すと蹴りつけてからリングに戻す。
  ロープに押さえつけると花道から走りビッグ・ブーツ。
  グラウンド・ヘッド・シザース。
  武藤がロープを掴む。
  武藤がフォア・アームズ。
  川田は打ち返すとヒール・キック。
  カバーするもカウント2。
  チン・ロック。
  ロープを掴んだ武藤を落とすと踵落とし。
  武藤は振り返して川田をフェンスにぶつけるとリングに戻す。
  戻ってきた川田に張り手。
  川田がロー・キックで打ち返してダウンさせる。
  蹴りを叩き込んで行く。
  背中に蹴り。
  武藤が起き上がり張り手。
  川田もフォア・アームズを打つ。
  川田がボディ・スラムから背中に蹴り。
  ニー・ドロップからパワー・ボムを狙う。
  リバース・スープレックスに返されるもラリアット。
  ビッグ・ブーツ。
  更にコーナーへのビッグ・ブーツ。
  パワー・ボムを決めるもカウントは2。
  武藤がエプロンに出る。
  川田はビッグ・ブーツで落とす。
  観客席に落ちた武藤は椅子を手にする。
  レフェリーが止める。
  リングに戻った武藤に川田がすかさず襲いかかり
  頭部への蹴り上げから延髄切りへ。
  武藤はガードすると低空ドロップ・キック。
  ドロップ・キック。
  低空ドロップ・キック。
  そしてミサイル・キック。
  ドラゴン・スクリューを決める。
  もう1発狙う。
  川田が延髄切りに返す。
  先に起き上がった武藤が低空ドロップ・キックから4の字。
  川田が反転させる。
  武藤が反転させロープ・ブレイク
  武藤はカウント4まで離さない。
  武藤が低空ドロップ・キック2発。
  ドラゴン・スクリュー。
  川田が耐えながら起き上がりビッグ・ブーツ。
  延髄切りを決めカバー。カウント2。
  ストレッチ・プラグに捕らえる。
  カバーにいくがカウント2。
  ニー・ドロップにいくも避けられ自爆。
  武藤が低空ドロップ・キックにセカンド・ロープからのドロップ・キック。
  アーム・バーに捕らえる。
  川田がロープを掴む。
  武藤が腕への低空ドロップ・キック3連発。
  アーム・バーへ。
  川田が逃れアーム・バー。
  武藤がロープに脚をかける。
  川田が腕の痛みに耐えながらラリアット。
  もう1発。
  3発目を決めカバー。カウント2。
  もう1発狙う。
  武藤がガードする。
  川田が再びロープに走りビッグ・ブーツへ。
  武藤は受け止めるとドラゴン・スクリュー。
  そしてシャイニング・ウィザード。
  カバーするもカウントは2。
  再びカバーするもカウント2。
  武藤が蹴りを入れる。
  川田がフォア・アームズ。
  武藤がロープに走りニー・ストライク。
  ニー・ストライクからカバーで1,2,3!


A三冠王座戦:天龍源一郎(ch)vs.武藤敬司(6/8/01)
  ゴングがなる前に武藤がいきなりドロップ・キック。
  低空ドロップ・キックからドラゴン・スクリューを狙う。
  天龍が防いでチョップ。
  武藤が立っている天龍にシャイニング・ウィザード
  ムーンサルトを狙うべくコーナー上へ。
  天龍が慌ててエプロンに転がり出る。
  (このDVDではここからカット)
  仕切り直し。
  武藤が低空ドロップ・キックを見せ牽制。
  武藤がスナップ・メアからエルボー・ドロップ。
  チン・ロック。
  天龍が起き上がりバック・ドロップに切り返す。
  ロープに走る。
  武藤はラリアットを避けるとドロップ・キック。
  ハンマー・ロック。
  スペース・ローリング・エルボーへ。
  天龍がカウンターで蹴りを入れる。
  延髄切りを放つ。
  カバーするもカウント1。
  (ここまでカット)
  天龍がパワー・ボム。カウント2。
  チョップ。
  武藤がウィール・キックを決める。
  天龍が場外に転がり出る。
  武藤はブランチャで追撃。
  エプロンに上がってきた天龍に低空ドロップ・キック2発。
  リング内へのブレーン・バスターを狙う。
  天龍が耐え逆に場外へのブレーン・バスター。
  トペ・スイシーダで追撃。
  天龍がリングに戻ろうとエプロンに上がる。
  武藤が天龍の脚にしがみつき、そこからドラゴン・スクリュー。
  エプロンから低空ドロップ・キック。
  リングに戻すと脚攻めから4の字。
  天龍がロープを掴む。
  武藤がドラゴン・スクリューを狙う。
  天龍は殴りつけて防ぐとチョップ。
  低空ドロップ・キック。
  2発。3発。
  ドラゴン・スクリューも決める。
  そして4の字。
  武藤がロープを掴む。
  不意をついて低空ドロップ・キックを放つ。
  天龍は避けると低空ドロップ・キック。 
  チョップからテキサス・クローバー・ホールド。
  武藤が体勢を崩して逃れる。
  天龍が殴りつける。
  スパイダー・ジャーマンを決めるとダイビング・バック・エルボー。
  カバーするもカウント2。
  チョップを打ちロープに走る。
  武藤がカウンターでハリケーン・ラナ。
  シャイニング・ウィザードへ。
  天龍はガードすると殴りつけブレーン・バスター。
  カバーするもカウント2。
  パンチとチョップのコンボから雪崩式ハリケーン・ラナ。
  カバーするもカウントは2。
  再びブレーン・バスターを狙う。
  武藤は膝を入れて防ぐ。
  天龍がチョップ。
  武藤がペイレイ・キック。
  続けてシャイニング・ウィザードを決めるもカウントは2。
  2発目を決めるもカウントは2。
  もう1度カバーするもカウント2。
  ならばとバック・ブリーカーからムーンサルトで1,2,3!
  武藤が新三冠チャンピオンに!

試合結果

@川田利明vs.武藤敬司(4/14/01)
A三冠王座戦:天龍源一郎(ch)vs.武藤敬司(新チャンピオン!)(6/8/01)
B三冠王座戦:武藤敬司(ch)vs.スコット・ホール(9/23/01)
Cグレート・ムタvs.ボブ・サップ(11/17/02)
D武藤敬司、ビル・ゴールドバーグvs.クロニック (1/19/03)
E武藤敬司、三沢光晴vs.馳浩、佐々木健介(10/31/04)
F武藤敬司vs.棚橋弘至(2/15/05)