Highspots:Essential Cobra Collection の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
Highspots製。
1枚、約2時間です。
@ジュニア・ヘビー級王座戦:ザ・コブラvs.デイビー・ボーイ・スミス(11/3/83)
コブラとしてのデビュー戦。
日本人とは思えぬ体格、ハイ・センスなマスクと白ジャケット。
巴投げを着地するなどダイナミックな動きを見せます。
投げから間接技への移行も素早く、
素晴らしい素材だという事が伝わってきます。
しかし試合としては駄目。
というのもスミスは元々バンディードというマスク・マン・ギミックだったのですが
試合前にマスクを脱ぐという筋書き破りの行動に出ています。
それが試合に影響し、ぎすぎすした構築になります。
最初は探りとして通用してましたが攻防が合わなくなり、スポットのミスになる。
思うようにいかなければ嫌な気分になるもので
ブランチャを避けて危険な目に合わせたりと負のスパイラルに陥ります。
避け、カウンター、相打ちばっかりで技が決まる快感に乏しいまま
自分が食らったようにも見える良く分からない技でフィニッシュ・・・。
平均レベル。
Aジュニア・ヘビー級王座戦:ザ・コブラ(ch)vs.小林邦昭(2/9/84)
素晴らしい試合になれる可能性は結構あったと思います。
しかしこれでもかとその可能性は潰されている。
最初の奇襲は認定宣言でリセットされるし、
マスク剥ぎをするにはコブラがまだ人気を十分に獲得していない。
小林が中々のリズムとサブミッションでコブラのハイ・スポットへのお膳立てをするも、
コブラはコンセンサスの弱さ、踏み切りの悪さからやっぱり幾つかミスをしてしまっています。
最後は実況席への危険な投げで両者フェンス・アウトです。
平均より少し上。
(執筆日:8/13/10)
Bジュニア・ヘビー級王座戦:ザ・コブラ(ch)vs.小林邦昭(8/2/84)
今度はコブラから仕掛けています。
動きに余裕が無いので優雅さが薄れているけれども
両者能動的に攻める潰し合いとなっています。
しかもコブラには信じられない事に複数の切り返しを組み合わせてシーンにする事が出来ています。
小林も強引なミックスでしたがAより良い試合運びです。
総力戦の内容でしたが、ここでも両者フェンス・アウトをするという最悪のフィニッシュです。
平均的な良試合。
(執筆日:8/13/10)
Cジュニア・ヘビー級王座戦:ザ・コブラ(ch)vs.ブラック・タイガー (11/1/84)
タイガーのねちっこいグラウンドに引き込まれた事で
コブラの粗い部分がある程度隠れていますね。
ただそれは良さも余り出ていない事を意味するけど。
攻防の配置は適当ながら最後はあっさり一発で終了。
まさしく良い試合でも悪い試合でもないから平均より少し上です。
DWWF&NWAジュニア・ヘビー級王座戦:ザ・コブラ(NWA ch)vs.ヒロ斉藤(WWF ch)(2/6/85)
コブラは打撃を増していてより完成度の高い試合を作れる可能性を感じました。
しかし相手の斉藤がいけない。
下手な上に、そもそもこのディビジョンの選手じゃないでしょう。
50秒前のリングアウトがコールされて試合終了、再開されるという
無様なシーンもあり、悪い試合です。
E初代IWGPジュニア・ヘビー級王座戦:ザ・コブラvs.越中詩郎(2/6/86)
打点の高いドロップ・キックで一気に観客の心を掴むと
スピード感ある戦いを見せます。
コブラはこのDVDの中で最も精度の高い動きを見せ
唯一側転からのダイブの飛距離が足りなかったぐらいでミスはありませんでした。
基本と試合進行が必ずしも一致していませんが
支配権の握り合いという気持ちを先行させてそれを補っている。
中々良い試合。
総評
聞いていた通り素材が活かされない試合ばかり。
でも高田戦や@以外のスミス戦など例外はあったそうなので選考の問題でしょう。
DVD Rating:★☆☆☆☆
(執筆日:12/1/09)
注目試合の詳細
なし試合結果
@ジュニア・ヘビー級王座戦:ザ・コブラ(新チャンピオン!)vs.デイビー・ボーイ・スミス(11/3/83)Aジュニア・ヘビー級王座戦:ザ・コブラ(ch)vs.小林邦昭(両者フェンス・アウト)(2/9/84)
Bジュニア・ヘビー級王座戦:ザ・コブラ(ch)vs.小林邦昭(ダブル・カウントアウト)(8/2/84)
Cジュニア・ヘビー級王座戦:ザ・コブラ(ch)vs.ブラック・タイガー (11/1/84)
DWWF&NWAジュニア・ヘビー級王座戦:ザ・コブラ(NWA ch)(統一チャンピオン!)vs.ヒロ斉藤(WWF ch)(2/6/85)
E初代IWGPジュニア・ヘビー級王座戦:ザ・コブラvs.越中詩郎(初代チャンピオン!)(2/6/86)