DDT:Best of DDT 2021 part.6の分析
名勝負 | D王GP公式戦:HARASHIMAvs.岡林裕二(11/21/21) D王GP決勝:竹下幸之助vs.上野勇希(12/5/21) |
好勝負 | D王GP公式戦:樋口和貞vs.クリス・ブルックス(11/13/21) D王GP公式戦:樋口和貞vs.岡林裕二(11/14/21) |
@D王GP公式戦:樋口和貞vs.クリス・ブルックス(11/13/21)
クリスが不意打ちを仕掛けトペ。
場外でチョップの打ち合い。
意図的に間を空けてどよめかせた後、
クリスが樋口の腕を鉄柱に打ち付け腕攻め開始。
理の通った展開は勿論のこと、
観るものの心理を踏まえた見せ方が実に素晴らしい。
樋口はどっしりチョップ・ベースの試合運びで対比に置きます。
デフォルメしたかと思いきや、
真っすぐな一進一退をストレートに入れたり、攻防の変化は自由自在。
2人の技能が遊び狂った内容で、最後のフィニッシュのさせ方も面白かった。
文句なしに好勝負。
AD王GP公式戦:樋口和貞vs.岡林裕二(11/14/21)
岡林相手に樋口が敢えて真っ向勝負勝負を臨みますが、
平凡にならない間の使い方を見せています。
場外の攻防は岡林が投げで締めくくり、腰攻め。
岡林の攻め自体はオーソドックスながら
樋口が愚直な表現で、じわじわと観るものの感情移入度を高めていきます。
樋口がパワーを見せつけアイアン・クローを放てば岡林も同時にクロー。
後半の一進一退に向けて均衡感を取り戻すやり方はお見事。
仮想的なやりとりに実態をスパイスで混ぜ込みつつ、
それでも実態で押し込まず、良い意味で作り物のリズム、流れで勝負しきりました。
文句なしに好勝負。
BD王GP公式戦:HARASHIMAvs.岡林裕二(11/21/21)
まさかの0勝のHARASHIMA。
プライドをかけて、無敗の岡林との一戦に臨みます。
HARASHIMAが膝裏にタックルを決め脚攻め。
間合いのつけ方は素晴らしく、
それにより攻防のコントロールを握っている様が映えます。
岡林の膝のダメージ表現も素晴らしいですね。
岡林が受けに回りながらも
一秒一秒集中力して攻防を作っています。
岡林は膝が痛いだけでなく、
それをやせ我慢で耐える表現も組み込んで、
それを自らの力強さのスケール・アップにつなげています。
それぞれのその場の戦局を踏まえたアピールで盛り上がり終盤戦。
スーパー・タフな打ち合いが展開されます。
流血しつつも強靭であり続ける岡林はもはやモンスターという表現がふさわしい。
0勝でもミスターDDTであり続けたHARASHIMAとの物凄い戦いでした。
試合背景がまた最高にこの試合の中身を輝かせましたね。
ぎりぎり名勝負。
CD王GP決勝:竹下幸之助vs.上野勇希(12/5/21)
身体能力に優れる両者。
それに合わせてロックアップ、挑発も動き大きめにして、打撃は鋭く、技は華やかに。
大きなストリームを生みます。
リアルさを混ぜ込んだ表現で
20代後半ならではのプロレスを展開していますね。
竹下が上位者としての余裕、壁の高さを見せつけます。
上野はやられ姿を見せながらも
そのダメージ感を残しつつ精力的なムーブ。
この両面の融合ができたから上野は更に魅力的になっていますね。
MAXの攻防はワン・ムーブ、ワン・ムーブどれも笑ってしまうほどのインパクト。
常に全力勝負は緩急が難しいものの
クライマックスへのギア・アップも出来ていて、
このカードは竹下vs.遠藤ばりに黄金カードになると信じさせるに足る内容です。
DDTの未来は明るい。
ぎりぎり名勝負。
(執筆日:11/?/21)
注目試合の詳細
なし試合結果
@D王GP公式戦:樋口和貞vs.クリス・ブルックス(11/13/21)AD王GP公式戦:樋口和貞vs.岡林裕二(11/14/21)
BD王GP公式戦:HARASHIMAvs.岡林裕二(30分時間切れ)(11/21/21)
CD王GP決勝:竹下幸之助(優勝!)vs.上野勇希(12/5/21)