TOP日本のプロレスDDT →DDT:ROJO Matches 2020

DDT:ROJO Matches2020の分析


名勝負 なし
好勝負 Money in the bag:竹下幸之助、勝俣瞬馬、飯野雄貴vs.大仁田厚、クリス・ブルックス、伊藤麻希(6/19/20)

@路上プロレス in HandMade In Japan Fes:勝俣瞬馬、飯野雄貴vs.上野勇希、吉村直巳vs.大石真翔、納谷幸男vs.MAO、中村圭吾(1/11/20)
 場を最初から動かしながら
 ネタであろうと盛り上げようという意識が高くて良いですね。
 
 人数多いので誰かしらカメラに映すに値するものを作っていますし、
 この手の試合で重要なただ歩いているシーンとのメリハリもできています。
 単純にパワー・ファイターが入っているのも大きい。
 制限のある中でも力技は出来るので見栄えします。

 メンバー的には決してトップが揃っている訳ではないですが
 よく頑張っていて充実の内容でした。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:12/?/23)

下記2試合はMoney in the Bank 闘争中から。

男色ディーノ、スーパー・ササダンコ・マシン、大石真翔vs.HARASHIMA、上野勇希、吉村直巳vs.竹下幸之助、彰人、勝俣瞬馬(6/19/20)
 企画としてはシャトーアメーバ・スタジオのどこかにある
 大金の詰まったバッグを見つけるというもの。

 形式名からしてWWEのMITBをパクっているので、
 同じようなものを見せてくれるのかと思いきや、
 上記参加3チーム同士は試合という形式では戦いません。

 スタジオの中には偽物も含めてバッグが幾つもあり、
 そのバッグのある場所には
 "逃走中"にもじってハンターと銘打たれた
 バッグを守るトリオがいて、その相手と試合をしていく独立散文形式。

 なのでMoney in the bagとしての全体像としては
 試合として評価するに値せず、TVのバラエティ番組的です。
 
 ヨシヒコの件といいDDTの感性がここにきて
 内輪感強いまま大衆化されて、
 結果的に中途半端になっている印象があって危惧します。
 色々な広告媒体、メディア・ミックスさせる意図は分からないでもないけれども…。

 このネタは面白いのではないか、と提議されたら、
 それほもう規定路線としてフォロー・バックされるだけで
 適正なチェックバックの結果、
 場合によっては没にするなり別の方向性に修正されたりする機構が弱いのではなかろうか。

 バッグを守る主との各乱戦は
 緩いファン・マッチ的なもので低調。
 普通に純東京女子プロレス対決が
 一番しっかりとした内容になっていたと言わざるを得ない。

 ただ最後の2試合はそれ単独で
 試合として特筆すべきレベルになっていたので扱います。
 
AMoney in the bag:HARASHIMA、吉村直巳、上野勇樹vs.佐々木大輔、高尾蒼馬、遠藤哲也(6/19/20)
 ドラマでも使われたオフィス現場が戦場。
 乱戦のテンションは一定以上に保てているし、
 路上プロレスのスポットも見栄えがしていますね。

 もう少し洗練させれたところもあったでしょうが、
 バッグが高い窓枠に置かれていることで、
 ラダー・マッチ的攻防が見られたのも面白かった。

 平均的な良試合。

BMoney in the bag:竹下幸之助、勝俣瞬馬、飯野雄貴vs.大仁田厚、クリス・ブルックス、伊藤麻希(6/19/20)
 こちらはアメーバ・スタジオを出てライブスタジオ渋谷HARLEMが戦場。
 その為これまでの試合がスタジオの中の1場所で
 戦場が限定されていたのに対し、
 この試合はライブ・ステージからバックステージ、
 会場外の野外まで様々な見せ場を生み出しています。

 初っ端からテーブルを叩き付けたりとハードコア度も高かった。

 その戦いの中で一番大仁田が輝いていましたね。
 この形式の原点といえばMemphis Wrestlingのバー・ルーム・ブロウル。
 その参加者の一人である大仁田が
 こうして良いパフォーマンスを見せてくれたのは嬉しい。

 現役の勝俣やブルックスも良いハードコアっぷりでしたね。

 電流爆破もギミックとして上手く作用していて実に素晴らしかった。

 トゥペロ・コンセッション・スタンド・ブロウルが
 39年してここまで進化を遂げたか、と歴史を感じさせました。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:8/?/20)

結論、企画自体は低調で
普通にTVでバラエティ番組でも見ることをお勧めしますが、
最後の試合だけはプロレス・ファンとして
全方位にお勧めしたい内容になって
罪だけでなく功もなんだかんだしっかり伴ってくるDDTの強みというか。
大仁田に感心する日が来るなんて思ってもみなかった。

C路上電流爆破デス・マッチ(大仁田は負けたら引退):大仁田厚、高木三四郎、クリス・ブルックスvs.青木真也、宇野薫、竹下幸之介(8/27/20)
 閉園が決まった「としまえん」にて開催。

 大仁田に早退するリーダー格が青木ながら
 椅子の当て方の下手さといったら残念なレベル。

 電流爆破バットの不発もスタッフではなく
 青木の当て方が悪いのではと思ってしまう。

 また、この試合はとしまえんで行われていますが、
 広すぎてまとまりがつかないですね。
 箱ものではない屋外空間の難しさがあります。

 大仁田が宇野に電流爆発炸裂させて終わりかと思いきや
 立ち合い人だった芸人のクロちゃんがカット。
 そこからクロちゃんが青木側に加わりハンディキャップ戦になる流れ。
 
 青木が爆破バットをクリスの盾にしたボードに叩きつけようとするという
 上述と全く同じ性質の攻防をして、またも不発、と救えない。

 終盤はクロちゃんが宇野も巻き添えになる状況でロケット爆破のボタン押す、という
 ゲスいキャラ押しで最後はお仕置き(爆破)を受けるという民放バラエティで終わります。
 最近この傾向が強くなって心配ですね。

 少し悪い試合。
 (執筆日:9/?/20)

D銭湯プロレス、エクストリーム級王座戦、3本勝負:高木三四郎(ch)vs.勝俣瞬馬(11/21/20)
 1本目は駐車場から開始。

 勝俣のハードコア・センスはもっと評価されて良いですね。
 ユーモアを交えながらも
 試合運びを後回しにしない良い働きを見せています。
 十分な見どころをもってフィニッシュ。

 期待感高まりましたが、2本目はサウナ。
 狭いし普通の我慢対決になっていてスキットですね。

 3本目は風呂場で。
 勝俣がお風呂の蘊蓄を語って楽しませてくれますが、
 プール・プロレスと同じく余り動けないので、
 水風呂とか電気風呂とか使って盛り上げるしかなく、
 どうしてもネタ感が強かったですね。

 面白かったですが、1本目が王道の路上プロレスだった為に
 期待感との方向性のズレを強く感じてしまいましたね…。

 平均的な良試合。
 (執筆日:11/?/20)

Eスカイツリー路上電流爆破プロレス:大仁田厚vs.クロちゃん(12/23/20)
 まともに試合はできないので
 それぞれのセコンド3人も含めて8人タッグの乱戦。
 何か最低限シングルと言い張れるだけのものを見せて欲しかったですね。

 舞台は夜のソラマチですが、
 特にこの場所ならではのスポットもなく
 ただ広場で乱戦しているといったところです。

 上福がクロちゃんのギミックに寄与していて
 試合に展開を作り出していたことだけが良い点。

 少し悪い試合。
 (執筆日:12/?/20)


注目試合の詳細

なし

試合結果

@路上プロレス in HandMade In Japan Fes:勝俣瞬馬、飯野雄貴vs.上野勇希、吉村直巳vs.大石真翔、納谷幸男vs.MAO、中村圭吾(1/11/20)
BMoney in the bag:HARASHIMA、吉村直巳、上野勇樹vs.佐々木大輔、高尾蒼馬、遠藤哲也(6/19/20)
CMoney in the bag:竹下幸之助、勝俣瞬馬、飯野雄貴vs.大仁田厚、クリス・ブルックス、伊藤麻希(6/19/20)
C路上電流爆破デス・マッチ(大仁田は負けたら引退):大仁田厚、高木三四郎、クリス・ブルックスvs.青木真也、宇野薫、竹下幸之介(8/27/20)
D銭湯プロレス、エクストリーム級王座戦、3本勝負:高木三四郎(ch)vs.勝俣瞬馬(2-1)(11/21/20)
Eスカイツリー路上電流爆破プロレス:大仁田厚vs.クロちゃん(12/23/20)